処士策論

「処士」(しょし)とは、仕官していない人、民間の人、在野の人のこと

大河ドラマの鬱憤を「マンガで晴らす」という御時世

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前回の記事に引き続きまして、今回もこのカテゴリの記事を書きます。
歴史、ドラマ、小説、漫画、アニメ カテゴリ
(※後日追記 後にカテゴリを変更しました)

なんだかもう、政治の事を語るよりも、ほとんど歴史や大河ドラマについての事を語るブログと化している今日この頃でありますが、一応「NHK批判」という点で考えれば、これもこのブログの主旨と全く無関係という訳でもないと思います。

そんな訳で、例の「エセ長州大河」についてです。

前回の記事でも書きましたように、私はあれ以降、全くドラマの中身は見ていません。
糞な内容である事は100%確実なのですから、私はドラマの内容や出来については一切関心はありません。

ただし、ドラマの内容や出来には一切関心が無い反面、
「ドラマを放送しているNHKサヨク思惑、及びドラマを取り巻く社会環境に関してのみ」
それなりに関心を抱いていますので、今回もここで再度、指摘しておきたいと思います。


私が昔、2チャンネラであった事は過去記事で何度か書きました。実際、このブログを始めたきっかけも、2chのNHK板で書いていた「NHK批判スレッド」の過去ログを整理する為、という点も大きかったのです。

当時は2chの大河板などにも多少出入りはしていたのですが、最近は(ここ5、6年くらいは)ほとんど2chは使っていません。今回の「エセ長州大河」が2chでどのように扱われているのか?と気になりまして、先日ちょっと覗いてみたんですが、相変わらず酷い有り様ですね。2chは。

と言うよりも、前回の記事でも書きましたように「幕末の長州」絡みの話題については、昔から2chでは左翼・サヨク工作員らしき連中が目立っていましたけど、今回は大河の舞台が長州という事もあり、昔以上に凄まじい状況になっているようです(チラッと覗いた程度なので、書き込み内容をイチイチ詳細に読んではいません)。

ただ、やはり「玉石混淆の2chです。ありがたいリンクを見つけました。
近年、長州の歴史に関しては第一人者と言っても過言では無い一坂太郎氏の『花燃ゆ』批評ブログを見つけました。
大河ドラマ『花燃ゆ』批評 第4回 生きてつかあさい (1月25日放送)

これは大変貴重なブログ記事です。
それにしてもこのブログ、記事の内容が(良くも悪くも)凄く面白いw
困惑しながらも、バランスを取りつつ頑張って記事を書いている一坂氏の表情が目に浮かぶようで、凄く面白いですw

なんせ、一坂氏は普段大河ドラマを全く見ていないという事で、「今回のアレ」を見るのは(この私のブログでも過去に何度か取り上げた事がある)「獅子の時代」以来、久しぶりの出来事だそうです。
(※「獅子の時代」関連の参考用過去記事リンク)
久々の幕末関連ネタ及び森田信吾(マンガ家)について 前編(2013/04/20)
歴史のドラマやマンガについての話など(2012/01/22)

一坂氏が「獅子の時代」を見ていたのは中学生の頃との事。それにしても「獅子の時代」の次に見るのが「今回のアレ」という時点で、そりゃもうショッキング以外の何物でもありませんわなあ~w

ブログ開始直後の記事を読むと、一坂氏はこのブログを書く事を堅く辞退していたようです。今となっては、一坂氏にとってみれば拷問されるに等しいぐらいの苦痛でしょう。一歴史ファンである私でさえも、見るのもおぞましい代物を、「プロの長州史家が」毎週見る事を強制されてるんですから。



一坂氏のブログとは別に、それ以前に私が個人的に見つけていた『花燃ゆ』批評のブログも紹介しておきます。

こちらはどちらかと言うと、一坂氏のような「歴史優先」という立場よりも、「ドラマの出来優先」という立場で書かれているブログですが、批評の内容はそれなりに的を射ています。
(※ドラマの中身を見ていない私が言うのも変な話ですけど。でもまあ、どう考えてもこの批評の通りの有り様である事は、容易に想像出来ますし)

花燃ゆ感想マンガ第5話「志の果て」脚本家変更でよくなった点も、しかし杉家が鬼畜すぎる

このブログで気になったのは、なぜか前回、第4話の批評の後、突如コメント欄が封鎖されてしまった事です。
まあ、批判の声があまりにも大きくなり過ぎて、この歴史サイトも自粛しちゃったんでしょう、多分。


前回の記事で書きました通り、今回のこの「エセ長州大河」は、
NHKサヨク)による長州=山口県に対する嫌がらせ
である事は明白です。

それは歴史的な面(=「薩長による維新」に対するネガティブな印象操作)はもちろんの事、政治的な面(長州>山口県>安倍総理叩き)の両方で利用できるのだから、
NHKサヨク)がわざとそのように仕向けたのは当たり前
ではないですか。

なんせ今回、この「エセ長州大河」を論評するブログを検索すると、
アベNHKに作らせた大河』
アベNHKの癒着の大河』
アベの大河だから酷いのは当たり前だ』
みたいな記事がワンサカ引っかかってきます。

こんなのは、最初から全てNHKサヨク)が仕組んでいたに決まっているではないか。

先にも書きました歴史的な面政治的な面の二つで利用できる事に加えて、(安倍総理も含めた)山口県民や幕末の長州に関心のある全国の歴史ファン全員の期待を(まさか、あの「花神」を作ったNHKが、そこまで酷い長州ドラマを作るはずがない、という期待を)
見事に裏切って、どん底に突き落とす
という、NHKサヨク)側にとっての旨味もあるのだから。

意図的にやってるに決まっているではないですか。
(NHKも含めた)サヨクどもの頭の中がどれほどイカれているか?というのは、今回の中東の事件一つ取ってみても、明らかではないですか。

『とにかく安倍が悪いとか言ってる、あの連中の姿を見れば。

あいつらは安倍さんを叩くためなら、「何でもお構いなし」の連中なんですよ?



「右だ、左だ」の話については、私は昔から述べている持論があります。
右だ、左だという指摘はもう古い!などと言う人が時々いるけれど、日本以外の国ならともかく、日本ではいまだに「“左翼・サヨク”が」である事は間違いなく、とりあえず左翼・サヨク”のスタンスを確立する事は重要である』という事です。

このブログでは震災以降、反原発プロパガンダ糾弾する事」に一番力を入れて記事を書いていました。

あのキチガイどもの声を、「世間一般の声」誤認させるような風潮を改めない限り、日本の世論は、現在の不健全な体制から抜け出す事は出来ません。



話を「エセ長州大河」のほうに戻します。

なんにしても、今回のあの「エセ長州大河」に対する一番適切な処置は「無視する事」です。

連中(左翼・サヨク)に構ってやればやる程、騒ぎを拡大する事が出来るので、連中にとっては思う壺です。

2chでは大昔から鉄則があります。
煽りはスルーで」

スルーした結果、長州のドラマが「低視聴率」「話題性が低いまま終わった」などといった烙印(=レッテル貼り)としても連中は利用するつもりでしょうが、そんな事知ったこっちゃありません。あんな糞なドラマ。あんなのは別に長州以外の話であっても、ゴミ同然の出来なんですから。「無かった事」にしたほうがナンボかマシです。


それにしてもねえ。
本当に気の毒なのは長州、山口県の人々と、日本全国の「歴史を大切にしている日本人」ですよ。
日本の歴史(ドラマ)を単なるプロパガンダ(=反日プロパガンダ)の為に利用されてしまったのですから。

ある意味「これ以上重い罪はない」といっても過言では無い。
今回のNHKのやり方は。


最後に参考までに、先程紹介したブログ記事から印象深いコメントを引用させてもらいます。ちなみに一坂氏のブログではなくて、後者のブログのほうです。

公式なコメントとして、ここまで直截的な表現を使うのは珍しいですね(まあ私はいつも使ってますけどね)。

「花燃ゆ」感想マンガ 第4話「いきてつかあさい」美男美女を集めたけど使い方がわからないNHK様へ

(一番最後の部分から抜粋。フォントを赤くしてある部分は私の編集)
ミスキャストだけではなく、脚本のつたなさもあります。シリアスな松陰ならばもっとマシだったと思います。ところが今作はなぜか『男はつらいよ』路線の松陰。伊勢谷さんの落ち着き、松陰の狂気、フーテン気質が入り交じってもう何がなにやらわからないことになっています。高級食材だからとトリュフと松阪牛とベルギーチョコレートを混ぜ合わせたらおいしいどころか、全部の持ち味が台無しになり、とても食べられたものではないゲテモノができあがります。本作が吉田松陰という英傑にしたのはそういうことです。この被害は今後長州藩の志士たちに拡大してゆくことでしょう。

ちなみになぜ若い命と情熱を燃やした思想家・松陰とフーテンの寅さんを重ねるのかと言いますと、名前に「寅」が入るつながりだそうです……萩の方は本気で怒っていいと思います。既に怒っているかもしれませんが


花燃ゆ感想マンガ第5話「志の果て」脚本家変更でよくなった点も、しかし杉家が鬼畜すぎる

(中盤部分より抜粋。フォントを赤くしてある部分は私の編集)
文はその脚で兄の元に向かいます。そして兄に説教します。要約すると
「あんたのせいで金子さんが巻き込まれて亡くなったでしょ! 金子さんが死ぬ理由なんかないでしょ! なんであんな危ないことしたのよ!」
です。えっ、吉田松陰が、ローティーンの妹から説教!? しかもここでの寅次郎の答えが、
「光が見えたんだ」
というよくわからないポエムです。

文は兄のポエムにつっこみます。
「ラリってたんだか何だか知らないけど、その光のせいでこっちは迷惑かかってんだよ! 急に光が見えたのでとか、ノリでホイホイ行動してんじゃねえよ! テメエのせいで金子さん、死んでしまっただろうがよ!」(超訳)

