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処士策論

「処士」(しょし)とは、仕官していない人、民間の人、在野の人のこと

最大の「反原発」洗脳機関であったNHKでさえ、原発再稼働を容認か

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前回書いた「暇空茜氏のコラボ(Colabo)、wbpc問題」の続きを書きたい、と思う気持ちは当然ある。

またその少し前に書いた「防衛増税」にまつわる話の続報(最新のNHK世論調査の結果)について書きたい、という気持ちも多少はある。

が、今回はやむなく涙をのんで別の記事を書くことにする。


それは「防衛増税」の話の一つ前に書いた「NHKと反原発」の話、である。


先日(先週の木曜、すなわち1月19日)NHKで見過ごせないニュース報道を見かけたので、旬が過ぎてしまわない内に、またようやく時間もできたので今回、記事として取り上げておきたいのだ。


が、その前に、それに関連する話として、こんなネット記事も見かけたので先にそれを紹介する。

<YAHOO!ニュース>
貿易赤字過去最大の19.9兆円、ひろゆき氏「原発動かしたらマシに」発言に集まる賛否「10年で国富50兆円流出」の指摘も(1/20(金) 18:55配信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7043173d7b6c502ec843407c7dcf16fa703c0b76

(以下、ニュース記事の文章をそのまま引用)
 実業家のひろゆき氏が1月19日、自身のTwitterを更新。

《2022年の貿易赤字 原油高・円安の影響で過去最大の19.9兆円。原子力発電所を動かしたら原油の輸入を減らせるので多少はマシになるのがわかっているのにやらない政府の問題でもあるかと》

 と、ニュース記事を引用し、投稿した。

 同日、財務省が発表した貿易統計によれば、2022年の輸出額から輸入額を引いた貿易収支は、19兆9713億円の赤字で過去最大を記録。輸入額は前年比で39.2%増だった。

 円安も影響しているが、大きな要因は、ウクライナ情勢を背景に原油やLNG(液化天然ガス)などのエネルギー資源が高騰したことだ。2022年の1年間の輸入額は、118兆1573億円で初めて100兆円を突破。うち3割近くを占めているのが、エネルギー資源だ。

「長年、黒字が続いてきた貿易収支が赤字に転じたのは、2011年から。以降、2016年、2017年、2020年を除いて収支は赤字です。東日本大震災による福島第1原発の事故以来、多くの原発が稼働を停止し、日本は電力の大半を火力発電に頼るようになりました。当然、火力発電に必要な石炭やLNGの輸入量は激増し、そのため貿易収支の赤字が多くなっているわけです」(経済担当記者)

 2021年時点での日本の電源構成は、LNGが31.7%、石帯が26.5%。この2種だけで約6割を占め、火力全体では約7割になる。原子力は5.9%、太陽光は9.3%となっている。原発の運転状況は、1月20日時点で9基が稼働中、24基が停止中だ。

「日経ビジネス」は2022年10月、「国富流出『10年で約50兆円』エネルギー輸入で大打撃」という記事を掲載。「54基の原発が稼働していた東日本大震災以前と比べると増えたコストは年間数兆円。10年で50兆円程度になる」というエコノミストのコメントを紹介している。

 これらを踏まえたものと思われる、ひろゆき氏のツイートには300を超える返信がついている。

《その通りです。原子力発電所あるから、今の生活できています。政府の方々は、迅速にして欲しいと、思います》

《いい加減に原発止めろと電気代を安くしろは一緒にはならないことはわからないでしょうかね》

《事故怖いけど、今は原子力に頼るしかないですよね》

 など、賛同する意見が多いが、

《原発は便利だが、万が一のリスクがバカでかい。福一で経験したから、躊躇するのは解る》

《原発はだめでしょう。自己中心的な発電です》

《原発の事故から学ばないのか?》

 などの批判もみられる。ひろゆき氏のツイートへの返信を編集部でカウントしたところ、約5割が賛同するもの、約3割が否定的な意見だった。

 経済産業省は原発運転期間の延長や、次世代型原発の開発・建設を進める指針を示しており、これについて2022年12月のNHKの世論調査では、「賛成」が45%、「反対」が37%という結果だった。(終)



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(※ひろゆきの当該ツイートへのリンクは、こちら

私は“ひろゆき”という人物については特に関心がない。
(※一応その昔、そこそこヘビーな“2ちゃんねら”だったという黒歴史を私は持っているが)
ゆえに、このブログで彼について何か論評した記憶もない。

