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処士策論

「処士」(しょし)とは、仕官していない人、民間の人、在野の人のこと

NHK、今度は「孝明天皇毒殺説」で明治維新へのネガキャンですか

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前回に引き続き、今回も「歴史、ドラマ、小説」の話になります。

別に私も好き好んで「歴史、ドラマ、小説」の話を選んでいる訳ではありません。今回もまたNHKが「奇妙な歴史番組」を放送していたので、私としてはやむを得ずそうしているだけのことです。

まあ政治やマスメディア関連の話題としては、最近、特に取り上げたいと思うような事もありませんでしたので、二回続けて歴史関係の事を書いてしまいますが(興味のある人は多分少ないと思いますが)ご了承ください。



その前に、例によって青山繁晴先生の虎ノ門ニュースについて触れておきたいと思います。

【DHC】2020/1/13(月) 青山繁晴×居島一平【虎ノ門ニュース】
https://youtu.be/TiYDHKLJyQw
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番組内容については、いつもの通り「ぼやきくっくり」さんのブログをご参考になさって下さい。

イランのウクライナ機撃墜で分かった「ロシア製防空システムはヤバイ」・ゴーン逃亡と会見・安倍4選は?…青山繁晴「虎ノ門ニュース」 2020.01.13
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid2315.html

今回も非常にバランスが取れた、それでいて非常に勉強になる内容でした。特に自民党内の議員の動向や、安倍総理の憲法改正をめぐっての政治的な思惑など、非常に興味深い内容でした。



ついでと言っては何ですが、その翌日1月14日(火)にはBSフジのプライムニュースに櫻井よしこ女史が出演して、国防・安全保障、更に憲法改正についてかなり熱のこもった話をしてました。

BSフジLIVE プライムニュース ハイライトムービー(公式サイト)
『櫻井よしこ×元防衛相 文大統領会見緊急検証 2020日本の外交と防衛』【前編】
https://www.fnn.jp/posts/00430341BSP/202001150131_BSP_BSP
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以前何度か自分のyoutubeアカウントに櫻井よしこさんの動画をあげたことがある私としましては、今回も音声だけ抽出してアップロードしたいのはやまやまなのですけど、最近はちょっと忙しくてやれそうにありません。残念です。良い内容の回でしたから。

今回はせいぜい参考用の動画付きツイッターを紹介するだけにとどめたいと思います。



そうそう、ツイッターと言えば、前々回書いた「100分deナショナリズム」の記事について、珍しく私のツイートが多くの人の目にとまったようです。

まあNHKの偏向報道および政治姿勢に注目が集まったという訳ではなくて、単に稲垣吾郎氏やSMAPの人気から私のツイートが目にとまっただけの話なんですけど。

なんにせよ、日ごろほとんど日の目を見ることがない私のツイッターやブログが、多くの人の目についただけでもありがたいことです。





私が上記のツイートを投稿したのは、別にこれといって深い考えがあった訳ではありません。

誤った情報によって、誤った批判や非難がわきあがっている。実際に番組を見た(しかもブログも書いた)人間としては黙っていられない」

ただそれだけの理由でツイートしたに過ぎません。

この問題については、もっと詳細な番組の書き起こしをすれば実際に誰がどのようにしゃべったのか、その点をもっとハッキリさせる事も出来ると思いますが、そこまでやる意欲は、申し訳ございませんが私にはありません。

そんな訳ですので、この問題についてはここまでにしたいと思います。




それではようやく、今回の本題に入りたいと思います。

英雄たちの選択▽幕末の“ラストエンペラー”~孝明天皇 維新への道を決めた選択
2020年1月15日 BSプレミアム 午後8時00分~ 午後9時00分
https://www4.nhk.or.jp/heroes/x/2020-01-15/10/12898/2473187/

(以下、NHK公式サイトより抜粋して引用。赤字は私の編集による)
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<番組内容>
江戸時代最後の天皇、孝明天皇。平穏を願った天皇が直面したのは黒船来航にはじまる激動の時代だった。開国をめぐる政争の渦中で、歴史の分岐点となった天皇の選択に迫る!

激動の幕末、苦悩の連続を迫られた孝明天皇。ペリー来航で国全体が動揺するなか、「開国」か「攘夷」か、政争の中心にいたのが孝明天皇だった。天皇を巻き込んだ急進派による文久3年(1863)の「大和行幸」計画。そのときの天皇の選択が、長州藩や薩摩藩のその後の運命を決め、明治維新への重要な分岐点となった。ところが孝明天皇は若くして急死当時から暗殺説がささやかれた。江戸時代最後の天皇、孝明天皇の実像に迫る。

【司会】磯田道史,杉浦友紀,【出演】高橋源一郎,上田紀行,家近良樹,【語り】松重豊

(以下、番組内からスキャンしたピクチャ)
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孝明天皇wiki 「崩御にまつわる疑惑と論争」




(※訂正:上記のツイートで戦前のサトウの翻訳本を「維新日本外国秘録」と誤記してしまったが、正しくは「維新日本外交秘録」である)


まず、この問題に関心のある方は、上記の孝明天皇wiki 「崩御にまつわる疑惑と論争」と、私のツイートを読んで頂ければ、大体の事はご理解頂けると思います。

私は前回の記事で以下のように書きました。
-------------------------------------------------------------
(以下、過去記事より一部抜粋して引用)
一昨日の私のツイートで、
>近年のNHKは「天皇を頂点にいただいた明治維新や明治政府は悪」というスタンスが顕著なので、幕末に江戸幕府が出来なかった #承久の乱(=幕府による朝廷制圧の成功)という話をNHKがやりたがる気持ちも、よく分かりますw
と書いたのは、こういった反朝廷的な人物をあえて大河ドラマの主人公にすえて優遇しつつ、2年前と5年前の大河ドラマでは薩摩と長州による維新革命(朝廷の力を背景とした幕府打倒)をホームドラマ一色にぬりつぶして隠ぺいしたNHKのドラマ制作姿勢に
「明らかな政治的意図が見受けられる」
と私は指摘している訳です。

私は「反朝廷的な歴史認識は悪だ」と言っている訳ではありません。
そうではなくて、NHKは「自分たちは公平中立」とうたっておきながら、
こっそりと視聴者を洗脳するようなやり方で偏った歴史認識を視聴者に刷り込もうとしている。そのNHKのやり方が悪なのだ」
と述べているだけのことです。

別に私は「ひねくれた物の見方をして重箱の隅をつついている」というつもりは全く無いんですよ。

「客観的にNHKを観察していれば、当然そういう結論になる」と述べているだけです。

サヨクの政治スタンスはいつも明確でわかりやすい」などという事は、私は昔からずっと指摘し続けている話ですし、私の認識に誤りがあった事は基本的に今まで無かったと思います。

「サヨクは明治維新や明治政府が嫌いである」
(※地域的な(例えば東北と西日本とかで)温度差はあるとしても)

基本的にこの考え方で間違ってないだろうと私は確信してます。

あとは「中国・韓国・北朝鮮にとって不都合なことは言わない、書かない」とか、「憲法改正に肯定的なことは言わない、書かない」とか、これほどまでに分かりやすい人種というのは滅多にいません。
基準は非常に明確です。

常識的に考えれば、こんなことは誰でも分かる話でしょう?
(以下略)
-------------------------------------------------------------

>「サヨクは明治維新や明治政府が嫌いである」

全ての理由は、ここから来てます。

この番組で「孝明天皇毒殺説」を「可能性は結構有り」と(上記の磯田氏のピクチャでの発言でもそれは顕著だが)という方針で番組をディレクションしたのは、最近のNHKの報道姿勢が「そういう方向性」にあるからです。前回も書きましたけど、別に難しく考える必要はありません。

そしてこの番組の中でも、毒殺説を積極的に唱えていたのは、あの(いかにもサヨクの)高橋源一郎です。

それに対して、ちゃんとした幕末専門の歴史家である家近良樹氏は、もちろんそれを全面的に否定しておりました。

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ここまでは、まあ良しとしましょう。

しかしその後、上記のピクチャにもあるように磯田氏は(ちゃんとした専門家であるにもかかわらず)「証拠はないけど嫌疑は消えてない」と述べて、もう一人ゲストでいた上田某とかいう訳の分からない男は「薩長からすれば邪魔だったから可能性としては否定できない」みたいな事を述べて、毒殺の「可能性は結構有り」という番組のディレクションに導いておりました。