あーっ……よいのか本作。ろくに寅次郎の動機を描いてこなかったせいで、視聴者が文ちゃんの言うことが正しいって思ったら、吉田松陰像が歪んじゃうぞ? もしかして長州が嫌いでこのドラマ作った? 妹に説教されて号泣する寅次郎って誰のニーズなの、マジで。そういうニーズがある日本史上の人物なんて最上義光くらいだよ!(注:最上義光が妹を目の前にして号泣したのは史実です)(以下略)



ここで今回の記事を終わらせるのもあんまりなので、先日発売された「風雲児たち 25巻」にまつわる話でもして、締めておこうと思います。(※実は結構長い内容です)

風雲児たち 幕末編 25 (SPコミックス)風雲児たち 幕末編 25 (SPコミックス)
(2015/01/30)
みなもと太郎

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(※過去記事で「風雲児たち」を取り上げた時のリンク)
村上もとか・第3回(終)『JIN-仁-』幕末の医学・蘭学をこんな風に描くとは(2014/04/05)
日本のマンガやアニメと、日本のサヨク論(2012/04/29)

しかしまあ、ある程度年齢を重ねた「歴史好きの人」からすれば、「NHKの大河に呆れ果てて歴史マンガで溜飲を下げる」などとは、2000年以前であれば、考えられない事態ですわな(しかしまあ、一坂氏やそれ以外の人でも「大河なんて元々、何十年も見てない」という「歴史好きの人」も、結構いるみたいですけど)。

たまたま今回発売された「風雲児たち 25巻」の冒頭で久坂玄瑞の事が取り上げられていました。

(風雲児たち 幕末編 25巻より)
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(ここら辺の話は、かなり前に書かれた内容の回想シーンみたいな感じですね)

(で、上記のページを拡大すると、今回の大河に関するコメントなども見受けられます)
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(こういった大河に対するツッコミというと、「篤姫」の時もありました。以下、14巻より)
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(上記のページを拡大したもの)
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(同、16巻より)
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(上記ページを拡大したもの)
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(みなもと太郎先生は「篤姫」見てなかったようです。私も同じですけどw)

さて、ここから先は完全に私の個人的な趣味の世界です。
ですから、ちょっとマニア向け(歴史マニア向け)です。

今回の「風雲児たち 幕末編 25巻」について、いろいろと書いておきたい事があります。
今回の25巻で取り上げられた歴史の事件というのは
「ロシアのポサドニック号による対馬事件」
「第一次東禅寺事件」
この二つが今回の中心的な事件でした。
(年代的には文久元年(1861年)の話です)

以下にその内容の一部をご紹介します。
ただし「対馬事件」に関しては、以前このブログでも一度紹介した事がある「天涯の武士」という小栗上野介を主人公にしたマンガ、
八重の桜、天涯の武士、アーネスト・サトウなど(2013/01/14)
これも併せてご紹介します。

(「対馬事件」。「風雲児たち 幕末編 25巻」より)
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(「対馬事件」。「天涯の武士 1巻」より)
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(「第一次東禅寺事件」。「風雲児たち 幕末編 25巻」より)
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以上、こんな感じです。

先にいくつか挙げてある過去記事でも書いてますように、私が「幕末・明治」のジャンルで一番注力して調べていたのは、アーネスト・サトウについて、なのです。

サトウはもちろん英国人です。
ちなみにサトウは、まだこの文久元年(1861年)の段階では日本の土を踏んでいません。この頃はちょうど、英国で「日本行き」の辞令を受けている頃です。途中、シナに少し滞在した後、サトウが日本の土を踏む事になるのは、この1年ぐらい後、文久二年(1862年)の「生麦事件」直前の頃になります。上陸する場所は横浜になります(確か長崎経由ではなくて、上海から横浜へ直行だったと思います)。

『じゃあ、サトウと今回の「対馬事件」及び「第一次東禅寺事件」は関係無いじゃん』と思われるかも知れません。

確かにサトウとはあまり関係はありません。
しかし、私が注目しているのは「サトウ個人について」だけではなくて、「日英関係」という外交面についても、なのです。

今回の「対馬事件」と「第一次東禅寺事件」は、どちらも英国が関係している事件です。
実はこれらの事件が起きる前は、幕末史における英国の注目度はそれ程高いものではありません。
(※そうは言っても、当時世界最強の(ビクトリア朝の最盛期の)英国なのですから、そもそも注目度が低い訳がないのですけど。ほんの2、3年前まで、シナ大陸でアロー戦争をやってて、清国をボコボコにしてた訳ですから、英国は)
(風雲児たち 幕末編 25巻より)
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(「天涯の武士 1巻」より)
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私にとっては、この二つの事件によって、いよいよ「幕末の日英関係史」が本格的に幕を開ける、という感じなので、結構ワクワクしていますw

しかも今回の「風雲児たち 幕末編 25巻」ではオールコックオリファントという二人の英国人の話が結構描かれていまして、この二人は「幕末の日英関係史」ではかなり重要な人物でもあります。
(※詳しく述べると、とても一回の記事では書ききれませんので今回は割愛します)

一つだけ指摘しておきますと、これはサトウの有名な本「一外交官の見た明治維新」の冒頭にも書いてあるように、

(「一外交官の見た明治維新」(岩波文庫)第一章の冒頭、13Pより抜粋)

ほんの思いがけないことから、私は日本に心をひかれはじめたのである。私が十八歳のとき、兄がミューディー図書館からローレンス・オリファントの書いた『エルギン卿のシナ、日本への使節記』というおもしろい本を借りてきた。やがて私のところへも回覧されたが、絵草紙ふうのこの本が私の空想をかりたてたのである。

その国では、空がいつも青く、太陽が絶え間なくかがやいている。岩石の築山のある小さな庭に面し、障子をひらけばすぐに地面へおりられる座敷に寝そべりながら、バラ色の唇と黒い瞳の、しとやかな乙女たちにかしずかれることだけが男の勤めであると言ったような、- つまり、この世ながらのお伽の国。だが、天の恵んだ、この幸福な島国をおとずれる機会がやってこようとは、夢にも思わなかったのである。(以下略)

サトウが日本に来るきっかけを作ったのは、今回の「風雲児たち 幕末編 25巻」に登場していたオリファントである可能性もある訳です。

ちなみにサトウの兄が図書館で借りてきた本というのは、多分この本だと思います。私も昔、読みました。(※もちろん日本語に翻訳された本を、です)
エルギン卿遣日使節録 (1968年) (新修異国叢書〈9〉)
この本の内容自体は、上記の「風雲児たち 幕末編 25巻」のページにも少し紹介してありますように、安政五年(1858年)の「(アロー戦争真っ最中の)エルギン卿の使節団」にオリファントが加わっていたので、その時にオリファントが見聞した日本の様子が紹介されている本です。

また、他のオリファント関連の本と言うと、今回「風雲児たち 幕末編 25巻」で取り上げられた「対馬事件」と「第一次東禅寺事件」について詳しく記してある、
英国公使館員の維新戦争見聞記 (1974年)
といった本もあります。この本自体の著者は(村上もとか「JIN―仁」の記事でも少し紹介しました)ウィリアム・ウィリスとなっていますが、実際はウィリスとオリファントの二人の記述が併記されている内容です。この本も昔、読みました。

オリファントは「対馬事件」に関連して対馬へ行き、そのまま英国に(賜暇で)帰ってしまって、その後日本に来る事はなかったと思います(明治期になってから来てたかどうか?ちょっと憶えていません)。
ちなみにオールコックも、この少し後の(おそらく次の「風雲児たち 幕末編 26巻」で少しは触れられると思われる)「竹内遣欧使節団」に関連して、英国に帰ってしまいます。
(※ちなみに上記の「第一次東禅寺事件」で手記が紹介されている福地源一郎も、「竹内遣欧使節団」の一員です)

オリファントと日本との関係がこれで終わってしまうかというと、実はそうではありません。

オリファントはこの数年後、日本から欧州へ渡った留学生達(特に薩摩留学生達)との関係もあります。その辺りの話は昔、犬塚孝明氏の本でよく読みました。
薩摩藩英国留学生 (中公新書)薩摩藩英国留学生 (中公新書)
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密航留学生たちの明治維新―井上馨と幕末藩士 (NHKブックス)密航留学生たちの明治維新―井上馨と幕末藩士 (NHKブックス)
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それにしても、上記のどの本も8~10年くらい前に読んだ本なので、内容はかなり曖昧になってしまってます。
ボチボチ復習しなおそうかしら?