ただ今回、彼がツイッターで述べた意見は、従来の(ここ十年来の)私の意見と同じである。

まあ論理的に考えれば当たり前の意見であり、3.11以降の十一年間、こういった論理的思考をマヒさせられていた日本の言論空間が異常だっただけの話である。

ということを私は過去十一年間、このブログでずっと書きつづけてきた。
(※参考までに当ブログの 反原発騒動カテゴリーリンク を貼っておく)

それは、今となっては信じがたい事だが、
「たった一人で「反原発タブー」反論する」
としか言いようのない状況だった。

「この“反原発タブー”を作り上げている最大の元凶は、NHKである」
と、一人で訴えつづけてきた。

まったく無意味な努力であった。
“人生の無駄使い”として、これにまさる浪費は他にあるまい、と確信できるほどである。

いうなれば、
「流れ落ちる滝の激流を、真下で風呂桶一つ頭上にかかげて、全ての水を受け止めようとする」
といったテイで、そのように絶望的な“戦い”を一個人である私が「公共放送」NHKに対しておこなっていたという、呆れを通り越して滑稽としか言いようのない一人芝居であった。



「どうだ。私が言っていたことのほうが正しかったじゃないか。NHKさんよ」
と“勝利宣言”をするのに十一年も要したわけだよ、まったく。




で、実際の1月19日(木)のNHK報道について、以下に紹介する。

<NHK公式サイト>
かつての輸出立国がなぜ? 去年の貿易赤字19.9兆円で過去最大に(2023年1月19日 16時57分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230119/k10013953591000.html

(以下、NHK公式サイトの記事から転載して引用)
財務省が発表した去年1年間の貿易統計は、原油などエネルギー価格の上昇や記録的な円安の影響で輸入額が膨らんだことから、過去最大の貿易赤字となりました。

去年1年間の貿易統計で、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は19兆9713億円の赤字となりました。

赤字額は前の年(2021年)よりも18兆円余り増えて、1年間の貿易赤字としては、比較が可能な1979年以降で過去最大となりました。
これまで最大だった2014年の赤字額よりも7兆円以上拡大しています。

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ウクライナ情勢を背景に原油やLNG=液化天然ガスといったエネルギー資源などの価格が上昇したことに加えて、一時1ドル=150円を超える水準となった記録的な円安の影響で、輸入額が大幅に膨らみました。

去年1年間の輸入額は、118兆1573億円と前の年よりも39.2%増え、輸出額は98兆1860億円で18.2%増えています。

輸入額、輸出額ともに過去最大ですが、アメリカ向けの自動車などの輸出が増えたものの輸入額の伸びがそれを大きく上回っています。

一方、先月の貿易収支は、1兆4485億円の赤字となりました。去年8月以降、2兆円を超えていた赤字額は、5か月ぶりに1兆円台となりましたが、貿易赤字は1年5か月にわたって続いています。


中小の製造業 仕入れ価格の高騰に直面

貿易赤字が膨らんだ原因は、円安などを背景とした輸入物価の上昇です。

その影響で中小の製造業の中には過去に例のないほどの仕入れ価格の高騰に直面している企業もあります。

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製造業などの中小企業が多く立地する東京 大田区。

ここに工場がある従業員40人余りの金属加工メーカーは、この1年、仕入れ価格の高騰に悩まされてきました。

海外から輸入する石炭などの価格上昇で卸売業者から仕入れる鉄鋼の仕入れ価格は去年4月から7月にかけて30%以上、上がりました。さらに電気代などの上昇もあって1か月の固定費は前の年に比べて100万円以上増えたということです。

このままでは経営が立ちゆかなくなるとして取引先の自動車メーカーと交渉した結果、去年10月からは、主力製品の卸価格を引き上げることができました。

また、急速な円安から一転して為替が円高方向に値を戻したこともあって去年の秋以降、鉄鋼の仕入れ価格の上昇は一服したということで、最も厳しい時期は脱することができたと考えています。

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ただ、先行きには不安もあります。

さらに円高が進んだり海外経済が一段と減速したりして出荷先の自動車メーカーの輸出に影響が及べば部品の受注が減るおそれがあります。

金属加工メーカーの石渡良平工場長は、「受注自体は好調が続いているので、この先の見通しとしては明るい印象だ。ただ、円高基調になってくるとうちが受注できる数量にも影響してくるのでそこの見通しが難しい」と話していました。