磯田氏は確か2年前、大河「西郷どん」で今回家近氏が述べていたように
「首謀者とされている岩倉具視は孝明天皇の崩御を心の底から嘆いていた」という形で歴史考証をしていたと記憶してますけど、今回はどうしちゃったんでしょうね?
(※それ以外でも、なんだか最近の『英雄たちの選択』は、歴史に対するこだわりが昔と違ってザルになっているような気が私にはする。私以外でも、そう言ってる人を他で見かけた事がある)




それでは以下に、ちょっと専門的な話をします。

今回の番組でアーネスト・サトウの記述が取り上げられていましたように、サトウを調べるにあたって、この問題は避けて通れません。

ですから、私は以前この問題について、それなりに調べた経験があります。

大体のところは、上記の孝明天皇wiki 「崩御にまつわる疑惑と論争」に書いてある通りで、また番組の中でも磯田氏が「確かに学会主流では否定済みの話なんです」と述べていた通り、普通に考えれば毒殺を積極的に肯定する理由(証拠)はありません。

私が知るところでは、wikiにも少し書いてあるように、この毒殺説を肯定している学者としては幕末歴史学の権威である石井孝氏(故人)がいます。
(※中村彰彦氏が毒殺説を唱えていたのは、この番組で初めて知った)

この石井氏は学界では有名な『明治維新の国際的環境』を書いた人ですからサトウを調べるにあたっては、この人もやはり不可避な存在と言えます。

この人は『近代史を視る眼』という本の中で「孝明天皇毒殺説」を肯定しています。更に本の中で戦前の日本の軍国主義をかなり批判しています。

余談ながらこの本の中で石井氏は、萩原延壽先生が書いたサトウの伝記『遠い崖』に対して、著作権に関係するクレームもつけております。

他に私が知る限りでは、海音寺潮五郎先生が「孝明天皇毒殺説」を肯定しています。その理由としては、今回の番組で磯田氏が述べていたように医師の伊良子光孝氏の論文が根拠のようです。
(※ちなみに海音寺氏は島津斉彬の毒殺説も積極的に肯定する人である)

しかし、これもwikiを読めばわかるように、それほど毒殺と断定できるような根拠とはなり得ていません。

しかも、「薩長側、ましてや岩倉具視がやった」などという史料的な証拠は一切ありません。

後世の人間から見た「後付け論」によって、毒殺肯定派が勝手にそのような憶測をしているだけの事です。
(※ある意味、アーネスト・サトウもその一人と言えるかもしれないが)

ですから大佛次郎氏も『天皇の世紀』では毒殺説を否定してますし、他の有名な歴史家もほとんどが否定しています。
(※サトウの伝記の著者である萩原延壽先生も、もちろん否定的である)

実際、当時サトウの上司だったイギリス公使ハリー・パークスも、
「(孝明)天皇の崩御は、次の天皇が幼年なので、むしろ幕府、特に新将軍の徳川慶喜にとっては力をのばず好機である」
といったような事を本国へ報告していますし、幕府を応援していたフランスのロッシュも、孝明天皇の崩御によって「薩長側が有利になった」とは全く見ていませんでした。

当時の目で見て「毒殺」が疑われるのであれば、むしろ幕府側だったのでは?とも言えるでしょう。
(※「兵庫開港」の判断が半年後に迫っていたので孝明天皇に反対されたら困るとか、理由はいくらでもつけられる)

まあ、これもあくまで極論ですけどね。





それはともかく。

本来であれば「孝明天皇毒殺説」が、今回の番組のように積極的に肯定される理由は全くありません。

今回そうなった原因は、繰り返しますが、
>「サヨクは明治維新や明治政府が嫌いである」
この事に尽きます。


私には、今回の番組で家近氏が述べた次のセリフが、とても印象的でした。

「現実的には、史実として私はまず(毒殺は)無いと思いますね。だけど、そう言うと嫌われるんですよ
(この発言の直後、ゲストや司会の全員がどっと笑う)


そりゃ嫌われるだろうねえ。

「NHKがこっそりと作り上げようとしている雰囲気」(=明治維新は悪)を読まずに、それを無視して歴史学者として誠実であろうとすれば、そりゃ多くの人から嫌われるだろうと私も思いますね。

【以下、テンプレート解説】このブログで使っている言葉の定義について
<“左翼”ではなくて“サヨク”>
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。

<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。

「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。

※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2リンク3リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク1リンク2

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1リンク2

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「旧民主党・旧民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)

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テーマ:報道・マスコミ - ジャンル:政治・経済

NHK大河「鎌倉殿の13人」「青天を衝け」「麒麟がくる」などについて

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なんだかよく分かりませんが、先日早々(はやばや)と再来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の発表がありました。

来年の大河ドラマ「青天を衝け」(渋沢栄一もの)の発表は昨年の9月のことでしたけど、なんなんでしょうね?この不規則な大河決定リリースのタイミングは。

そんなわけで今回は久々に大河ドラマの事について書こうと思います。
(※と言っても昨年はほとんど見てないし、今年も見るつもりはないし、再来年も多分見ないだろうから、軽~く触れる程度の話ですけど)

2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント! 2020.01.08
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=21781
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上記の私のツイートで今回発表された再来年の大河「鎌倉殿の13人」について、
>ついでに言うと昨日ブログのコメント欄にも書いた通り
と書いたのはこのコメントの事です。

(以下、2020/01/07に当ブログのコメント欄に書いたコメントより引用)
「気分を害するからNHKを見ない」というのは、かなり有効な対処方法だと思います。特に「NHKの8月の戦争番組」に対しては、それが一番有効な手段です。

ただし今回紹介したこのEテレの番組は「気分が悪くなる」という程のものではありませんでした。

まあNHKが毎年5月3日の「いわゆる憲法記念日」に見せる報道スタンス=「説得力のある保守派(改憲派)の意見は完全に排除する」というパターンと同じで、その点に不満やストレスを感じてしまう人には不向きな番組だった、といった感じです。

憲法改正を容認するような意見は完全に思考の外に置き、それでいて「ナショナリズム」の上っ面だけ(それっぽい知識だけ)を学んだ気分に浸(ひた)れるという、その程度の番組に満足できる人であれば(一般的に言えば「公務」の仕事に就く場合は「憲法遵守」の思想を求められるでしょうから、例えばそういった人であれば)見ても損はしない番組だったと思います。

ただし私のような幕末史に詳しい人間からすると、近年のNHKの報道姿勢は「明治維新や明治政府は悪」という印象操作が顕著で(このブログの「歴史、ドラマ、小説」カテゴリ等で私も過去に何度か書いてますけど)この番組で最初に紹介されたベネディクト・アンダーソンの著書『想像の共同体』でも「明治政府は悪」という主張が見受けられました。

日本における「ナショナリズム」を語る場面で「明治維新や明治政府は悪」と言っておきながら「幕末の尊王攘夷運動」を完全に無視したり、また南北アメリカ大陸の諸国家が植民地状態から独立した事に番組で触れておきながら「現在の日本国憲法は占領統治下に作られた憲法である」という事には全く言及しないとか、私に言わせれば「ことごとく片手落ちである」と言わざるを得ない番組内容でした。

ただそうは言っても、そこまで気にする、私のような視聴者は多分ものすごく例外的な存在でしょうから、仕方ありません。

しかしそれ以外にも時折り「ネットウヨク」や安倍政権を揶揄するような「茶々入れ」も見受けられましたから(特に島田雅彦から)、まあウザいと言えばウザい番組だったとも言えるでしょう。
(※なんせ「独裁(独善)大好きなNHK」は、我々に反論を許さないんですから)(了)


このコメントの中で
>(このブログの「歴史、ドラマ、小説」カテゴリ等で私も過去に何度か書いてますけど)
と書いているのは、例えばこの時の過去記事がそれに該当します。

野田聖子発言と「西郷どん」と安倍総理の「憲法改正」の関係性(2018/01/18)