さて最後に、幕末もかなり押し迫ってくる慶応年間の頃のお話しを少し紹介しておきます。
上記で何度か紹介しました「天涯の武士」。この作品の第3巻から、一部を紹介させて頂きます。

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最初に『あの男・・・邪魔だ!』と喋っている男は、その印象的なモミアゲとハゲた頭からお分かりの通り(あの悪名高い)ハリー・パークス英国公使ですね。

そして、その隣りに立っている人物が、おそらくアーネスト・サトウなのでしょう。ただし、この「天涯の武士」という作品ではフランスが善玉で、英国が悪玉っぽく描かれていますので、アーネスト・サトウの名前などは一切出て来てません。ただ、シチュエーションと風貌から、『おそらくサトウなのかな』といった感じです。

福地源一郎は文久の「竹内遣欧使節団」に続いて、この慶応の柴田使節(この使節は国家間の条約うんぬんと言うよりは、技術的な側面が強い使節ですけど)にも参加しています。これも史実通りです。

3ページ目で幕府オランダ留学生榎本赤松の話、薩摩・長州などの密航留学生達の話なども出ていますが、マンガ作品でこれほどしっかりと「幕末の外交関係」を描いている作品も珍しいでしょう。

あと、作中で「パリ万博」についても触れられていますが、「パリ万博」と言えば「獅子の時代」を思い出す方もおられるでしょう。


まあ、今回のあの「エセ長州大河」で、長州ファイブの話がちゃんと描かれるなどとは、到底思えませんけどねえ。

要するに、
マンガ>>>>>>>大河ドラマ
という事です。

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テーマ:報道・マスコミ - ジャンル:政治・経済

倉山満と私の「幕末物のNHK大河ドラマ」に関する論評

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『また大河の話かよ』
と思われる方が大勢いらっしゃるかも知れませんが(いや、そもそもこのブログを見ている人自体そんなにいるはずがないので、大勢はいないかw)、私のせいではありません。

全部、倉山満が悪いのですw

youtubeでこんなのを見かけました。なんだかなー。
【2月5日配信】長州を語る 第1回 「歴代幕末大河ドラマ」 倉山満 かしわもち【チャンネルくらら】
https://www.youtube.com/watch?v=hzGefEk3Z4k
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プロの歴史家である倉山が語る、というからどれ程のものかと思って視聴してみたけど正直な所、
『メチャメチャあっさい(浅い)わ~w』
と呆れ果ててしまう程度のものでした。
この程度なら、Wikiでも見ればすぐに喋れる程度の話ですわな。

まあ私がそう感じてしまうのも、私が「幕末オタク」および「大河オタク」過ぎるのが原因なんですけども。
(※一般視聴者からすれば、この程度の話でも面白いと思えるのかしら?しかし今時「大河」に対する突っ込みに興味を持っている人間が、そんな甘い人々であるとも思えないのだか)

とりあえず先に、倉山に対する私からの突っ込みを入れておくと、
1.倉山が「翔ぶが如く」を「まとめ見」したのは、ごく最近との事。
今更かよ!遅すぎるだろw

2.(これは第2回のyoutube動画での話だったかも知れないが)『「花燃ゆ」の池田秀一(シャアの声優)に合わせて戸田恵子(マチルダさんの声優)も出せば良いのに、ショムニにも出てたし』みたいな事を言っていたが、その文脈で言えば、
戸田恵子は「新選組!」で寺田屋の女将・お登勢役
で、幕末大河には既に登場してます。

3.『「徳川慶喜」も早くDVD化すれば良いのに』と言っていたが、昨年(2014年)の秋に、既にDVDが発売されています。


私は「大河ドラマ」に関しては、過去に2chの大河板で揉まれていましたので、語ろうと思えばいくらでも語り倒す自信はあります。
(前回、前々回の大河関連(特に「花燃ゆ」関連)の過去記事リンク。それ以前の大河関連の過去記事は、前回、前々回の記事に多少リンクも貼ってあります)
大河ドラマの鬱憤を「マンガで晴らす」という御時世(2015/02/03)
「篤姫」よりも酷いドラマを作れるとは、NHKは天才だわw(2015/01/19)
(あと、この歴史、ドラマ、小説、漫画、アニメカテゴリのリンクも)
(※後日追記 後にカテゴリを変更しました)


さて、倉山満にあのように語られてしまえば、私としての「幕末大河の持論」を申し上げねばなりますまい。

その前にもう一つだけ、倉山とかしわもちの二人に言っておかねばならない事がある。
前回前々回、と言うか、この時の記事で完全に論証し終わっている話でもあるのですが、
なぜ、あんたらの大河に対する評価は、「視聴率」基準なのか?
という事である。

「視聴率」なんぞを評価の基準として、知ったかぶって大河を語っている時点で、大河ドラマ論としては「もう終わってる」というレベルです。

大河ドラマに大した関心も持っていない一般人を対象として話しているというのなら、「視聴率」論も多少は意味があるように聞こえるのかも知れませんけど。

というか、「視聴率だけ」を上げたいのであれば、エロいシーンを多用するとか、スキャンダルまみれの俳優を登用するとか、お笑い芸人のギャグを多用するとか、いくらでも方法はあるんじゃないですかね?

そうまでして「視聴率」を上げる意味が、「NHKの大河ドラマ」のどこにあるのか?
私には理解不能ですけど。

「視聴率が高いか低いか」なんぞという事よりも、もっとハッキリと「ドラマとしての面白さの物差し」となるものを私が挙げておきましょう。

それは「もう一回、見たいと思うかどうか」という事です。
日曜だけじゃなくて、DVDなり、CS放送なりで。

本当に面白い作品であれば、一回だけではなく、後々まで、二度三度と見たくなるはずです。
その端的な例として挙げられるのが、これは幕末大河ではありませんが、「葵徳川三代」です。
放送当時の視聴率は大した事がなくても、「葵徳川三代」はDVDやCS放送などの視聴数は、おそらく他の作品と比べても非常に高いはずです。(これはおそらく「坂の上の雲」についても、同様の事が言えると思います。まあ「坂の上の雲」は、便宜上「大河作品」とは別物ですけど)



では本題に戻ります。
まずは基本から押さえてまいりましょう。

NHKの大河ドラマに関して言えば、
2000年(葵徳川三代)までのものと、2001年(北条時宗)以降のものは、完全に別物です』
という事です。

何が違うのか?と言えば、一番ハッキリとしているのは脚本の部分です。
まあ、この事についてはおいおい触れていくとして、ここでは詳しくは述べますまい。

そして、私なりの「幕末大河のベスト作品」を挙げるとするならば、
「花神」
「獅子の時代」
「翔ぶが如く」
「徳川慶喜」

この4つの作品になります。

この4つはどれも甲乙付けがたい程の傑作でありますので、(ちょっとずるいかも知れませんが)この4つをもって私の「幕末大河のベスト作品」とさせて頂きます。

でもまあ、バランスがとれていて良いんじゃないですか?

長州視点なら「花神」
会津視点なら(若干薩摩視点も混じるが)「獅子の時代」
薩摩視点なら「翔ぶが如く」
幕府(または水戸)視点なら「徳川慶喜」

と、各々の個性を楽しむ事も出来ますし。

これら4作品の個別の評価につきましては、今回は詳しくは述べません。
あまりにも書く事が多すぎまして、とてもじゃありませんが今回一回だけで書き尽くす事は不可能です。
(※ちなみに「獅子の時代」に関してのみ、前回の記事でそこそこ詳しく紹介されています(一坂氏のブログなどで)。あと以前、私が「獅子の時代」について書いた過去記事リンクも貼っておきます)
歴史のドラマやマンガについての話など(2012/01/22)

当然の事ながら、これら4つの作品は「2000年以前の幕末大河」という事になります。


では、以下に「2001年以降の幕末大河」についても述べていきます。

まず、「新選組!」(2004年)です。
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この作品は、まさに「賛否両論」という作品だと思います。
NHKにとっても、幕末大河としては2001年以降初となる作品ですので、まだ多少なりとも「良心」が残っていたというべきなのでしょうか。

批判が多い事も重々承知していますし、私としても上記の4つの良作と比較すれば全然大した作品でもないのですけど、まだ私自身が当時、幕末初級者だったという事もあって、この作品には少しだけ思い入れはあります。

一言で申すなら、
近藤勇を主人公とした幕末大河としては完全な落第作品だが、「幕末の青春群像グラフィティ」として見る分には、『まあ、コレもありかな』といった感じです。



次に「篤姫」(2008年)です。
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コレに関しては、私も過去に何度か批評していますので、まずは過去記事のリンクを貼っておきます。
八重の桜、天涯の武士、アーネスト・サトウなど(2013/01/14)
「篤姫」よりも酷いドラマを作れるとは、NHKは天才だわw(2015/01/19)

正直に言って、私はこの作品は嫌いなのです。

そう言うと、おそらく、
『なんでお前はそんなに「篤姫」を悪く言うのだ。そんなに酷い作品ではなかっただろう?』
と思う方も多数いらっしゃると思います。

多分、動画で倉山と話していたかしわもちという人もそうなんだろう、と思います(大久保利通と言えば原田泰造、とか言ってたぐらいだから)。

なるほど。確かに「篤姫」という作品は、私が言う程酷い作品ではない、というのは、ある意味本当の事なのかも知れない。

しかし、ここでハッキリ言わせてもらいますが、そう思っている(=「篤姫」はそんなに酷い作品ではない、と思っている)人は、ほぼ確実に、以下の条件のどれかに当てはまる人であるはずです。

1.「翔ぶが如く」をちゃんと見た事がない人
2.歴史、特に幕末の歴史にあまり詳しくない人
3.女性


成人男性で、幕末の歴史(特に薩摩の歴史)の知識がある程度備わっていて、なおかつ「翔ぶが如く」をちゃんと見た事がある人であれば、あの「篤姫」という作品を許容できるはずがないと思います。
(最近になって初めて「翔ぶが如く」を全部まとめて見たという倉山満も、そう感じているはずだと、私は確信しています)

「篤姫」という作品の問題点を挙げ始めたらキリがありません。
まず基本的な事として、前々回の記事でも使いました、当時の2chの書き込みを紹介します。

171日曜8時の名無しさん[] 投稿日:2008/12/09 11:03:44  ID:yhPiWEjI
「翔ぶ」は男がかっこよく描かれたドラマ。
「篤姫」は男がアホにみえたドラマ。

唯一の例外は元祖アホの家定だけ!