かつては輸出立国も原発事故をきっかけに…

かつて日本は「輸出大国」として国内で生産した製品を輸出することで巨額の貿易黒字を積み上げてきました。

1980年代から1990年代にかけて日本は、半導体や自動車を世界中に輸出し、1981年以降、一貫して貿易黒字を計上。黒字額が10兆円を超える年も多くありましたが、その一方で、アメリカなどとの間で激しい貿易摩擦も引き起こしました。

貿易黒字はリーマンショックの影響で2兆円台まで落ち込みますが、さらに大きな転機となったのは2011年です。

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東日本大震災による原発事故の影響で、全国の原発が運転を停止し、火力発電の燃料となる原油やLNG=液化天然ガスの輸入が急増。この年の貿易収支は、2兆5647億円の赤字となり31年ぶりの貿易赤字に転落しました。

その後、2015年まで5年連続で貿易赤字となり、中でも2014年には12兆8160億円とこの時点での過去最大の赤字額を計上しました。

その後は、年間の貿易収支が黒字となった年もありましたが、資源価格が上昇すれば貿易赤字につながるという構図が続いています。

さらに、日本の主力産業である自動車などもアメリカや中国など海外での生産が進み、以前ほど輸出が増えなくなっているという事情もあります。

去年は、原油などエネルギー資源の価格高騰に加えて、外国為替市場で円安が急速に進んだことで円建ての輸入額の増加につながりました。

その一方で、輸出はアメリカ向けの自動車などが増えたものの、輸入に比べると伸びは小さく、この結果、赤字額は過去最大を更新しました。

原発事故以降、去年までの12年間で赤字になった年は合わせて9年となっています。

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去年1年間の月ごとの貿易収支を見ると1月以降、毎月赤字となっていて8月には1か月としては過去最大となる2兆8000億円余りの赤字を計上。9月以降も2兆円を超える赤字が続きましたが、先月の赤字額は1兆4484億円と前の月に比べて5800億円余り縮小しました。

海外経済の減速を背景に原油などの価格が下落傾向になっていることや、日銀が金融緩和策を修正したことで為替市場で円高が進んだことなどが要因です。

こうした傾向が続けば、輸入額が減少して貿易赤字が縮小する可能性がありますが専門家の間では、海外経済の減速の影響で輸出が伸びないことも予想されるとして直ちに貿易赤字を解消することは難しいという指摘も出ています。

貿易赤字は日本の企業や個人が経済活動を行って稼いだ富が海外に流出するだけでなく、赤字が続けば海外から資源などを輸入するのに必要なドルを調達するため、円安につながることにもなります。(終)



以下、当日(1月19日)放送されたNHK『ニュース7』よりピクチャを引用。
(※おおむね上記の公式サイト記事と同じ内容)

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(以上、引用終了)
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このニュースのポイントは、ここである。

>かつては輸出立国も原発事故をきっかけに

>貿易黒字はリーマンショックの影響で2兆円台まで落ち込みますが、さらに大きな転機となったのは2011年です。
>東日本大震災による原発事故の影響で、全国の原発が運転を停止し、火力発電の燃料となる原油やLNG=液化天然ガスの輸入が急増。この年の貿易収支は、2兆5647億円の赤字となり31年ぶりの貿易赤字に転落しました。




もうね。

このNHK『ニュース7』を見た時、おもわず私はテレビ画面に向かって「叫んでやりたい」気持ちに、かられましたよ。

まあ、周囲に人がいたのでそれはなんとか抑制して、心の中で叫ぶだけにとどめましたけどね。

叫び声は、こうだ。

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「えっ?なんで?どうしてお前(ブログ主)がそこまで激怒するんだよ?」
と、普通の人は思うだろう。
このブログを見に来ている大概の人は、そう思ったにちがいない。


では、私が激怒している理由を、これから述べる。
と言っても、それはちょうどひと月前、既に書いてしまっているのだが。

現状では岸田と財務省が勝利するだろう、と私は思う<中編>(NHKと反原発)(2022/12/24)

(以下、過去記事より抜粋して引用)
ここ十年ほど、私はずっとこのブログで「原発再稼働」を訴えつづけてきた。

自分で言うのもヘンだが「孤軍奮闘」というか「一人で空回り」というか、NHKやサヨクが反原発狂信的としか言いようがない反原発)一色だったのは仕方がないとしても、いわゆる保守と言われる人々の中にも反原発の人間が結構いて(有名な人物としては武田邦彦・竹田恒泰・長谷川幸洋など)、いわゆる保守系界隈でも「原発再稼働」を声高に叫んでいた人は稀(まれ)だった。
(※それはこのブログの反原発騒動カテゴリを少しでも観察してもらえば、一目瞭然である)