この記事以外でもそういった指摘は何度か書いてますが、多分この時の記事が一番シンプルにまとまっている内容だと思います。

そして拙ブログのカテゴリリンクも以下に貼っておきます。

歴史、ドラマ、小説 カテゴリ
NHK大河「花燃ゆ カテゴリ


ちなみに、今回決定した「鎌倉殿の13人」の主役“北条義時”についてwikiに興味深いことが書いてありますので、以下に抜粋してご紹介しましょう。
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(以下、北条義時wikiより抜粋して引用)
義時は武家政権成立期においては欠かす事のできない重要人物であるが、承久の乱における幕府軍の総大将であり戦後に天皇を廃し3人の上皇を配流しているため、明治時代の天皇制国家においては皇室絶対の視点から同情の余地の無い逆臣で不遜の人として多くの筆誅が加えられた。(以下略)
-------------------------------------------------------------

一昨日の私のツイートで、
>近年のNHKは「天皇を頂点にいただいた明治維新や明治政府は悪」というスタンスが顕著なので、幕末に江戸幕府が出来なかった #承久の乱(=幕府による朝廷制圧の成功)という話をNHKがやりたがる気持ちも、よく分かりますw
と書いたのは、こういった反朝廷的な人物をあえて大河ドラマの主人公にすえて優遇しつつ、2年前と5年前の大河ドラマでは薩摩と長州による維新革命(朝廷の力を背景とした幕府打倒)をホームドラマ一色にぬりつぶして隠ぺいしたNHKのドラマ制作姿勢に
「明らかな政治的意図が見受けられる」
と私は指摘している訳です。

私は「反朝廷的な歴史認識は悪だ」と言っている訳ではありません。
そうではなくて、NHKは「自分たちは公平中立」とうたっておきながら、
こっそりと視聴者を洗脳するようなやり方で偏った歴史認識を視聴者に刷り込もうとしている。そのNHKのやり方が悪なのだ」
と述べているだけのことです。

別に私は「ひねくれた物の見方をして重箱の隅をつついている」というつもりは全く無いんですよ。

「客観的にNHKを観察していれば、当然そういう結論になる」と述べているだけです。

サヨクの政治スタンスはいつも明確でわかりやすい」などという事は、私は昔からずっと指摘し続けている話ですし、私の認識に誤りがあった事は基本的に今まで無かったと思います。

「サヨクは明治維新や明治政府が嫌いである」
(※地域的な(例えば東北と西日本とかで)温度差はあるとしても)

基本的にこの考え方で間違ってないだろうと私は確信してます。

あとは「中国・韓国・北朝鮮にとって不都合なことは言わない、書かない」とか、「憲法改正に肯定的なことは言わない、書かない」とか、これほどまでに分かりやすい人種というのは滅多にいません。
基準は非常に明確です。

常識的に考えれば、こんなことは誰でも分かる話でしょう?



ちなみに冒頭でも書きましたように、私は再来年のこの鎌倉大河は多分見ないと思います。まあ私は幕末以外の大河はほとんどチェックしませんから。
(※私は三谷の『真田丸』もほとんど見てない)

過去に何度か書いておりますが、私の気持ちの中で大河ドラマは2000年の「葵徳川三代」で終了しておりますから、現在やっている大河は基本的に「ほとんど見るに値しないもの」だと思っております。

昔の大河を動画なりDVDなりで鑑賞したほうが百倍マシだと思いますよ。今どきの大河は、とてもじゃないけど見るにたえません。

特に2年前と5年前は私の守備範囲である幕末大河だったので「歴史描写の扱いをチェックするためだけに、拷問されるに等しい苦行」を毎週体験させられましたw

といいますか、再来年の話をする前に、来年は「渋沢栄一」なんですよ。
また幕末ですよ。




作・大森美香、主演・吉沢 亮
日本資本主義の父・渋沢栄一を描く!
2019.09.09
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=20240
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そりゃまあ幕末の専門家である私としては、内容はチェックしますよ。
(※2年前と5年前と同様に、序盤で苦行的な拷問をうけて、ギプアップしない限りは)
私は以前、渋沢栄一の事を詳しく調べた事もありますし。

しかも昨年の9月にツイートで書いたように2年前と5年前のあのゴミクズと比べれば、多少なりともマシになるのは当たり前の話でしょうし。

2年前と5年前は、まともに歴史ドラマを作る気がゼロ、作る能力もゼロ、更に政治的な(薩長の)タブーもあったので創作の幅も狭くさせられていた。あまつさえ最初から失敗作になる事を見越して、責任を分散するために複数の脚本家を使って書かせていた。

そりゃ、あの時よりはマシになるでしょうよ。どうやったって。




そして、最後に今年の大河と昨年の大河についても触れておきましょう。

NHK 大河ドラマ『麒麟がくる』
https://www.nhk.or.jp/kirin/index.html

初回放送日変更のお知らせ NHK 大河ドラマ『麒麟がくる』
https://www.nhk.or.jp/kirin/news_191126.html
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<以下、当ブログの過去記事より関係部分を抜粋して引用>

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今年のNHK大河ドラマ『西郷どん』に関するまとめ・総評(2018/05/28)
-------------------------------------------------------------
(以下、過去記事より一部抜粋して引用))
そしてなぜNHKがこういった「スイーツ大河」ばかりを粗製乱造するのかと言えば、その理由も私は3年前にかなり詳しく書きましたので興味のある方は以下の記事を参考になさって下さい。

なぜ大河ドラマは滅びるのか 後編(2015/03/01)

ただし、NHKも多少反省をしているのか、再来年の大河は脚本に池端俊策氏を起用する予定みたいですから、少しは方向転換する気があるのかも知れませんが、私としては『今更何やっても無駄だよ』と思ってますけどね。

2020年 大河ドラマ 制作・主演決定!脚本 池端俊策 & 主演 “明智光秀” 長谷川博己 (2018.04.19)
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=14251

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まあ私としてはジェームス三木先生は別格としても、池端俊策氏への評価は、多少微妙な所もあります。両氏は3年前に「経世済民の男」で共に脚本を書いておりましたので、その時に少しだけ論評を書きました。

経世済民の男「高橋是清」。脚本はジェームス三木(2015/08/30)

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しかしまあ、この両氏であれば「慶喜を守る為とはいえ、主人公である西郷に人殺しをさせる」とか、「大久保に月照殺害の命令を出させる」とか、そんなわざわざ入れる必要もないエピソードなんか入れないでしょうし、ましてや今回の『西郷どん』で散々描かれている女性キャラによる「場違いな自己主張の場面」なんか入れるはずもありません。
(※というか、どう見ても『西郷どん』の脚本家は男性キャラには全く思い入れが無く、女性キャラにはやたらと思い入れたっぷりに持ち上げる描写が多い。男(西郷)が主人公のはずなのに。まあ女性が主人公だったのに「全くろくでもない女性キャラだらけ」だった『花燃ゆ』と比べてどっちが酷いのか?よう分からんけど。とりあえずどっちも「幕末の歴史には全く興味が無い脚本家が書いている」というのは見事に共通してるよな)
(以下略)
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西郷どん、翔ぶが如く、西南戦争、司馬遼太郎、山本七平などについて(2018/12/15)
-------------------------------------------------------------
(以下、過去記事より一部抜粋して引用))
余談ですが、来年の大河ドラマ『いだてん』について。

上記のツイートでも書いてますけど、私は全く関心がありません。
このブログで取り上げる事も多分ほとんど無いでしょう。
(※昨年の『直虎』、一昨年の『真田丸』がそうであったように)

ただ一つだけ指摘しておきたいのは、この『いだてん』という作品が珍しく近現代を扱った作品であるという事について、これはもちろん再来年の「東京五輪2020」に合わせたもの、という理由もあるのでしょうけど、私はもう一つ理由があるのではなかろうか?と思っています。

と言いますのは、昭和62(1987)年、及びその翌年に『独眼竜政宗』『武田信玄』が大ヒットした理由として、その直前の近代路線3部作『山河燃ゆ』『春の波涛』『いのち』(=来年の『いだてん』同様、朝ドラに毛が生えたような作品)の反動があったから大ヒットした、というのはもはや大河ファンの定説になっていると言っても良いでしょう。
(※ちなみに私は『春の波涛』だけはDVDで全話見た。『山河燃ゆ』は序盤だけ見た。『いのち』は一切見てない)