この事からも分かるように、「篤姫」という作品の一番酷い点は、その作品の中に、同じNHKで制作された同じ薩摩物の大河作品である「翔ぶが如く」に対する露骨なアンチテーゼが見え隠れしている、という点です。

もう、あとは私がくどくどと説明するよりも、一番手っ取り早い方法は、『「翔ぶが如く」を一回ちゃんと見て下さい』という事です。

過去、2chの大河板では、これでほとんどの方に納得して頂けたものです(特に男性に関しては)。


あとは、細かな指摘をすると、過去記事でも書きましたように、私は「篤姫」の視聴は途中で脱落した人間なのですけど、一つ印象的なシーンを憶えています。

確か序盤の頃の話で、(大久保)一蔵が(西郷)吉之助を肥後まで迎えに来て、その後吉之助のお供に連れて行ってもらえず、原田泰造が悔し泣きをするというシーンがあったと記憶しています。

これと似たようなシチュエーションを描いているシーンが「翔ぶが如く」第5話「江戸へ」の中でもあります。(※まだこの頃の大久保の名前は、一蔵ではなくて大久保正助ですけど)

吉之助が初めて江戸に出る事になる。(大久保)正助自身は、やはりこの作品でも上昇志向の強い人間として描かれており、吉之助だけが江戸へ行く事に対して多少複雑な表情をしているシーンもあるのだけれども、実は陰ながら吉之助の江戸行きを応援する形で、吉之助に対して江戸滞在中の体をいたわるよう、手紙と薬を贈るシーンがある。
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鹿賀(大久保)『心ばかりの、はなむけでごわす』


「翔ぶが如く」という作品は、なんとなく「西郷隆盛の作品」というイメージが強いのかも知れませんが、ハッキリ言って「翔ぶが如く」という作品は、
鹿賀丈史の大久保利通が一番の見所である作品です。

倉山の動画で、
『大久保利通と言えば原田泰造ですよね』
などとかしわもちが喋っていたが(一応倉山はそれに対して『鹿賀丈史でしょ』と突っ込んでたが)、こういう言説は昔2chの篤姫ファンなどから度々聞かされた話です。

そういう話を聞く度に、わたしゃもうガックリきて腰が抜けそうな感覚になるんですよ。

お前ら、絶対に「翔ぶが如く」をちゃんと見てないだろ!と。

大久保という人間が、上記の「篤姫」の原田泰造のように、己自身の出世だけを望むあまりに悔し泣きするような小さい人間かよ?という事です。


ちなみに、
『あなたは(「翔ぶが如く」みたいな)男の話ばかりに関心があるようですけど、女の話はどうでも良いの?』
と思われる方もいらっしゃるかも知れません。

そうではありません。

私は「翔ぶが如く」でも女性の話は、しっかりと描けていると思っています(と言いますか、「翔ぶが如く」も脚本は女性が書いてますし)。

昨今はやたらと(無理矢理と言っても良いぐらい)女性を前面に押し出して活躍させようという風潮が強いですが、私は「翔ぶが如く」の
「いとさあ(田中裕子)と満寿さあ(賀来千香子)」の描写も、
十分、しっかりと女性のドラマが描けていると思っているんですけどねえ(※千絵さん(有森也実)のパートに対する評価が、賛否両論ある事はともかくとして)。少なくとも昨今の大河の脚本と比較すれば。
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『私達はイギリスとの戦さ(※薩英戦争)の折、弾の下をくぐった戦友でございもす』

おっと、いかん、いかん。
いつの間にやら「篤姫」の評価ではなくて、「翔ぶが如く」の評価と化しつつある。このままではw


「篤姫」に関しては、最後にもう一つだけ重要な事を指摘しておきます。
私が昔、「坂の上の雲」を論評した際に書いた事をここに転載しておきます。
坂の上の雲と司馬遼太郎とNHK・2(2011/12/08)

(以下、一部抜粋して転載)
最近のNHK大河ドラマにおける腹の立つパターンの一つに、“主人公のエスパー化
というパターンがある。
主人公は偉いのよ!主人公はこの後の歴史の展開を全てお見通しなのよ!」とでも
言わんばかりの主人公の超能力ぶりである。そうであるから、最近のNHK大河の
主人公は、偉そうに他人に対して「こうしたほうが良い(=良かったのだ)!」と、
場もわきまえずに説教をたれる。
『篤姫』の時などは特に酷かった。見ていないが今年のも、どうせ同じだったのだろう。
(※2015年追記「見ていないが今年のも」というのは、同じ脚本家の作品である「江」の事)

これまで何度か書いた事があるが、『“歴史の流れ”を語る際に、後知恵歴史にIF
を使う事は許されない。歴史のIFが許されるのは、その時その人が、どういう選択肢
の中で“その決断”をして、なぜ他の選択肢を選ばなかったのか?選べなかったのか?
その決断を下した当事者達の心境を省みる際にのみ歴史のIFは許されるのである。

「その時こうしていれば(=別の選択肢を選んでいれば)、その後の“歴史の流れ”は
こんな風に(都合良く)なったかも知れないのになあ」などという空想を巡らして、自説
(及び自分のイデオロギー)に都合良く利用する為に、歴史にIFを使う事は許されない』
という事である。

であればこそ、歴史の面白みがあるのであり、ドラマの面白みも、また同じである。

人間は神様ではないのだから、一寸先の事さえ、何も分からない。
ドラマの中に“エスパーや神様”が登場しても、シラけるだけである。(以下略)

2001年以降の大河における「脚本の劣化」に関しては、こういう部分の劣化が一番著しい。
あと、「人間を描けていない」という「脚本の劣化」も酷いですけど。
大河が「女子供向け」「視聴率重視」などというバカげた方針でやっていれば、そうもなりますわな。

あとは「しっかりと演じきれる俳優もかなり減ってしまった」という事も大きいですよね。

私は既に「日曜8時に見る大河ドラマ」という点で言えば、「もう止めてしまっても良い」と思っています。日本の歴史に害をなさない程度に、「戦国コスプレ」「幕末コスプレ」を日曜8時に垂れ流している分には、まあそれも仕方がないかな、と諦めています。



次に「龍馬伝」(2010年)です。
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この作品は、まあ「篤姫」とは違って、一応視聴に堪えられるだけの内容ではありました。
ただ、もう一回見たいかどうか?言われれば、全然見たいとも思わない、という程度の作品なんですけどね。

「幕末大河」として面白いか面白くないか?と言えば、ハッキリ言って「面白くない作品」ですね。
凝った映像表現だけは、まあ評価しておきましょう。

この作品もやはり、脚本が致命的でした。
坂本龍馬という人物が「甘ったるく」かつ「何をしたいのか?がハッキリしない」人物像になってしまってましたし。

ここでもう一つ、2001年以降の大河における脚本の欠点を指摘しておくと、
「仇討ちの禁止」
という、いかにも昨今のNHKらしい「大河ドラマのタブー」が出来上がってしまっている、という点です。

「篤姫」「龍馬伝」などは、特にそうでした。
「自分達がやられても、相手側にやり返してはダメ」とか、「復讐の感情は、負の連鎖を産み出すだけだ」みたいな。

現代劇でもやってるつもりですか?とw。

山内容堂と武市半平太がひっそりと和解するとか、どういう感覚で幕末ドラマの脚本を書いてんだ?と言いたくもなります。

まあ「龍馬伝」については、この程度にしておきましょう。



次に「八重の桜」(2013年)です。
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「八重の桜」に関しては、このブログでも既に二回ほど記事を書いています。
八重の桜、天涯の武士、アーネスト・サトウなど(2013/01/14)
久々の幕末関連ネタ及び森田信吾(マンガ家)について 前編(2013/04/20)

そう言えば「八重の桜」に対する最終的な論評をまだ、していませんでした。
「八重の桜」に関しては、倉山も動画の中で「全然見なかった」と言っているし、ネット上での評価もあまりかんばしくない意見が多いですね。

私自身も、「八重の桜」がそんなに面白い作品であるとは思わないし、再びもう一度見たいという気もあまり起きません

ただし、「幕末大河のドラマの出来」という点に関して言えば、2001年以降ではベスト作品である」と言えます。

なぜ「八重の桜」についてだけ、そんなに評価が高いのか?と疑問に思われる方もおられるでしょう。

答えは簡単です。
2001年以降の大河にしては珍しく制作者の側に(NHKの側に)「丁寧に、しっかりと作ろう」という意志があったからです。
しっかりとした作品が作れるだけの能力があったかどうかは別としても、その意志だけはありました。

「八重の桜」の時に限ってだけ、なぜNHKはそのような姿勢を見せたのか?

それは「八重の桜」は福島の復興に関連した作品であるからです。
福島の為の作品なのだから、「おかしな作品は作れない」という制作者側(NHK側)の姿勢はしっかりと見てとれました。


実はこの点こそが、まさに今回(今年)の「花燃ゆ」とは全く正反対なのです。
だから「花燃ゆ」酷いのです。
見るに堪えない代物なのです。


なにしろ、前回前々回での記事でも書いてますように、今回の「花燃ゆ」長州・山口県に対する嫌がらせ以外の何物でもありません。

もう一つ言えば、上記の「篤姫」の所で、「篤姫」は露骨なまでの「翔ぶが如く」へのアンチテーゼであると書いたように、今回の「花燃ゆ」は、露骨なまでの「花神」へのアンチテーゼでもあるのです。

なぜNHKはわざわざそんな事をやるのだろうか?訳が分かりません。

youtubeの倉山動画ではかしわもち「花燃ゆ」を応援したい、みたいな事を言っているが、誰がこんな作品を見たいと思うか。

ただし、かしわもちの言ってる事で一つだけ賛同できる事もある。
というか、実は私も全く同じ事を考えていたのです。

長州の大河ドラマを作るのなら、「花神」を脚本通りに、もう一回忠実に作り直せ、と。

総集編以外の「花神」の本編を紛失したNHKには、「花神」を復元するという義務もあるし、今回、このような長州・山口県に対する嫌がらせ作品を作ったという責任も、NHKにはある。

実際の所、今の俳優に、当時の俳優の演技が出来るとは到底思えないし、当時の「花神」のイメージをぶち壊しにしてしまうのは目に見えているのだけれど、それでも今回の「花燃ゆ」よりはナンボかマシなドラマにはなると思いますよ。

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NHK 戦後70年・摩擦社会を生きる「韓国」「中国」本のいま

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NHK報道に対する批判記事を書くのは久しぶりです。

昨日放送されたNHKの番組が、昨日ニコ動に上がっていました。
しかし本日確認してみましたら、やはり既にTV局側の圧力によって削除されていました。
【ニコニコ動画】NHKが大嫌韓時代の宣伝してくれてたw花田編集長も出てたよw