過去十年、原発をめぐる言論界の状況は大体そんな感じである。

それらの中で、
NHKの反原発プロパガンダの影響力は絶大で、他者の追随を寄せつけないほどの圧倒的な洗脳力を発揮していた。

NHK発の「原発の風評被害」「メディア洗脳」に関する補足(2019/09/22)

ウクライナに関する事。更に久々の「NHKウォッチング」。特に反原発の事(2022/03/26)
(中略)
さらに言うと、このブログの末尾に毎回テンプレとして載せている「NHK解体」に関するまとめ(十例)(4)に、

>昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。

と書いているように、朝日など放っておいても大した害はなく、「真に糾弾すべき相手はNHKである」というのが私の長年のポリシーであった。

特にこの反原発プロパガンダに関しては、そうである。

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私は朝日新聞の反原発プロパガンダについては、よく知らない。
多分NHKと同じようなことを朝日もやっていたのだろう。

しかしNHKと朝日新聞では影響力に格段の差がある。

テレビ(映像と音声)と新聞(文字)の影響力の差、ということに加えてNHKは準国営放送(いまだに国営放送とカン違いしている国民も多い)という信用力もある。

あれこれくどくど言う必要もないほど、両者の影響力の差は歴然である。

だから私は十年以上もNHKの反原発プロパガンダを糾弾してきたのだ。

にもかかわらず、この十年、私以外にこんな奇特なことをやる人間は誰一人として見かけたことがなかった。

まったく不思議というか訳のわからない世の中だよ、と慨嘆するほかない。


そのNHKが原発報道の姿勢をとうとう「軌道修正」した。
(中略)
以上、長々とNHK原発報道の「軌道修正」について紹介してきた。

が、もう一点、非常に重要なNHKの「軌道修正」を紹介する。
以下のピクチャは、上記のニュース7内での放送場面である。

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たぶん多くの人はこれを見ても、
「今までのNHKの原発報道と何が違うのか?」
と疑問に思うことだろう。

しかし私にとっては、この部分が一番、NHKの「軌道修正」としてビックリした場面だった。
(※後で書くが「脱炭素と原発」についてNHKが放送したのも、これに匹敵するぐらいビックリしたのだが)


この部分が非常に重要なのだ(赤い枠で囲った部分)。

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NHK(ニュース7)のナレーション解説
「(政府は)仮に17基すべて(の原発)を動かした場合、海外から調達するLNG液化天然ガスおよそ1兆6000億円分を輸入せずに済むと試算しています」


これは衝撃的な放送内容だ。私にとっては。


なぜなら、NHKはこれまでニュース7やニュースウォッチ9の中で一度たりとも、
「原発再稼働をすれば電気料金が下がる」
という当たり前の解説を、国民(視聴者)にしてこなかったのだから。
(中略)
信じられない話と思われるかも知れないが、これは事実である。

NHKはこの十年間「原発再稼働のメリット」について、ニュース7などの放送の中で一度たりとも触れたことは無かった。
これは正真正銘、ホントの話である。
(※その証拠にNHKは今年の3月の段階では「原発再稼働など、その議論をする事さえも許されない!」というスタンスだったし、事実、ニュースウォッチ9の中でキャスターの田中はハッキリとそう言い放っていた)

NHKの原発報道は、それはもう極端な報道内容一色で、
「原発を再稼働するなんて絶対に許されることではない!」
「原発を再稼働してまた事故が起こったらどうするのだ?!」
「原発を再稼働するなんてフクシマの被災者をないがしろにする気か?!」
「原発から汚染水(“処理水”ではなくてNHKはあえて“汚染水”と呼ぶ)をたれ流すな!」

この十年間、これ以外の報道は一切してこなかった、と言っても過言ではない。

だからこそ、私はこのブログで一生懸命「原発再稼働のメリット」を説明しつづけてきた。

原発の稼働停止によって国民の生活ならびに企業活動(特に工場などの施設事業)に、あまりにも悪影響が大きかったからだ。

原発稼働停止による国富の流出(2013/11/26)

消費税増税は延期が当然。原発未稼働状態では国民の負担が重すぎる(2013/07/27)

おそらく多くの国民は(特にTVばかり見ている情報弱者の国民は)、
「原発なんて怖いばっかりで、動かしたところでメリットなんて何も無いじゃないか」
と思っているはずだ。