多分来年の『いだてん』及び再来年の『麒麟がくる』(明智光秀の作品)についても、そのパターンによる「二匹目のどじょう」を狙っているのではないでしょうか。
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一年間、大河枠で「朝ドラもどき」を放送する事によって、従来の大河ファン及び歴史ファンの気持ちを一年間じらしておいて「その反動に期待する」といったパターンを(今回は3年間ではなくてたった1年間だが)30年ぶりにNHKは狙っているのでしょう。

しかし多分その目論見は失敗するだろう、と私はみています。

今の大河ドラマの作品の質は、80年代、90年代の作品とは比べ物にならないくらい劣化していますし、更に言えば「じらされる」という程、大河ドラマに期待を寄せている視聴者も今はほとんどいないでしょうから、多分これを機会に、逆に「大河」を見限る層が増えるんじゃなかろうか?と思います。

そりゃそうでしょう。

どうせ待った所で放送されるのは『西郷どん』などという低レベルなゴミ作品ぐらいのものなのだから。

そんなもん誰が待つか、という話ですわ。
(以下略)
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(以上、引用全体を終了)
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上記で書いてある通り、私は昨年の『いだてん』は序盤以外、ほとんど見てません。

まあこういった大河ドラマの記事を書く時は毎回「大河ドラマと視聴率」のことを私はこれまで繰り返し書いてきておりますので、そのことについてはここでは触れません。

ただし一点だけ、言いたいことがあります。

2年前と5年前のあのゴミ大河を論評する際にもこのブログで何度か引用したことがある、
「BUSHOO!JAPAN 」
というサイトについて、このサイトの歴史観がイビツであることは、私は2年前と5年前にも何度か指摘しました。

さすがに昨年の『いだてん』は私自身の興味も薄かったということもあり、このサイトを覗いたのは一、二回だけです。

その一、二回覗いただけの感想とはいえ、やはりこのサイトでずっと大河論評をやっている「武者震之助」という人物は、昨年の『いだてん』についてもクソミソにけなしておりました。

しかしそれは多分、ドラマの出来とはほとんど関係がないものなんだろう、と私は思います。

おそらくそれも「サヨク独特のバイアスがかかった主張」によるものです。

これはおそらく多くの人も気がついていると思いますが、
「サヨクは東京オリパラ2020が嫌い」ですから。

それは共産党に関わっている人々とかの意見を見れば、誰にだって分かる話でしょう?

日本国民が一体となって盛り上がるような行事は、サヨクは嫌いなのです。
(※あと朝鮮半島の連中もこの考え方と同じなので、自然とそうなる)


ねえ?分かりやすいでしょう?w
サヨクの方々の主張というのは。
なぜか不思議と、世間ではこの事について全然触れられませんけど。




最後に、今年の明智光秀の大河ドラマについては、特に何も言うことはありません。

上記の昨年12月に書いた記事の通りです。
「そりゃまあやっぱり、コケるでしょ」ということです。

まさか私も、出演者が麻薬取締法違反で捕まって、
「それが原因で大コケする」
なんて事までは予想してませんでしたけどw

このおかげで「2019年の朝ドラ大河の反動に期待する」というNHKの作戦自体が、出だしから「大コケ」して大ブレーキがかかってしまいましたね。
(※出馬ゲートが開いた瞬間に、騎手が落馬したようなもんだ)

どのみち私は元々見るつもりはなかったので、まあどうでもいい話ですが。

【以下、テンプレート解説】このブログで使っている言葉の定義について
<“左翼”ではなくて“サヨク”>
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。

<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。

「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。

※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2リンク3リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク1リンク2

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1リンク2

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「旧民主党・旧民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)

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NHK大河ドラマ『西郷どん』に関する最後のまとめ論評(特に脚本について)

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前回の記事では「面白いブログを書いて20万人の読者を獲得して国会議員を目指せ!」という青山繁晴議員の発言についていろいろと書きましたが、この青山さんの発言に奮起して、私ももっと多くの人に読まれるような「面白いブログ」を目指して心機一転、頑張るぞ!

なーんて、言いたい所ではあるのですけど、まあ、もう10年近くもこのような「自己満足的なブログ」を続けてきた身としましては、今更そんな方針転換を試みるつもりもありませんw
(※とゆーか、本気でそんな事を考えるとすれば、多分新しいブログを別のアカウントで立ち上げるだろう)

そんな訳ですから、今回も超自己満足的な「歴史、ドラマ、小説」カテゴリの記事を書きます。

このネタを扱うのは、一般的には非常に「ウケが悪い」という事を重々承知してはいるのですが、まあ今回が最後になると思いますので、もう一回だけお付き合い願いたいと思います。

そうです。
今年の大河ドラマ『西郷どん』について、です。

https://twitter.com/U40rou/status/1075386103811629056






今年このブログで何度か論評を書きましたし、また上記で見られるようにツイッターではかなり頻繁に指摘をしてきたのですけど、私は今回の『西郷どん』に対してはかなり「クソミソ」に批判を浴びせてきました。

<関連過去記事リンク>
今年のNHK大河ドラマ『西郷どん』に関するまとめ・総評(2018/05/28)
NHK大河ドラマ『西郷どん』に関するまとめ【5か月ぶりの追加論評】(2018/10/24)
西郷どん、翔ぶが如く、西南戦争、司馬遼太郎、山本七平などについて(2018/12/15)

で、上記のツイッターにもあるように、ツイッター上で『西郷どん』関連のツイートを見てみると、先週の番組終了以降、やたらと、
「感動しました!泣けました!俳優やスタッフの皆さん、ありがとうございました!」
といったツイート及び「いいね!」の評価ばかりが目立ちます。

それはやっぱり、しかたがないのでしょう。

『西郷どん』のドラマ制作に関わっている人間、関係者、特に俳優のファンや関係者の人数は膨大な数にのぼるでしょうから、そういった人達は皆、「番組(ドラマ)の質には関係無く」必死で『西郷どん』の事を持ち上げようとするでしょうから。

純粋にドラマの出来を論評して、
「ちょっと、この番組(ドラマ)の質は酷過ぎるんじゃないの?」
と指摘する人も確かに何人かは見かけるのですが、そういった人々の「真面目な意見」は、上記の「たいこ持ち」的なツイッター評価をしている関係者達の人数に比べれば、所詮微々たる人数に過ぎません。
(※まあ「関係者」達は金がかかっている(=ビジネスでやっている)訳だから、我々のような「純粋に感想を書いているだけの人間」と違って、めっちゃ真剣だからねえ。組織的な動きもあるだろうし)




このツイートで『西郷どん』と『翔ぶが如く』の比較について触れていますが、この両者の比較論評は過去記事で詳しく書きましたので、ここでは敢えて繰り返しません。

180528_b5r5e1ft44f_0002.jpg

試しに『西郷どん』の事を取り上げているブログなどをググッて探してみますと、いくつかの傾向が見受けられます。
(※マスメディアが関係しているメジャーなサイトの記事ではなくて、あくまで一般人が書いていると思われるサイトのみが対象)


(1) 上記で示した「たいこ持ち」的なツイートと大同小異で、『西郷どん』を持ち上げる為だけに書かれた「提灯記事」専門のサイト。
<その特徴を以下に羅列>
・PR広告のリンクが目立っている
・とにかく役者を褒めまくる
・延々とドラマの筋を語り、その途中途中に「~で素晴らしい!」「~で良かった!」と合いの手を入れる程度の事しか論評されていない
・締めの部分で、テンプレのように「鈴木亮平さん、スタッフの皆さん一年間ありがとうございました!」といったコメントがある
・『翔ぶが如く』には絶対に触れない
(※例えば、こことか、こことか、こことか)

(2) 概ね客観的に書かれているように見えるが、多分『翔ぶが如く』を見ていないので評価がほぼニュートラルというか、『西郷どん』の評価は「良くはないがそれほど酷くも無い」といった程度の評価で書かれているもの
(※例えば、こことか、こことか、こことか)

(3) 『翔ぶが如く』を見ている(知っている)ために、私と同様に「クソミソ」に批判をしているもの

しかし実の所、ブログとしては、そういったサイトは(私のブログ以外は)見当たらなかった。
(※もっと綿密に探せば見つかるのかも知れないが。また、探した時期が最終回近くだったので、早い段階で既に脱落して、早いうちに論評を止めてしまったサイトが多いのかもしれない)