ただし、一応本日もう一度アップされてはいるようです。
【ニコニコ動画】【拡散】日本がすごい!!ことが面白くない放送局があるらしい【NHK】

このニコ動に上がっていた番組というのはコレです。
NHK首都圏ネットワーク 戦後70年・摩擦社会を生きる(2)「韓国」「中国」本のいま(2月17日放送)
http://www.nhk.or.jp/shutoken/net/report/20150217.html

番組では「月刊WiLL」花田紀凱編集長のインタビューなども紹介されていました。
あと、上記のニコ動のアップは二度目なので、あまり視聴回数も伸びないでしょうし、多分生き延びるんじゃないか?と思いますが、再度削除される可能性もありますので、もしもの時の為に一応私もyoutubeに上げておきました。
(youtube)https://www.youtube.com/watch?v=HVWGHBQB8mA

確かに「いかにもNHKらしい」といった感じの、ロクでもない内容の番組ではあるのですが、そうかと言って「NHKによる偏向放送だ-!」と喚く程偏向した内容の物でもありません。

個人的にはやはり、番組の一番最後の部分(締めの部分)が一番の突っ込み所です。また昨日ニコ動に上がっていた時の書き込みの反応も、やはり一番最後の部分(締めの部分)に集中していました。

(以下、NHKホームページの一番最後の部分から抜粋して引用)
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最終的にその本がいいかどうかを決めるのは読者です。
ただ、書店だけではなくインターネットなどを含めて、さまざまな情報が身の回りにあふれています。

インターネットで検索すると、その人の趣味や志向に沿った、同じような記事などが、どんどん紹介される機能もあります。
もし、同じことが本屋で起きたとしたら、今そこにある情報がすべてだと錯覚してしまうおそれも出てきます
それだけに、情報の取捨選択が一層難しくなっていると思います。

決して簡単なことではありませんが、さまざまな情報を十分に吟味することが、今だからこそ必要なのではないかと思います。(終)


まあ、こういったNHKのアホな発言に対する突っ込みは、このブログでは過去に何百回と書いてきた事なんですけどねw
--------------------------------------------------------------------
NHK『一つの意見に偏る事なく、多様な意見に耳を傾ける事が重要ですね』

『(憲法改正、原発、慰安婦等の問題に関して)一方の側の意見(=NHKにとって都合の悪い意見)は常に排除して、国民に多様な意見を全く届けようとしていないお前らNHKが言うなよ!!と。
(※以下、過去記事より一部を抜粋して紹介)
昨年同様、解説委員のみによる外部の意見を一切排除したエセ討論番組(2013/12/28)

(以下、上記リンク過去記事より一部抜粋)
そしてしまいには、NHKのこの手の番組ではいつも終盤に出て来るセリフ、
『国民的な議論が必要だ』
のご登場となる。

この前のチャンネル桜NHK討論で潮氏も言っていた事で、私もこれまで繰り返し
言っている事だが、
『国民的な議論を一切許さない方針のNHKが、
「国民的な議論が必要」とか、どの口が言うか!!

って所ですわな、アホらしい。


NHKの美味しんぼ報道。「住民の不安の声」を盾に使ういつものパターン(2014/05/21)

(以下、上記リンク過去記事より一部抜粋)
あと、もう一つ。
NHKは今回の放送の中で、一方的な見方だけではなくて、「多様性」または
「様々な声や指摘」が重要である、みたいな事を度々述べている。

お前ら(NHK)、普段、原発再稼働側の意見を取り上げる
事ってありましたっけ?


その口で、よくぞ「多様性」やら「様々な声や指摘」などというセリフが言えたものだ。


5月3日「いわゆる憲法記念日」のNHKの放送(2013/05/07)

(以下、上記リンク過去記事より一部抜粋)
要するにこの男の結論は、
『安倍総理や自民党は憲法改正の気運が盛り上がっていると言っているが、
 実際の世論は憲法改正についてそれ程詳しく知っている訳でもないので、
 憲法改正は拙速だ
という事です。
(中略)
私がここ最近の憲法改正関連のブログ記事で再三書いてきている事ですが、
『世論に対して憲法の問題を全く提起しようとしない
 テメエら(=NHK)がそれを言うか!』

という所なのだが、公共放送の責務」を全く自覚していない、この解説委員と
やらの無責任ぶりには(NHKと国会中継の問題に触れる時にも常に指摘して
ますが)本当に呆れるばかりである。

『国民が問題を詳しく理解していない』などと、公共放送で働いている連中が、
よくもヌケヌケと「そんな(護憲の)理由」を口にできるもんだよなあ。
公共放送で働く人間、しかも解説委員とやらの肩書きを持っている職員ならば、
その状況を少しは恥ずかしいと思わないのだろうか?

『国民世論が盛り上がっていない』などというセリフは、公共放送で繰り返し問
題提起をして、更に定期的に「憲法討論の番組」を放送しても、それでもなお
「国民世論が盛り上がらなかった場合」にのみ、使えるセリフだろう。


(以下、上記の過去記事と似たような事を書いた過去記事の関連リンク)
「国民の理解」が一番重要なはずなのに、NHKは(2014/05/19)
「憲法論議」を避けるのが、最近のNHKやサヨクの常套手段(2013/04/14)

過去、繰り返し書いてきた私のNHK批判の基本は、何と言ってもこの一言に尽きます。

もっとオープンな討論番組を(定期的に)放送しろ。
(※「オープンな」というのは「青山繁晴さんのような人も参加した形の」という意味)
もっと国民にオープンな議論を(定期的に)開陳しろ。

偏向放送うんぬんの話以前に、まずこの基本的な事からしっかりやれ!と。


ちなみに余談ですが、先週の青山さんは「ザ・ボイス」その他のメディアで
原発停止している事によって、我々国民の富が4年間で16兆円も海外の資源メジャーに吸い取られているんですよ?16兆円もあれば消費税増税なんて必要ないじゃないですか?なぜ、このような問題について、メディアは議論の俎上に上げようともしないのか!?
みたいな事を仰っていました。
このブログで再三再四主張してきた私の意見と全く同じです。
本当に嬉しかったです。
【ニコニコ動画】【青山繁晴】ザ・ボイス そこまで言うか!H27/02/12【客観的な原発議論】
(youtube)https://www.youtube.com/watch?v=wTLIE_n5HVg




最後にNHKのホームページの内容をそのままここにも貼っておきます。
(多分、このページは更新されて、いずれ消えてしまうでしょうから)
NHK首都圏ネットワーク 戦後70年・摩擦社会を生きる(2)「韓国」「中国」本のいま(2月17日放送)
http://www.nhk.or.jp/shutoken/net/report/20150217.htmlより、以下に抜粋引用。
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今回は、お隣りの韓国や中国をテーマにした出版物について考えます。

最近本屋に行くと、韓国や中国をテーマにした本が目立つようになり、いろいろな書店でこうした本が並べられたコーナーが設けられています。
内容は、韓国や中国の文化や国民性、日本との歴史的関係など多岐にわたりますが、刺激的なタイトルが多いのが特徴です。
中には、去年のベストセラーに選ばれた本もあります。

こうした出版物が相次ぐことについては、ネット上でも議論が起きています。
「内容が正しければしかたがない」という肯定的な意見もあれば、「本を売っているのではなく、偏見を売っている」という否定的な意見もあります。
なぜこうした本の出版が相次ぐのか、取材しました。
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東京・千代田区で、こうした本を出している出版社の一つを訪ねました。
この出版社では、ここ数年、中国や韓国をテーマにした本を、年に5冊程度出していると言います。

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出版社の常務取締役、花田紀凱さん。
今も月刊誌の編集長を務めるなど、50年近くにわたって編集の仕事に携わってきました。
花田さんは「結構そういう本をたくさん出してますけど、中身を読んでいただければ全然問題はないと私は思ってますね」と言います。
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3万部発行されたこの本。
韓国の民族性や政治、文化を評論しています。
タイトルや見出しは刺激的です。
日本でブームになった、韓国の歴史ドラマにも触れています。
出版社では、著者の研究や経験に基づいた内容だとしています。

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こうした本は、なぜ売れるのか。
花田さんは「今出ているような情報が、今まで全然出ていないからですよ。だから初めて知った人たちは非常に驚いてですね、もっと知りたいと、こういう気持ちになるんじゃないですか」と説明します。

読者が知りたい情報。
それは、韓国や中国への反論だと言います。
二つの国が主張する歴史などに対して、どんな反論があるのか知りたがっていると指摘します。
そのうえで、花田さんは「若い人たちは歴史的なことをきちんと勉強していないというか、歴史的に長く勉強していないから分からない。どちらが言っていることが正しいのか、本当にもっとよく知りたいと、こういう気持ちが一般の人の中にもすごく高まったということなんじゃないですか」と分析しています。
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東京の空の玄関口、羽田空港。
多くの外国人も訪れる空港の書店でも、同じような論調の本は売られています。
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書店を訪れた人たちからは「いいと思いますよ。今まではタブー視されとったと思うけど、自分たちも勉強して知る必要があるような気がしますね」「相手の国の嫌なところばかりみるとか、そういうことを主張しているような本は個人的にはあまり好きではない」と、さまざまな意見が聞かれました。
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こうした状況に対して、出版や書店の関係者の中には、違和感を持つ人たちもいます。
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定期的に会合を開いているこのグループは、去年1冊の本を出版しました。
特定の国に対し、同じような論調の本が相次ぐことに対して、疑問を表明したいと考えたからです。
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グループのメンバーは「タイトルが確かにキャッチーではあるんだけれども、誰かを傷つけるなとか、私の中にあるような一線をどうやって踏み越えて行かれたんだろう」とか「個人的にはやっぱり納得できないのではないかという気がするんですよね」と口にします。