何より絶大な影響力を持つNHKが、過去十年間「そういう報道一辺倒」でやってきたのだから。

こんな偏った準国営のテレビ局があれば、この国で原発再稼働が十年の長きにわたり1ミリも前に進まなかったのは、当然の帰結というべきだろう。


NHKはTV画面を通じて、
「旧統一教会の洗脳によって被害者が大勢でた。これは絶対に救済しなければならない」
「皆さんへのお願いです。振り込み詐欺には気をつけましょう」
などと盛んに視聴者(国民)へ注意喚起しているが、何のことはないNHKの洗脳の巧妙さには旧統一教会も振り込み詐欺も完全に脱帽して裸足で逃げ出すレベルである。

NHKの洗脳」の恐ろしさは、それほどのものなのだ。
そんなことはこのブログで、十年以上ずっと書いてきたことだけれども。

そしてNHKが反原発プロパガンダをたれ流して国民を洗脳したことによって、この十年間、海外へ流出した国富、すなわち原発を無駄に止めたことによって国民がこうむった損失は(それは「エネルギー料金の過払い金」とでも呼べるだろうが)数十兆円におよぶだろう。
旧統一教会や振り込み詐欺の被害額とは桁(けた)が4つか5つは違う膨大な額である。

それにしても、私がこのブログで十年にわたって「原発再稼働」を訴えてきたのに、雨しずくが岩を穿(うが)つレベルにも達することなく、世間に何の影響もあたえることができなかった。

それが今回の岸田内閣の決定によって岩盤を一気に貫通させた。
私が受けた衝撃は、ハンパではない。(以下略)



つまり、そういう話である。
(※といっても長々と過去記事を引用しただけのことなんで、イチイチ読んでられないだろうが)

私が言いたい事を要約すれば、大体こういう話である。
「3.11以降、十一年間にわたって視聴者・国民に対し『原発再稼働は、どのような事情(経済的な事情)があろうと絶対にダメだ!』と“洗脳電波”を流し続けてきたお前ら(NHK)が、今さらシレッと『3.11以降、日本の貿易赤字がふくらんだ最大の原因は原発停止によるものだったんです』などと、どの口が言うか!まず最初に、お前らがこの十一年間やってきた偏向報道つまり“洗脳電波”としか言いようのない“怪電波”をたれ流し続けたことを謝罪してから、それを言え!」
ということである。


「十一年間」
という膨大な時間の浪費を、お前たちは何だと思っているのか?

「およそ50兆円」
という膨大な国富の流出を、お前たちはどのように反省しているのか?


私は十年も前から指摘(予告)していたのだ。

原発稼働停止による国富の流出(2013/11/26)

消費税増税は延期が当然。原発未稼働状態では国民の負担が重すぎる(2013/07/27)

私はこれらの記事の中で、こういった自作のグラフも使って

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このまま原発を止めた状態を放置すれば、日本国民は、
年間4~7兆円の国富を失うことになるだろう
と、何年も前から予告していたのだ。


それゆえ今回、私はNHKに対して、
「(今さら)利いたふうな口をきくな~~!!」
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と怒っているのである。



まあ“原発再稼働”に関する具体的な提言は上記のひと月前の記事ですでに書いてしまっているので、今更あらためて指摘することもないんだけどね。


今回はただ単に、NHKへ向かって、
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と、このブログで叫びたかっただけなのよ。
いま書いておかないと、すぐに旬(しゅん)を逃してしまうからね。


「ハァ~、良い気持ちッ!!」
(と『侍ジャイアンツ』のエンディングの番場蛮ふうに言う。コレまた古くてゴメンねw)


(※あと一つだけ言い忘れていた。「日本の貿易赤字」の件について私は昨年10月23日の記事の最後に、高橋洋一が150円の円安を喜んでいるのを批判する形で、既に書いていた。「いわゆる保守」の皆さんは、なぜか高橋洋一の言いなりだけどね。くだらない“保守商売”のための自分の立ち位置を考えるばっかりで、みな自分の頭を使って考えるということを放棄している。ホント不思議だ)



それでは皆さん、次回のブログ更新まで、さようなら。



【以下、テンプレート解説】このブログで使っている言葉の定義について
<“左翼”ではなくて“サヨク”>
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。

<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。

「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。

※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2リンク3リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク1リンク2

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1リンク2

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「旧民主党・旧民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)

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