ただし、普段私は全然見ていなかったのだが、「YAHOO!テレビ」の「みんなの感想 西郷どん」というサイトでは、「意外にも」そういった意見が多く見つかった。ここには「持ち上げ派」の組織的な活動が及んでいないらしく、『西郷どん』への批判的な意見が圧倒的に目立っている。

「YAHOO!テレビ・みんなの感想 西郷どん」

(以下、当該サイトより、投票数の多い書き込みの中からいくつか引用)
自分も 41人がこの感想に票を入れています。  投稿日時:2018/12/20 2:54
批判したくて批判していたのではありません。
西郷どん。は去年から本当に本当に楽しみにしていて、調子悪かったレコーダーも西郷どん録画の為に新調しました。
序盤は大いに楽しみ、先を期待していました。

あれ…?と思ったのは生麦事件の回辺りから。

戊辰戦争までは何とか視ましたが、あまりにも稚拙な為見限りました。
脚本家が歴史に興味がない為、史実場面になると、とたんにトーンダウン、スピードアップ。
禁門の後くらいからは、史実を曲げまくるのなんの。

京都の豚女中出すくらいなら、庄内藩をやれ!
貧しい出身だったふきが、一度でも薩摩の弟や家族を心配したり、薩摩に帰る西郷にお金託ける場面あったか!

自分も他の皆さんも、「田原坂、翔ぶが如く、八重の桜」等を超えるような維新150年を記念する西郷隆盛の物凄い大河ドラマを期待していたが、見事に裏切られたからです。

八重の桜で脇役だった吉川晃司の西郷の方が全然西郷隆盛してますよ!

本当にとんでもない大河ドラマを作ってくれたものですわ。
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軟弱 37人がこの感想に票を入れています。   投稿日時:2018/12/16 21:09
大久保とセゴドンの湿度の高い「友情」は、女の粗筋作家の妄想に過ぎない。
そして、四十過ぎの薩摩の武士が、友が戦で死んだからと妻の前で取り乱すのか。瑛太くんが頑張っているのは伝わったが、この粗筋作家と私とでは、人間の振る舞い方に対する美意識が違いすぎる。私は、登場人物がことごとくナイーブで軟弱と感じるのだ。
セゴドンは、ただの一人も格好いい人物が出てこない大河ドラマとして記憶に留める。そして西郷隆盛、大久保利通、徳川慶喜など、この時代に命を削った先人たちのために、その内容は全て否定する。
なぜ「翔ぶが如く」の時にできたことが、何一つできないのか?NHKと粗筋作家は、己の才能の欠如と、いくらの金と時間をドブに捨てたかを認識すべきである。
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やりきれない 51人がこの感想に票を入れています。   投稿日時:2018/12/17 10:21
最期のシーンだけは通説どおりの切腹と思いきや、正に暴走爆死だった。取ってつけたような大久保の暗殺も余りに粗雑。
慶喜や勝を使っての主人公アゲも不快。特に慶喜の「俺みたいに逃げりゃよかったんだ」のセリフはないだろう。そんな慶喜を担いだ斉彬や西郷は大馬鹿ということになり、慶喜の身替り標的にされ理不尽な戦争を強いられた会津はたまったものではないだろうが。
ホームコメディに歴史の断片を切梁すると陳腐にしかならないし、大河は勧善懲悪や主人公絶対で描くべきでない。「翔ぶが如く」以来の西郷主役で当初期待しただけに何ともやりきれない。
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終わった瞬間、唖然 68人がこの感想に票を入れています。投稿日時:2018/12/16 23:00
あまりの駄作にコトバも出なかった。やっと感想を投稿する気力が出てきたけど。
端折った部分は色んな方が言ってるので割愛するが、いくら、史実通り描く気ないからフィクションで盛り上げようっていっても、これは流石にひどすぎる!
西郷従道も最後まで鰻ネタ。鰻食って奥さんにいい子いい子されて泣いてるの。バカなのか?
半次郎か別府晋介のどちらが介錯するんだろうと見ていれば、西郷どんより先に半次郎は死んじゃうし。しかも自分で「オイは人斬り半次郎じゃ」とか言っちゃってるし笑。村田新八も西郷どんより早く自害したし笑。城山勢の幹部は、みんな西郷どんの最期を見届けてから死ぬんだけどね。西郷どんは誰に介錯されるでもなく撃たれて勝手に一人で死んでった。「ここいらで良かじゃろ」は介錯された時に言った言葉。一人で呟いたんじゃない。やはり最後まで一人で暴走した感の西郷どんだった。乙!
史実無視してこの程度の脚色か。
勝海舟も慶喜もフキも、画面に出てきただけで吹き出しちゃったよ笑

まあ、何と言っても「個人の感想」ですから人それぞれ見解の違いはあるでしょうが、私からしても、これらは至極真っ当な意見だと思えますね。

こういった真っ当な意見が、広く世間に公表されるという事は(どういう力が掛かっているのか知らないが)絶対にありませんけどね。


(4) 『翔ぶが如く』とは関係無しに、『西郷どん』を「クソミソ」に批判しているサイト

これはちょっと例外的な存在として扱ったほうが良いかも知れない。

BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)「西郷どん感想あらすじ」 一覧
https://bushoojapan.com/category/theater/segodon
181222_j6sadgh5445w_0001.jpg

このサイトは一応商業サイトなので個人レベルのサイトではないが、オールドメディアが直接関わっている訳でもなさそうで、しかもそれ程メジャーな扱いをされている訳でもないので、一応ここに含める事にした。

実はこのサイトは3年前の『花燃ゆ』の時にも何度か取り上げた事がある。

脚本家の無能さを会長に責任転嫁とか片腹痛い。しかも真の狙いは安倍首相(2015/05/19)
150119_00001.jpg

そしてその時も、
薩長大河(当時は長州大河)と安倍政権の癒着
云々の事で、このサイトを何度か批判した事がある。
(※もちろんそんな「癒着」問題など一切無いのは無論の事である)

このサイトは、商業サイトでは珍しく『西郷どん』に批判的ではあるけれども(一応その批判の中には妥当と思われる批判も多少はあるが)、『翔ぶが如く』との比較を全く無視するという点では(1)「提灯記事」しか書かないサイトと変わりはなく、そして何よりも問題なのは、
安倍政権叩きとセットにして『西郷どん』及び『花燃ゆ』を叩く」
という条件を付けて批判論評を書いている点である。だからこそ、こういった「ビジネス」がオールドメディア界隈から見逃されて(許されて)いるのだろうと思う。

まあ、一応ちゃんと「こういった批判的なサイトもありますよ」みたいな形でアリバイガス抜き用としても利用できるからね。
(※とにかく『翔ぶが如く』の事を完全にスルーしてる時点で本質的な批判は避けており、ガス抜き的な存在である事はミエミエだ)

私が『西郷どん』批判の際にずっと言い続けてきたNHKの本質的なドラマ制作スタンス
薩長大河だから失敗に終わったんだ(失敗に終わっても構わないんだ)」
この「武将ジャパン」サイトも、単にそのスタンスを踏襲しているだけの事で、別に「NHK様」に対して反旗を翻している訳でも何でもない。
(※そんな恐ろしい事が、弱小サイトごときに出来る訳もない)




余談ながら、この「武将ジャパン」は商業サイトなのだから当然の事として、いろんなドラマ作品の広告を行なっている。中でも特に『八重の桜』を異様なまでに推奨している。その事は別に構わないのだが、それ以外にも「海外ドラマ」を褒め称える論評がやたらと多く、そういった「海外ドラマ」の広告も頻繁になされている。

そして「日本のドラマ番組はレベルが低すぎるみたいな論評も多い。

なるほど確かに、今回の『西郷どん』のようなゴミ大河ドラマをNHKが「伝統と誇りある大河ドラマでござーい!」などと平気で国民(視聴者)に向けて見せつけてくる、そんなNHKの厚顔無恥な姿勢からすれば、その指摘も否定はできないだろう。