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出版関係者の会の事務局を務める岩下結さん。
出版の自由を尊重したうえで、別の在り方を模索したいとしています。
「日本人だって韓国人だって、だめなところはいっぱいあるわけですから。じゃあ、それを集めて本にして出すと、それで『読者のニーズに応えました』というのはありなのか。隣国との関係とか、国内の外国人の方々との関係というものに、かなり影響してしまうのではないか、そういう危機感に基づいてやっています」。
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本を売る側はどう受け止めているのか。
大阪・難波にある70万冊の本が並ぶ大手書店です。
大切なのは、さまざまな意見や主張の本を手に取ることができる環境だと言います。

書店の店長の福嶋聡さんは「どちらかだけを置いて、どちらかを排除するというようなことは、書店としてしたくないし、すべきでないと思います。

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あくまでも議論ということで、本どうしが戦い合えばいいと思います。そういう相反する本たちが並んでいる、それが一緒に並ぶことができる場所という意味では本屋はおもしろいと思うんですね。ですから、できるだけ多様なものを見せたほうがいいと思います」と語ってくれました。

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最終的にその本がいいかどうかを決めるのは読者です。
ただ、書店だけではなくインターネットなどを含めて、さまざまな情報が身の回りにあふれています。

インターネットで検索すると、その人の趣味や志向に沿った、同じような記事などが、どんどん紹介される機能もあります。
もし、同じことが本屋で起きたとしたら、今そこにある情報がすべてだと錯覚してしまうおそれも出てきます
それだけに、情報の取捨選択が一層難しくなっていると思います。

決して簡単なことではありませんが、さまざまな情報を十分に吟味することが、今だからこそ必要なのではないかと思います。(終)

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NHK首都圏ネットワークの続編。籾井会長の件。田母神・水島問題など

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なんだか最近、いろんなネタが降ってわいてきてますので、私の見解もここで述べさせてもらいます。

取り扱う問題の順番としては以下の通りになります。
(1)NHK籾井会長の件
(2)田母神・水島問題
(3)NHK首都圏ネットワークの続編


ではまず、(1) NHK籾井会長の件について。
以下に関連動画のリンクを貼っておきます。

【ニコニコ動画】NHK籾井会長vs民主党議員が去年の発言を蒸し返して恫喝報道まとめw
「政府寄り」批判受け・・・NHK籾井会長が民主と激論(15/02/18)
https://www.youtube.com/watch?v=txHUiclscOU
NHK・籾井会長、民主党の会合で階 猛衆院議員と激しい応酬(15/02/19)
https://www.youtube.com/watch?v=p8rTcZ-wh5U
NHK・籾井会長と民主党議員、怒号飛び交う激しい舌戦に(15/02/18)
https://www.youtube.com/watch?v=nlLUj2gqfTg

この騒ぎについては、まあ単純な話です。
ネットを頻繁に見ているような人からすれば、
『また民主党が、バカ丸出しで騒いでいるのか』
の一言で済む話です。

テレビという「特殊な(印象操作する事しか考えていない)メディア」が、一方的に煽り立てて、民主党の言い分を視聴者に対して垂れ流しているだけの事です。

そういう意味ではマスゴミは、あの「民主党政権」の頃と全く変わっていませんね。

それにしてもマスゴミと民主党は相変わらず笑わせてくれます。
マスゴミ(TVマスゴミ)と民主党は『NHKが政権寄りの放送をするとはけしからん!』などと喚いていますが、あの民主党政権時代の頃、TVマスゴミは民主党政権に対して「非常に寛容」であったし、そもそも民主党政権樹立に対して一番尽力した存在こそがTVマスゴミだったではないか。

民主党政権時代、このブログでは散々指摘した話ですけどね。
マスゴミと民主党のタッグチームこそが、日本における最大の癌である」と。

その民主党が『メディアが時の政権を批判しないとはけしからん!』とか、それはギャグで言ってるつもりなのか?wと。


籾井会長の『政府がと言うものをと言うわけにはいかない』という発言を取りあげて、『籾井会長は政権寄りだ!』と煽っている連中がいます。

『アホらしい』としか言い様がありません。

この件については私も1年前、最近のNHK人事について(2014/01/31)の記事で既に指摘しています。

(以下、一部抜粋引用)
理想を言えば、と言うか以前から一番やって欲しいと思っていた「海外への情報発信」は
それこそ「いわゆる従軍慰安婦真実」についてなのだけれども、まず真っ先に日本国
内の敵性メディア組織(=マスゴミ)によって籾井会長がハメられて、出鼻をくじかれる形
になった。

まあ元々「政府見解の情報発信」という前提がある訳なので、いくら籾井会長の思想が
まともであるといえども「いわゆる従軍慰安婦真実」などをNHKが海外に、いや海外
はおろか国内でさえ「封印、封殺」させられている状態なのだから、政府が「いわゆる
軍慰安婦
」を公式に否定していない現状でNHKが国際的に情報発信できるはずもない。

今回の騒ぎの肝(キモ)はここにあります。

『政府がと言うものをと言うわけにはいかない』という発言を取りあげて、『政権寄りだ!』と煽っている連中がいかに愚かであるか?
そんな事は、たった一言で証明できます

『では籾井会長が、政府がと言うものをと言ったら(=政府見解を飛び越えて従軍慰安婦問題の朝日の捏造を指摘すれば)、お前達は『さすが!政府の意向に反してよくぞ堂々と正論を述べた!』と拍手喝采でもしてくれるのか?w』
こう言えば、TVマスゴミと民主党のバカ騒ぎなど一発で鎮められます。

この問題に関して言えば、ただそれだけの話です。




次に(2)の田母神・水島問題です。

既に皆さんご承知の事と思いますが、一応これもリンクを貼っておきましょう。
【ニコニコ動画】【水島総】田母神俊雄事務所の政治資金横領事件、記者会見の嘘を暴く[桜H27/2/19]
https://www.youtube.com/watch?v=U1NSor1iT3A
(三橋貴明ブログ)http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11992631561.html

この問題については、ショックを受けている方も大勢いらっしゃる事でしょう。

私自身は、う~ん、ちょっと微妙な感じですね。
なにせ私は、そもそもチャンネル桜や水島社長については(かなり以前のチャンネル桜の事はともかくとして)、ここ数年はこのブログでもかなり否定的な意見ばかりを述べていました。

その事は件(くだん)の都知事選の頃に書いた一連の記事を見て頂ければ一目瞭然です。
都知事選が及ぼした保守系言論界への影響(2014/02/22)


一方の田母神さんについて言えば、直近のこの記事、まずは100万人会員の「田母神党(仮称)」の結成を目指せ!(2014/12/17)の記事で、田母神さんを「いわゆる保守新党」の旗頭とするような記事も書きましたので、多少複雑な感情はあります。

ただし、私は別に田母神さんに心酔しているが故に、そのように書いた訳ではありません。

この記事を読んでもらえば分かると思うのですが、私が田母神さんを旗頭としたのは「今、票を集められるのは彼をおいて他にいない」という「消去法」によるものです。ですから、田母神さんがその選択肢から消えてしまえば、また他の相応しい旗頭を選び出して、それを立てれば良いだけの話です

まあ第一候補である田母神さんを失う事と、「次世代の党」に対するネガティブイメージに使われてしまう事は残念な事ではありますが。

詳しくは知りませんが、以前田母神さんがTwitterでご自身の離婚問題について触れていた事があったと思います。なんだか最近の田母神さんは、以前の輝きを失いつつあるようにも感じられます(ですから私は、上記の記事の時も田母神さんを全面的に後押しするのはためらったのです)。田母神さんが世間に知られるようになったのは麻生政権時代の事ですから、あれからもうかれこれ6、7年も経ちます。

さすがにもうそろそろ賞味期限切れでしょうか。
チャンネル桜にずるずると長く付き合わされたのがいけなかったのかも知れません。


実は私は今回の問題について、それほど悲観的に考えてはいないのです。
(まあ都知事選とか衆院選とかに深く関わってこなかったから、そんな楽観的な事も言えるのでしょうけど)

我々「いわゆる保守派」にも、そろそろ世代交代が必要な時期です。

私は別に「団塊の世代」を十把一絡げで非難するものではありませんが、水島社長や田母神さんなどの「団塊の世代」の方々に、メインストリームから去って頂く、良い機会なのではないでしょうか?今回の騒動は。
(これはチャンネル桜に関して言えば、私が従来から指摘してきた事でもあります)

上記の過去記事でも書きましたように、組織作りを根本的な所から見直して、一からやり始める事です。
もちろん「資金管理」の面を徹底する事は言うまでもありません。

ちなみに、私が上記の過去記事で(昨年の12月に)書きました「100万人会員の~」の話は、もう既に他で使われてしまいました。
私が主張した枠組みと全く同じ枠組みを利用した新党が(今年の1月に)結成されてしまいました。

未だかつて無い"直接民主型の政治"を目指す〜「日本を元気にする会」が発足(2015年01月20日)
http://blogos.com/article/103870/

(以下、一部抜粋)
松田代表は、世論を反映させるため党員100万人を目指すとし、「これはいまだかつて無いコンセプト。このような世界を見てもありません。これを"直接民主型の政治"と呼ばせていただきます。」と力を込めた。

これで「いわゆる保守派」の人々が今後「100万人会員の~」とぶち上げたとしたら、「二番煎じ」とネガキャンをされてしまうのだろうか?