私がまともな大河ドラマとして認めているのは「2000年までの作品のみ」と、過去に繰り返し書いているし、それ以降の劣化の度合いは私もおおいに認めている所ではある。

「海外ドラマ」について、「欧米の歴史ドラマ」は私もあまり詳しくはないし、見る機会もそれ程無い。だからあまり意識する事はないのだが、それよりもっと気になるのは「韓国歴史ドラマ」と「中国歴史ドラマ」の日本人への宣伝広告の多さである。
(※特にNHKは「総合」で、日曜の大河の後に(私は一度も見た事が無いので詳細は知らないが)韓国の歴史ドラマをずっとやっているはずである)

NHKやオールドメディアの連中は、余程日本国民に「韓国歴史ドラマ」や「中国歴史ドラマ」を見せたいのだろうとヒシヒシと感じている。

もっとハッキリ言ってしまえば、NHKは日本の歴史ドラマの作品レベルをわざと下げて韓国中国(特に韓国)の歴史ドラマのほうが「レベルが高い」という状況を作りあげる為に「忖度」しているのではないのか?
と、かなり以前から、私は心の奥底でNHKのドラマ制作の姿勢を「邪推」している。

まあとりあえず、こういった低レベルな日本のドラマ作りの現状については、どこと限らず、他国は喜んで(優越感を持って)眺めている事だろう。





最後に、今回の『西郷どん』について、もう一言だけ述べておきたい。

もちろん文句を言いたい点は、上記の「YAHOO!テレビ・みんなの感想」でも多くの人が指摘している、中園ミホという脚本家について、である。



https://twitter.com/tenkawa_shinji/status/1074985589026349057


「こんな酷い脚本、見た事ない」
そう断言できるぐらいに、酷い脚本だった。

「こんな脚本を商業ベースに乗せて放送して良いのか?しかもあの“NHKの大河ドラマ”で」
多分、脚本に興味や意識のある人間であれば、間違いなく全員、そう感じたはずである。

これは皮肉で言うのではなくて、「わざと(意図的に)やらないと、ここまで酷くできないだろう」と私は感じた。プロの脚本家だから、逆にここまで劣悪なレベルにまで引き下げる事ができたのかな、と。

NHKサイドから「今回は薩長のドラマだから、視聴者が不快感を感じるぐらい酷い本を書いて下さい」と頼まれて書いたのだろうか?と私はかなり本気でそのように疑っている。

それともひょっとして「中園ミホ」自身は全く脚本を書かずに、「脚本協力」の2名(小林ミカ、三谷昌登)だけで書いたとか、そういった裏事情でもあるのだろうか?
(※なんにせよ、『花燃ゆ』の時もそうだったが脚本家が複数関わっているケースでは本当にクソ同然の脚本しか出来上がらないが、これは批判される責任を分担する為にやっているのか?と疑ってもいいレベルだと思う)



基本的な作品への批判は 5月10月 の記事で書き尽くしたつもりだが、その10月の記事で私は以下のように書いた。
-------------------------------------------------------------------
(以下、一部抜粋して引用)
というか、この脚本家が「ホームドラマ」以外全く描く気が無く、男性キャラクターには全く感情移入していない事は(5か月前にも書いたが)ミエミエで、そんな脚本家自身が感情移入してないキャラクターに視聴者が感情を寄せられるはずもなく、そんな作品は「ドラマとして糞以下」というのは「プロのくせにそんな事も分からんのか?」というレベルの話でしょうよ。
(※繰り返すけど元々やる気ゼロなんだから糞以下なのは当たり前だが)
(以下略)
-------------------------------------------------------------------

まあ「プロ」の脚本家に対して私が言うのも何なんですが、この脚本家(中園ミホ)が今回一番酷かった点というのは、
「人間が描けていない(いなかった)」
という部分である。

まあハナから描く気が無かったのかも知れないし、NHK側の指示も、
「そんな昔の大河(=2000年までの大河)じゃあるまいし、どうせ視聴対象は「女子供だけ」なんだから、あまり難しい事まで考えずに、テキトーにホームドラマ風に仕上げて下さい、前後の整合性なんか気にしないで」
みたいな感じだったのだろうか。

「人間が描けていない」というのと同様に、脚本家がよくダメ出しされる批判フレーズとして「ご都合主義過ぎる」というのもある。どちらの批判も多少重なる要素の部分はあるが、もちろん今回の『西郷どん』も「ご都合主義」丸出しの酷い脚本だった。

ハッキリ言って、今回『西郷どん』に登場していたキャラクターは皆「血の通わないロボット」で、脚本家の「ご都合主義」に合わせる為には、その場その場で「主体性も無ければ信念も無く」口先だけの行動を平気で行い、はたから見れば「偽善者」としか言いようのない変節漢ぶりも目立ち、一応「民のため」とかあまりに抽象的で、大の大人が口走ったら偽善丸出しとしかみなされそうにないセリフを度々しゃべらされていたキャラクターが約1名いたが(実際その「民のため」も江戸開城直前、勝海舟に言われるまではすっかりと忘れていたらしいのだが)、実際の所は全キャラクター「何をしたかったのか、さっぱり分からない」というカオスな状態だった。


脚本というのは人間性がモロに浮かび上がってくるものである。

中園ミホの人間性からすると、「あのようなセリフ」「あのような行動」をキャラクターが行っても全く違和感がないらしいが、過去にジェームス三木、田向正健、小山内美江子らの上質な脚本に接してきた私などからすると、「そこでそんな事言うかー?」という拒絶反応を度々感じさせられる気持ちの悪い脚本だった。

過去に実在した、歴史上の「人間」に対して、何の愛情も、何の思い入れも無い脚本家だからこそ「そこまでやれるんだろうな」と、本当に嫌ーな気分に何度もさせられたものだった。



10月の記事でも書いたように、この脚本家の「史実無視」「歴史捏造」にはイチイチ反応するつもりもない。

ひょっとして「歴史ファン、大河ファン」の気持ちを意図的に逆なでしているというフシも微妙に見受けられるので、イチイチ真面目に反応するのもバカバカしい。

こんなのは「歴史に興味無い脚本家なんかに仕事させんなよ、NHK。なめとんのか!」と一言言うだけで済む話である。


歴史マンガの『風雲児たち』の話を私はこのブログで度々取り上げた事があるが、この歴史マンガだって細かな部分に突っ込めば、決して史実通りとは言えない部分も多少はあるが(それでも近年のNHK大河に比べれば何十倍も歴史描写はまともだが)別に学術マンガという訳でもないし、当の作者のみなもと太郎氏も「別に正確な歴史マンガを描こうとしている訳じゃない」みたいな事を述べている。
-------------------------------------------------------------------
(以下、『風雲児たち』幕末編24巻の巻末特別インタビューより引用)
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みなもと太郎「そもそも歴史マンガを描いているつもりはないんだ。描き始めたときからそうで、今もそう。魅力的な人間が登場する、面白いマンガを描きたいがために歴史をテーマにしているだけであって、正確な歴史マンガを描きたいとか、そういう気持ちはいっさいない。描きたいのは人間模様なわけです。ただ、やっぱり歴史から借りている以上は、それをちゃんと料理しないと失礼にあたるとは思う。だから、嘘は描かないし、嘘の粉飾もやりたくないと思っている」
(以下略)
-------------------------------------------------------------------

私が歴史ドラマを鑑賞する際に、制作者側に求める制作スタンスも、概ねこれに近い感じだと思う。

ネット上で、よくベテランの大河ファンが大河ドラマを論評する際に語られる話として、基本的に私もそれに同意する立場なのだが、
「別に史実通り正確にやれ、などとは言っておらず、“ドラマ”である以上、そのほうが面白くなるとか、また人間味が増すとか、「あくまで、歴史や人物を尊重する限りにおいては」多少の脚色は許される」
と私は思っている。

今回の『西郷どん』の中園ミホは、歴史や人物を尊重する心が皆無なのだからハナから論外である。

特に「人間描写」の部分が、私などからすれば「放送禁止」レベルだろう?と感じられるぐらいなのだが、ここまで「下劣で軽薄な人間描写」を、よくぞ大河ドラマで放送したな、というレベルだと思う。
(※これは全て、中園ミホの人間性が生みだした結果である)