たまらんよなあ~。そんな風になってしまったら。




さて、最後に(3) のNHK首都圏ネットワークの続編についてです。
これは前回の記事の続きという事になります。

前回の記事で、
NHK首都圏ネットワーク 戦後70年・摩擦社会を生きる(2)「韓国」「中国」本のいま(2月17日放送)
http://www.nhk.or.jp/shutoken/net/report/20150217.html
の番組に対する批評を書きましたが、実はその続編とも言えるような番組をNHKは先日放送していました。

NHK首都圏ネットワーク 戦後70年・摩擦社会を生きる(4)“ヘイトスピーチ”はどこへ(2月19日放送)
http://www.nhk.or.jp/shutoken/net/report/20150219.html

前回の記事ではニコ動のリンクを貼っていましたが案の定、速攻で(TV局の圧力によって)削除されたようです。今回の“ヘイトスピーチ”回のニコ動の動画も速攻で(TV局の圧力によって)削除されています。

TVマスゴミも今回は、結構神経を使っているようですねw

そんな訳で、しかたがありませんので(長年NHKウォッチャーを努めてきている者の責務として)今回もyoutubeに動画を上げておきましょう。またブログの一番最後の部分にも、前回同様テキスト形式で上げておきます。
(youtube)https://www.youtube.com/watch?v=mnA4ApAH9P8

今回は「いわゆるヘイトスピーチ」ですか。NHKも相変わらず頑張ってますねえ。一方的な印象操作を垂れ流すためにw

NHKと「いわゆるヘイトスピーチについては、私も過去に繰り返し書いてきてますので今更改めて書く事もほとんどありません。基本的な事は過去記事で既に書き尽くしています。
5月31日NHKおはよう日本、ヘイトスピーチ特集、在特会潰し(2013/06/01)
NHKニュース7で差別・ヘイトスピーチの酷い偏向報道(2013/09/23)
集団的自衛権の問題にヘイトスピーチを絡めるというNHKのシナリオ(2014/07/13)
前回の在特会に関係する記事の補足です(2014/10/03)
注目の在特会報道。NHKもダメだが最悪なのはTBSと辛坊治郎だった(2014/10/21)
在特会裁判の最高裁判決。NHKはなぜか放送せず(2014/12/11)
ですから、今回はちょっと角度を変えた形で「NHKの印象操作の手法」を紹介してみたいと思います。

今回のNHKの番組では冒頭に一人の男性が紹介されていました。
(以下、NHKの番組より一部を抜粋引用)
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「男性をヘイトスピーチに向かわせた感情、それは在日外国人に対して抱く不公平感だと言います」
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「自分がこんなに苦労しているのに『日本のために何をしてくれるのか、こいつら』という思いです」。(以下略)
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もちろんこの男性は、NHKによる「一方的なネガティブイメージ」の垂れ流しに利用されています。
(※21時15分追記:この番組内容が非常に胡散臭いとして、インタビューを受けているこの男性がどんな人物なのか?をネット上で徹底的に検証している人達もいるみたいです。http://www.news-us.jp/article/414427294.html

NHKが印象操作によって視聴者に刷り込みたい思惑は、こうです
ヘイトスピーチに同調している人間というのは、金も無く生活もパッとせずフラストレーションの解消のために排外的な思想にかぶれているのであって、そこにまともな主張など一つも無いと。

こういう生活苦の男性を利用して「論点をすり替える印象操作」をするのは、NHKの得意技の一つです。

このブログでも以前紹介した事がありますが、過去にNHKの番組でこういったものがありました。
5月3日以降のNHKの憲法関連報道と、6年前の9条討論(2013/05/11)

(以下、この時の記事から一部を抜粋)
多少、印象に残った事を紹介しますと、まずは番組序盤の解説VTRで紹介された様々な
憲法に対する姿勢を持った人達の紹介場面。
(1)護憲派。沖縄戦の経験者である高齢の女性
(2)改憲派。北朝鮮の拉致事件の報道に接して、国防意識が高まった子育て中の主婦
(3)護憲派。高校生の時に、湾岸戦争で日本が派兵しなかった事で非難を受け、その事の
  弁明(日本には9条、平和主義の憲法があるという弁明)をアメリカの新聞に掲載されて
  各国から(手紙などの)反響を得た経験のある中堅の男性医師

そして4番目に紹介された改憲派の人選が、いかにもNHKらしい人選だった。
最近はあまり使われなくなった用語かも知れませんが、いわゆる「ワーキングプア」の
30代のフリーター男性。
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9条に反対する人や、改憲を唱えている人達というのは、人生に失敗して
 夢も希望も無い状況にあるからこそ、戦争を否定する事もないのです

という印象操作を、NHKは明らかに狙っていた。

まあNHKらしいと言えば、あまりにもNHKらしい「狙い方」狙い打ち)ではあります。

さすが年収1千数百万円の特権階級、NHK職員様の発想は凄いですねw
『貧乏人が偉そうに国士様ぶってんじゃねえよ!』と。
さすが「弱者に優しい」NHK様ですねw

こういった報道姿勢は、NHKが言う所の「弱者」というのが、いかにイデオロギー色のかかった「弱者」であるのか、よく分かる典型でもあります。

要するにNHKやサヨクにとっての「弱者」というのは、連中が利用できる者限定の「弱者」なのです。
それは「反原発」「女子供、老人」「障害者」等々、彼らの主張に沿った形の「弱者」でなければならず、特に20代~40代の男性で、独身かつ金銭的に裕福ではない男性というのは、彼らにとっては完全な対象外の存在なのです。

まあそんな訳で、遠慮なく好き勝手にやりますよ、彼らは。
こういった格好の素材(印象操作に利用できる貧乏人)に対しては。

差別主義者なのは、一体どこの誰なのか?
ホント、笑い話ですわな。


最後になりますが、以下にこのNHKの番組のピクチャとテキストを貼って紹介しておきます。
http://www.nhk.or.jp/shutoken/net/report/20150219.htmlより、以下に抜粋引用。
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今回は、特定の民族や人種への憎悪をあおる、ヘイトスピーチについてお伝えします。
国連の人種差別撤廃委員会が去年8月、人種差別にあたるとして日本に規制するよう勧告するなどして批判が高まり、一時期の激しさはやや収まりつつあります。
この動きは今後どうなるのか。
そしてそもそも、なぜ憎悪を募らせているのか。
それを知る手がかりとして、ヘイトスピーチを伴ったデモに、3年前から加わったという男性を取材しました。
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男性のアパートを訪ねました。
年齢は40代。
契約社員をしながら、1人暮らしをしています。
部屋は6畳一間。
テレビはなく、ネットが主な情報源です。
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男性をヘイトスピーチに向かわせた感情、それは在日外国人に対して抱く不公平感だと言います。
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「自分がこんなに苦労しているのに『日本のために何をしてくれるのか、こいつら』という思いです」。
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経済的な理由から大学を諦め、専門学校で学んだ男性。
卒業後、希望していた仕事には就けず、300万円を超える奨学金の返済のため、アルバイトなどを続けました。
今、貯金はほとんどないと言います。
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男性は「パスタで過ごしているので、今月は。今の夢は、今度の給料で米10キロを買うことです」と明かしました。
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こうした生活を送る中で男性が不公平だと感じたのは、優秀な外国人留学生に「返さなくても良い」奨学金を、国が支給していることでした。
国は、国際交流などのために試験に合格した留学生などに支給しているもので、特権ではないとしています。
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さらに、一部の在日外国人が生活保護を受けていることについても、男性は不公平だと言います。
国は、在日外国人に対しても日本人と同じ基準で支給していて、優遇の事実はないとしています。
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それにも関わらず、なぜ不公平と感じるのか。
「『日本の国は日本人のためのものであって、よそ者のためのものじゃない』。
もう、これに尽きますね」。
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ヘイトスピーチを研究している徳島大学の樋口直人准教授は、こうした考え方について「外国から人が来ることに対して嫌悪感を持つような傾向の人たちが、どんな社会でも一定数いるわけです。近隣諸国と何か問題が起こるたびに、それへの反感を持ってネットを検索する。それが在日外国人を攻撃するサイトに行きつく、外国人を排斥するという回路ができあがってしまっています」と指摘します。

優秀な留学生に奨学金を出すのは先進国を中心に他の国でも行っていますが、それすらこの男性は不公平に感じてしまうということです。
それ以外の理由でデモに参加している人もいますが、人種や民族をひとくくりにして怒りの矛先を向けるヘイトスピーチは、決して許されることではないと思います。
ヘイトスピーチの問題は、今後どうなっていくのか。
デモを行った団体の関係者、そして参加した男性に、何をしようとしているのか聞きました。
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デモを主催してきた在特会、「在日特権を許さない市民の会」で、最初の事務局長を務めた男性が取材に応じました。
これまでこの団体は、注目をひくような過激なデモの動画をインターネットに掲載し、賛同者を増やしてきました。
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高橋賢一元事務局長は「好奇心をかきたてる、最初のきっかけですよね。動画や音声で世に広めることが出来る。しかも安価で」と話しています。
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男性は、新たにインターネットの世界で署名を募り、同じ考えを持つ人たちをつなげようとしています。
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一方、ヘイトスピーチを伴ったデモに参加してきた40代の男性。
デモで逮捕者が出たことなどから最近は加わっていませんが、在日外国人への憎悪の気持ちは今も抱いたままだと言います。
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「(気持ちは)変わらないですね。変わらないけど、過激な発言を表だっては今はなるべくしていない」。
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一時の過激さが収まりつつあると言っても、根底にある憎悪は何も変わっていないということです。
取材した専門家によりますと、特定の人種や民族に問題の原因を求めて攻撃する考えは、日本だけでなく先進国の間でもみられる課題だと言います。
ヨーロッパのように法規制した方がいいという意見もある一方、表現の自由まで制約するおそれがあるとする考えもあり、意見は分かれたままです。
この問題から目をそらさないという姿勢が、私たちに求められていると思います。(終)

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テーマ:報道・マスコミ - ジャンル:政治・経済

なぜ大河ドラマは滅びるのか 前編

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今回のタイトルからもお分かりの通り、またまた大河ドラマの話であります。

まず冒頭に、今回のタイトルでパクらせてもらった、その元ネタとなった本を先にご紹介しておきます。
なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)
(2014/09/16)
春日太一

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それにしても今年の大河は、ある意味近年では稀と言っていいぐらい
注目に値する大河です。私にとっては。
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過去記事でも書きましたように、ドラマの中身は第3話を最後に(目と耳が穢れるから)一切見てないんですけどねw
(以下、ここ一ヶ月ぐらいの間、大河について書いた過去記事)
「篤姫」よりも酷いドラマを作れるとは、NHKは天才だわw(2015/01/19)
大河ドラマの鬱憤を「マンガで晴らす」という御時世(2015/02/03)
倉山満と私の「幕末物のNHK大河ドラマ」に関する論評(2015/02/08)

いやはや、それにしても死ぬ程面白いですわ。
え?いやいや。もちろんドラマの中身の話じゃありません。
「花燃ゆ」の論評サイトの話ですよw

もうね。近年これ程大河ドラマの論評を読み込んだ事はありませんでした。
おかげ様でドラマの中身を一切見ていないのにも関わらず、中身がどれほど「キチガイな内容」であるか、手に取るように把握していますw(ついでに、もし視聴を続けていたら私の目と耳と脳みそが腐ってただろうな、という事も実感してますw)


さて、春日太一氏の著書「なぜ時代劇は滅びるのか 」を読んだ感想に関連づけて、今回も私なりの「大河ドラマ論」を述べたいと思うのですが、その前に、この時の過去記事でも紹介しました例の2つの大河論評サイトの記事をあらためて引用させてもらいます。

今回は先に「武将ジャパン」の武者震之助氏の論評を紹介する事に致しましょう。
【花燃ゆ感想マンガ】第8話「熱血先生!登場」サルカニ合戦か!おにぎりあげるから松下村塾来ませんか~
http://bushoojapan.com/theater/hanamoyu/2015/02/22/43168
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以前のブログ記事でも述べましたように、この「武将ジャパン」の武者震之助氏の論評は、もう一つの一坂太郎氏の論評とは違って「ドラマとしての出来」を重視して大河を論評するブログです。一坂太郎氏のブログは、もちろん「歴史的背景」を重視して大河を論評するブログです。

今回の武者氏のブログ記事も面白い内容で、かつ的確です。
私のような大河マニアが深くうなずけるような大河論評というのは、ネットの世界といえども、そうそうあるもんじゃありません。

武者氏もいつも自身の論評の中で、他の一般メディアなどで発信されている「大河の論評」のリンクを貼って、それに対する様々な突っ込みを入れていますが、世間一般の「大河の論評」というのは「役者の人気がどうのこうの」「視聴率がどうのこうの」とホント薄っぺらな論評(プラス、長州・山口に絡めた安倍総理への揶揄及びNHK籾井会長人事を絡めた安倍総理への揶揄)ばかりで辟易とします。

(以下、今回の武者氏の記事より抜粋引用)
あんたは乙女ゲーやっとれよ、もう。
そもそも何十年も見ていない人間が大河ドラマのテコ入れ策を語るとかどういうことなんだよ。すっこんでろよ。

他にも出世ものがいいとか、史実に縛られたらつまらないとか……ドラマ本編に突っ込むだけでも疲れるのに、こういう的外れな記事でさらにつっこませるとか勘弁してくださいよ。『八重の桜』の時も「負けた側のドラマなんてみたくないし〜」とか言っている人いましたけどね、それだと新選組も大半の戦国大名も人気題材じゃないでしょう。(以下略)

そして一番重要なのは、その後に続く以下の文章です。
私もこのカテゴリの過去記事で何度か書きましたように、ポイントとなるのは「篤姫」であり、また(私は一回も見なかったので詳細は語れませんが)「江」となる訳です。

余談ですが、この事については、後で触れます春日太一氏の「なぜ時代劇は滅びるのか」にも関係してきますが、武者氏にしろ春日氏にしろ、私の印象と若干異なりますのは、「篤姫」に対する認識ですね。

武者氏は「篤姫」成功例とみなした上で意見を述べており、春日氏は成功例とも失敗例ともみなしていないようです。
私の「篤姫」に対する印象は既に過去記事で述べました。(※ハッキリ言って「篤姫」の良い所って、「視聴率」以外に何かありましたっけ?分かるように説明してください、と昔2chの大河板で幾度となく「篤姫」ファンと論争しましたが、『あおいちゃん、カワイイ』とか愚にもつかない感想ばかりで、納得のいく返事など一度としてもらった例しがありません)

ただしその事(=「篤姫」に対する評価)は、ここではそれ程重要ではありませんのでとりあえず脇に置く事にします。

(以下、再度、武者氏の記事より抜粋引用。フォントを赤くしてある部分は私の編集)
『篤姫』の成功体験を忘れられないのであれば、未来永劫大河は復活しませんよ
はい。つまりはそういうことです。

『篤姫』そのものはよいドラマでした。この方の評を引用しますと、
(引用文は省略)
この短い評にもツッコミどころ満載ですが、まあこういうことを思った人が多かったんでしょうね。とりあえずこの人、本当に歴史が嫌いなんでしょうね。まあ、『篤姫』はそういう歴史嫌いにも口当たりよく、それでいて大河の品位を保てた作品ではあったのでしょう。

『篤姫』はギリギリの危うい綱渡りが成功した希有な例です。成り上がりヒロインだから成功したわけでも、幕末だからうまくいったわけでもないのです。そこをはき違えるととんでもないことになります。

例えば『篤姫』の三年後、『江』この作品はもろに『篤姫』の二番煎じ、似たようなうわっつらをなぞっただけの設定で成功を狙った二番煎じでした。
同じ脚本家で、女性主人公のセレブ路線。『篤姫』の成功なくして、『江』は産まれなかったでしょう。似たような作品を作れば、どうあぐらを掻こうと失敗すまいという、そんなスタッフの慢心がそのままかたちになったような駄作でした。
(中略)
『江』、そして『花燃ゆ』。いかがでしょう、この大河枠破壊姉妹は。『篤姫』は成功作品でした。が、その成功体験から産まれた妹たちは、見るのがひたすら苦痛、大河ファンにとって拷問のような駄作です。(以下略)

「篤姫」に対する若干の認識のズレはあるといえども、全体的な意見としては概ね私も同感です。



そしてとりあえず、次に一坂太郎氏の記事に移りたいと思います。

第8回 熱血先生、誕生(2月22日放送)
http://blog.livedoor.jp/rekishireal/archives/43528198.html

今回の一坂氏の論評はかなり長文です。おそらく氏が一番注力してきた高杉晋作が登場してきたので、氏も力が入ってしまったのでしょう。

まずは冒頭の部分だけ抜粋して引用します。

(以下、一坂氏の記事より抜粋引用。フォントを赤くしてある部分は私の編集)
 今回は野山獄を出た吉田松陰(寅次郎)が実家の杉家に帰り、父に挨拶するところから始まる。ナレーションには「安政2年12月」とあり、それは間違いではないのだが、相変わらずドラマは夏っぽい。屋敷の戸は開け放たれているし、みな薄着である。

 かといって、長州が常夏の島かと言えば、そうでもないらしい。かつては、突然雪が降ったりする場面もあった(第5回)。この季節感の徹底した無視ぶりは、スタート時から、僕の中でいまだ解決しない「謎」である。最終回まで視聴したら、その意味が分かるような仕組みになっていたら面白い。単にデタラメならば、大河ドラマなんて、その程度のものだと言うことだと思う。(以下略)

前回一坂氏のブログを紹介した時に既に指摘していた事ですが、一坂氏はそもそもこの大河論評ブログを書く事に対してあまり乗り気ではなかったようです。しかも氏は大河ドラマ自体を30数年間まともに視聴していないので、「昨今の大河の実情」をロクに知る事もなく、今回のアレの論評を引き受ける形になってしまっています。

そりゃ困惑もするでしょうよw

しかし、いくら「昨今の大河の実情」を知らない一坂氏といえども、さすがに今回の記事あたりからは、うっすらとその正体に気がつき始めているようなフシも見て取れます。

冒頭の文章では、季節感の「変」を指摘していますが、以下、次々とドラマの中の「変」な部分を指摘しています。
日本人のドラマとして「変」。
主人公の文の「変」。
(木刀を振り回す)玄瑞は「人間として許されるべきかを問いたいレベル」。
高杉晋作「変」にはかなりのスペースを割いて指摘している。
そして江戸時代の武家の所作、礼儀作法、敬称の「変」など、歴史的背景をかなり無視した作品である事をそろそろ気がつき始めているようです。

しかしながら、一坂氏の以下の文章、

(以下、一坂氏の記事より抜粋引用。フォントを赤くしてある部分は私の編集)
 このドラマの作者たちが「愛国」「殉国」「国防」「富国強兵」といった、勇ましく、壮大なテーマを描こうとしているのは分かる(それは、松陰をテーマに選んだ以上、避けて通れないと思う)。しかし、こうしたレベルの「変」が目立つドラマでは、今後続くであろう若い「志士」たちの死を美化したり、それによって現代の若者たちを「感動」「奮起」させ、「愛国心」に火を点けるなど困難になってしまうのではないかと、余計な心配をしてしまうのだが…。(以下略)

すいません。今回も一坂氏には爆笑させてもらいましたw

まだ、分かってないw
んな事、NHKの制作者が考えてる訳ないでしょうがw


2000年以前の大河作品であればまだしも。
公共放送NHKの作っている大河ドラマなのだから、きちんとした内容であるに違いない
普段から大河の中身についてあまり注目していない人であれば、まだまだ一般的な認識としては、そういった先入観が残っているのかも知れません。

それにしても、この一坂氏のブログは相変わらず面白い(いろんな意味で)。
今後もその展開から目が離せません(ドラマの中身がどうなろうと興味はないけどw)。



長くなりましたので、春日太一氏の「なぜ時代劇は滅びるのか 」については、次回の後編で書く事に致します。

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