だから、中園ミホの酷さは一般的に「史実無視」「歴史捏造」の部分を取り上げて批判される事が多いように思われているが、私から見ればそうではなくて、むしろ「人間描写」のあまりの酷さこそが今回の中園ミホ脚本の一番酷かった部分であって、ここをもっと注意して、他の脚本家たちも今後の仕事に活かしていくべきだろうと思う。

(※後日追記:これを書いた少し後に、NHK「クローズアップ現代+」に中園ミホが出てたので関連記事を書きました。そのリンクを貼っておきます。 クロ現に中園ミホが、ニュースウォッチ9には“ゆとり教育”の寺脇研が登場(2019/1/11)




とにかく、3年前に「なぜ大河ドラマは滅びるのか 後編」 でも書いたように、所詮今の大河ドラマは「視聴対象は女子供のみでOK」という制作姿勢で番組が作られていて、しかも「大河ドラマは役者や芸人を売り出す為の単なるPV(プロモーションビデオ)としての意味合いしかなく、それは先週の番組終了後、ツイッター上で『西郷どん』が称賛されているパターンが全部「役者は頑張っていた」「誰ソレさん、お疲れ様でした。一年間ありがとうございました」などというミエミエの「役者称賛ツイート」だらけになっているのを見れば、どう見ても「視聴者の為の大河」ではなくて、「役者や芸人の為の大河」にすり替わってしまっていると言わざるを得ないだろう。

まあ確かにドラマ内容で褒められる部分が皆無なのだから、出来るのは役者を持ち上げる事ぐらいで他に方法がないんだろうけど、私からすると別に役者の力量も褒められる程でもないと思った。大声を張り上げて下品に喚くばっかりで、「学芸会か!」と感じる事もしょっちゅうあった。『翔ぶが如く』に出てた役者のほうが何倍も上手かったと思う。



つーか、最終回で西郷従道役の男が涙流してウナギ食ってるとか、こんな訳の分からないシーンを見せつけられて「胸がしめつけられる」とか言ってる不気味なツイートに、1,200人以上が「いいね!」とか。


これはまあ、大河ドラマが腐る訳だよなあ、と実感しますわ。
日本のドラマ制作のレベルは、もう末期的かも分からんね、これは。
【以下、テンプレート解説】このブログで使っている言葉の定義について
<“左翼”ではなくて“サヨク”>
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。

<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。

「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。

※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2リンク3リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク1リンク2

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1リンク2

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)

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テーマ:報道・マスコミ - ジャンル:政治・経済

西郷どん、翔ぶが如く、西南戦争、司馬遼太郎、山本七平などについて

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長らくこのブログを見に来ている方は既にご存知だと思いますが、
私は「歴史オタク(マニア)」であり、また「幕末オタク」であり、
なおかつ「大河ドラマオタク」です(※但し基本2000年までの大河限定)。

ですから、今年放送された大河ドラマ『西郷どん』については、放送が始まる直前の昨年の12月、幕末の歴史の事をいろいろとここで解説しました

もちろん、その時から既に指摘しておりましたように、
「大河ドラマ『西郷どん』はゴミ作品になるであろう」
という事は、私にとっては(そのゴミ度合いが想像を絶したレベルであったにせよ)既定路線でしたので、一応その確認の為に5月と10月の二回に渡って『西郷どん』に関する論評記事を書きました。

今年のNHK大河ドラマ『西郷どん』に関するまとめ・総評(2018/05/28)
NHK大河ドラマ『西郷どん』に関するまとめ【5か月ぶりの追加論評】(2018/10/24)

この史上最低の大河作品である『西郷どん』については(まあ2015年の『花燃ゆ』最低大河の「薩長同盟」とは上手く言ったものだと思うが)上記の二回の記事で全て書き尽くしておりますので、そういった論評や感想を今回ここで改めて書くつもりはありません。

ただ、この『西郷どん』も明日で最終回になりますので、この一年間、このゴミ作品に付き合わされてきた私としましては一言言っておきたい気持ちも「無きにしも非ず」といった所です。

そんな訳で、今回少しだけ『西郷どん』関連の話、というか「西南戦争」関連の話をしたいと思います。

https://twitter.com/U40rou/status/1071732929414328320



明日で最終回を迎える『西郷どん』は、まあ皆さんが番組をご覧になっているかどうか分かりませんが(まあ大方の人は見てないと思いますけど)、西郷隆盛が主人公なのですから当然の事として、最終回とその直前の回で「西南戦争」の事を取り上げています。

181213_j6sa66h54ftw_0007.jpg

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5月と10月の論評でも指摘しましたように、今回の『西郷どん』は28年前に放送された『翔ぶが如く』のリメイク作品です。
(※但しその時も書いたが、リメイク作品のくせに元の作品とは全く真逆のコンセプト(=薩摩隼人である西郷隆盛の否定)で作られてはいるのだが)

そしてその『翔ぶが如く』という作品は3年前に『大河ドラマと日本人』という本(星亮一と一坂太郎の共著)の論評をした時にも指摘してますが、司馬遼太郎の原作では大河ドラマと違って物語は明治時代からスタートしており、特に西南戦争が物語の中心的なテーマとして扱われている作品です。

大河ドラマの『翔ぶが如く』では幕末の部分を「第一部」として、明治時代の部分を「第二部」として描いております。そして一応『西郷どん』もそれと同様のスタイルを踏襲しています。

ただし『西郷どん』では明治時代の部分に10話ぐらいしか割いていないのに対して『翔ぶが如く』では、上記で「原作は明治時代のみで、物語の中心は西南戦争です」と書きましたように、「第二部」(=明治時代)がメインの作品なのですから、そちらの部分に約20話を割いています。

幕末部分の比較でさえも『翔ぶが如く』と『西郷どん』ではドラマの出来が雲泥の差です。いわんや明治時代及び西南戦争関連の描写については、この両作品の「明治時代・西南戦争」への力の入れ具合からしても、まあ「言うまでもない」といった所でしょう。




上記で述べましたように、今回はドラマの論評をするつもりはありません。

ただ、私にとって因縁浅からぬ『西郷どん』という作品がようやく終わりを迎える事になって、西南戦争の話を(一応まがりなりにも)大河ドラマの中で扱ってはいますので、西南戦争にまつわる事柄について少しだけここで書いておきたいと思います。

と言っても西南戦争の事を詳しく解説する訳ではありません。西南戦争の事を詳しく知りたい方は是非、司馬遼太郎の小説『翔ぶが如く』を読む事をお奨めします。


今回私が取り上げたいのは、司馬遼太郎の対談本の中で司馬と山本七平が西南戦争について面白い対談をしておりますので、その対談の事を紹介したいと思いまして、今回このように取り上げたという訳です。

文藝春秋80周年記念出版 司馬遼太郎対話選集
(監修・解説・解題 関川夏央)
http://www.bunshun.co.jp/book/80shiba/
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この対話選集の3巻に「山本七平 日本人とリアリズム」という対談が載っています。その中から以下に紹介します。
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(※この対談は昭和51(1976)年に行われたもの。対談の中で山本はフィリピン戦の事に触れているが、山本はフィリピン戦に従軍していた)

(以下、一部抜粋して引用。フォント色は私の編集。ピクチャは大河『翔ぶが如く』より)
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山本七平 わたしは、西南戦争というのはいちばん興味があるんです。見ていきますと、あれは太平洋戦争なんですよ。何でこんな同じことをやったのかと思うぐらい似ちゃうんですよね。
司馬遼太郎 たしかに、似ていますね。つまり政府軍が、アメリカ軍なんですね。
山本 そうなんですよ。西郷軍のやりかたというのは、フィリピンの日本軍と全く同じです、最後は。
司馬 西郷軍は宮崎県あたりまで進んだあと敗退し、フィリピンの日本軍のように山中彷徨する。最後は故山(鹿児島)で滅亡する。
山本 犬養木堂(毅)の新聞記事なんか見ると、これは何の話かな、太平洋戦争の米軍側の従軍記者の記述とそっくりじゃないかとまで思えてくるんですよね。「使用銃弾、一日四十万発に達せり」なんて書いてあるでしょう。すげえなあ、米軍だなあ、ヘェー日本軍が明治十年にこんなことやったのかなあっていう気がするんですよ。
 一方、西郷側は河原で石を拾って火縄銃にこめて撃ったり、抜刀隊を組んで斬りこんでくる。どうして最期を迎えるときは日本人てこうなるんだろう、将来もまたやるのかなあと、つくづく変な気がしてくるんですよね。
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司馬 もうやらないと思いますけど(笑)。悲愴美に惑溺(わくでき)するという精神病理的な何かがあるのではないかと思えるほどに似ていますね。まず西郷が、明治六年の暮れに辞官して国に帰りますね。そうしたら、西郷によって芋の子のようにいっせいに取り立てられた連中、近衛少佐になったり、近衛中尉になったりしたのがほとんど引き揚げる。
 そのときは、帽子を全部池にほうりこんでかえる。帽子のてっぺんが赤いものですから、血の海のようになったというんですね。だからって、西郷自身も、天皇に挨拶したわけじゃないんです。天皇の番人であるはずの近衛将校が、全部挨拶なしですよ。ここは、まだ薩摩藩というのが戦国の匂いを持ってて、江戸封建制の中でただ一つ戦国の匂いを持ってた感じでしょう。つまり織豊時代までの匂いをまだ持ってたから、集団としての自立性が強いわけですね。
 薩摩藩における個の自立性と、藩の自立性というのは、分析したり喋ったりすると長くなりますけど、要するに自立性が強い。自分たちは便宜上、天皇をかついだけれども、西南戦争後にくる法制的な天皇崇拝の要素は彼らにはないわけです。
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山本 ないですね。
司馬 それに、九州は水田地帯ということもあって、戦国以来薩軍は馬に乗らないんです。戦国島津勢というのは歩兵仕立てでした。他の九州勢は、関東武者のように歩騎混合でしたけれど。
 そのかわり、江戸期の薩摩武士の教育法というのは、見ててもはっきりしますけれども、さっきの一時間六キロ行軍というのをやるわけですね。どこそこまでどのくらいの時間で行けっていう教育ばっかりです。だから、西南戦争の薩摩隼人が、あれだけの歩兵としての歩行力を発揮したのは、つまり歩兵による集団機動ができる能力まで達していたわけですね。こういうことまで、西郷の薩軍は旧日本陸軍的でした。
 ところが、攻める側の政府軍は考えられないほどに弱い。江戸期を経てきたお百姓の青年たちは、天地と共に生きていけばよかったはずなのに、兵隊に採られる。だから出来るだけ逃げよう、出来るだけ逃げようとどこかで考えている。
 日本の戦争は、戦国時代でもよく逃げますからね。源平戦争でも逃げますね。ちょっと不利だというと逃げるんです。そういうごく一般的な日本人である鎮台兵をひきいて、戦国以来最強の薩軍に向かうには、もう物量しかない
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山本 本当に物量ですよ。「横隊を組ましめて…」とあるんですけど、何列にもして、ただ撃て、やたら動くな。どんなに迫っても撃つ専門にしろ。
司馬 田原坂段階からは、白兵のときに、三人一組か四人一組で敵の一人と向かえ。それで敵を囲め。敵の背後まで回れ。これは日本陸軍歩兵の分隊教練と同じでしょう。それでぼくは、ああそれは田原坂で得たのかと…。あの強い薩摩武士とやるには、これでやるとうまくいく。だから日本の白兵というのは、一対一で日露戦争のときにロシア人とやるというのは、向こうの体格は大きいし、銃も長いし、結局はこれだろう。三人か四人一組で一人を倒すというのは、新選組もやってるんですね。赤穂義士もやってるんですね。過去の教育が甦ったんでしょうね。だから、自分を弱いものだとするのがリアリズムの最初だと思うんですよね。ここはリアリズムがあるんです。
 ここから山県が、この成功を軸にして日本陸軍をつくった。
山本 そうですね。だから、非常に不思議になるんです。これだけはっきりとリアリズムがあった日本軍が、どうしてなぜどこで転換して、逆に…。
司馬 これは政略戦略よりも戦術的あるいは技術的リアリズムだと思うんですよ。三人一組、四人一組が強いというのは。
山本 そういうところは非常に合理性があるんだけどなあ…。
司馬 技術的リアリズムというのは、大局を合理的に考えるというときにはあんまり役に立たないんじゃないかと思うんですよ。
山本 戦後の発展は、一種の技術的リアリズムですね、この三十年は。(以下略)

まあ鹿児島および九州の出身者以外にとって西南戦争は、今では結構馴染みの薄い話になってしまっているかも知れません。
(※ちなみに私も九州出身者ではないが)

多分以前、このブログでも書いたような気がするのですが、私にとって「幕末」というのは1868年(干支では戊辰、元号で言えば慶応4年=明治元年)までではなくて、1877年(明治10年=西南戦争の年)までが「幕末の動乱の時代である」と、私自身はそのように認識しています。
(※一般的には「日本は幕末維新によって素早く変革を成し遂げた」みたいに言われる事がよくあるが、実際の所、仮にそのスタートを1853年(ペリー来航)に置くとしても、維新までは15年、西南戦争終了までは約25年もかかっているのだから「素早く変革を成し遂げた」などとあっさり言われると、多少突っ込みを入れたくなる気持ちもある)

とにかく、「歴史オタク(マニア)」「幕末オタク」である私からすると、現在の日本人にとってはかなり馴染みが薄くなりつつある「西南戦争」が、TVドラマで取り上げられるというのは嬉しい気持ちも多少はあるはずなのですけれども、なにしろそれが『西郷どん』というゴミ作品の話ですから、嬉しい気持ちは全くありません。

『西郷どん』は『翔ぶが如く』と比べれば脚本家と役者の実力が大人と子供ほどの差がありますので(実際、視聴対象も前者は子供向け、後者は大人向けになっているが)『西郷どん』は見るべき価値など全くありません(私は子供ではないので)。

明治新政府の内のやり取りにしても、「学級崩壊の高校生が口喧嘩してる」程度のくだらない内容ですし、番組終了は全くもって喜ばしい限りです。

https://twitter.com/U40rou/status/1071697299468894208


余談ですが、来年の大河ドラマ『いだてん』について。

上記のツイートでも書いてますけど、私は全く関心がありません。
このブログで取り上げる事も多分ほとんど無いでしょう。
(※昨年の『直虎』、一昨年の『真田丸』がそうであったように)

ただ一つだけ指摘しておきたいのは、この『いだてん』という作品が珍しく近現代を扱った作品であるという事について、これはもちろん再来年の「東京五輪2020」に合わせたもの、という理由もあるのでしょうけど、私はもう一つ理由があるのではなかろうか?と思っています。

と言いますのは、昭和62(1987)年、及びその翌年に『独眼竜政宗』『武田信玄』が大ヒットした理由として、その直前の近代路線3部作『山河燃ゆ』『春の波涛』『いのち』(=来年の『いだてん』同様、朝ドラに毛が生えたような作品)の反動があったから大ヒットした、というのはもはや大河ファンの定説になっていると言っても良いでしょう。
(※ちなみに私は『春の波涛』だけはDVDで全話見た。『山河燃ゆ』は序盤だけ見た。『いのち』は一切見てない)

多分来年の『いだてん』及び再来年の『麒麟がくる』(明智光秀の作品)についても、そのパターンによる「二匹目のどじょう」を狙っているのではないでしょうか。
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一年間、大河枠で「朝ドラもどき」を放送する事によって、従来の大河ファン及び歴史ファンの気持ちを一年間じらしておいて「その反動に期待する」といったパターンを(今回は3年間ではなくてたった1年間だが)30年ぶりにNHKは狙っているのでしょう。

しかし多分その目論見は失敗するだろう、と私はみています。

今の大河ドラマの作品の質は、80年代、90年代の作品とは比べ物にならないくらい劣化していますし、更に言えば「じらされる」という程、大河ドラマに期待を寄せている視聴者も今はほとんどいないでしょうから、多分これを機会に、逆に「大河」を見限る層が増えるんじゃなかろうか?と思います。


そりゃそうでしょう。

どうせ待った所で放送されるのは『西郷どん』などという低レベルなゴミ作品ぐらいのものなのだから。

そんなもん誰が待つか、という話ですわ。

【以下、テンプレート解説】このブログで使っている言葉の定義について
<“左翼”ではなくて“サヨク”>
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。

<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。

「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。

※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2リンク3リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク1リンク2

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1リンク2

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)

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