

前回の記事で、この前の日曜日に日本国民へ向けて、中国共産党によるプロパガ
ンダ放送がNHK総合テレビの地上波で大々的に放送されました、例の番組、
NHKスペシャル 中国文明の謎 第1集 中華の源流 幻の王朝を追う
2012年10月14日(日)午後9時00分~9時49分
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/1014/index.html
について、その概要をお伝えしました。
気のせいか、なんとなくこの“トンデモ番組”のデタラメぶりがあまり他で発信されて
いるようには思えないので、一応私のブログだけでもある程度、その記録を残して
おきたいと思います。
番組の大体の要旨や基本的な事については、前回の記事で書きましたので、今回
はそれを補う形で、なるべく番組の全体像が見えやすくなるように、要点を書き上げ
てみたいと思います。
とにかく、これだけは言えると思いますが、この番組内容から判断して、どう好意的
に解釈しても『NHKが日本の放送局である』などとは到底信じられません。
どこからどう見ても、100%完全に中国共産党に心酔している、健気なまでの
“シナ様の犬HK”状態です。
先にちょっと脱線しておきますが、昨日の青山さんの水曜アンカーは素晴らしい内
容だった。
“中国のたくらみ”を青山さんの的確な指摘で「一刀両断」していた。
NHKには『青山さんの爪の垢を煎じて飲め』とでも言ってやりたいぐらいだ。
確かNHKで青山さんを見た記憶はほとんど無いと思ったが、そりゃあんな“中共礼
賛Nスペ”を放送しているNHKが出演させられる訳がないわなあw


もちろん、この「世論戦・心理戦・法律戦」はアメリカのみならず、日本に対しても、
特にNHKが、その最大の役割を担っている事は言うまでもありません。
※特に「心理戦」について、
『中国様はこんなにも巨大で恐ろしい国なので、日本人は畏怖の念を持ってそれ
を受け入れろ!』
というNHKの印象操作(特に映像や音声による印象操作)戦術については、私は
これまで何百回となく指摘してきました。

「日本の大手新聞社の幹部」と書いてありますが、青山さんは『それは朝日新聞の
こと』とハッキリ仰っていた。常にNHKと同じ政治スタンスをとり続けている新聞社
ですね。
かわいそうになあ、朝日は。
NHKのように国民の税金を食い物にできないからなあw
私も繰り返し指摘してますけど、所詮は民間企業。しかも斜陽の新聞産業。ほっと
いても潰れるわな。NHKと違って。

「チャイナマネー」が日米の様々なメディアに浸食しているのは当然の事でしょうし、
私も以前から意識していた事ではありますが、例外的なのはNHKであって、
NHKの場合は少なくともNHKの組織自体の「資金源」とはなっていないと思う。
なにしろ“金満NHK様”ですから。ただし、それがNHK内部の“個人”の話となる
と全く別だ。
「マネー」だけに限らず「ハニートラップ」も含めて。
※確か何年か前にチャイナウォッチャーである青木直人氏の話で、昔NHKが中国
国内でNHKの施設やTVカメラを中国側に供与した話を聞いたような気がしたが、
NHKの場合は「チャイナマネー」じゃなくて、逆に「NHKマネー」の方が心配だよなあw

本当に青山さんの仰る通りです。知らせたいですねえ。
歴史の真実を。日本国民に。
さて、それではNHKが垂れ流した中共礼賛Nスペの話に戻りますか…。
<まず最初に番組出だしの部分(いきなりコレです)>


『世界を圧倒する超大国 中国』
後ろに薄く映っているのは胡錦涛と習近平ですね。『サブリミナルかよ!』って感じ
もしますが“JAPANデビュー”のオープニングでも何かやってましたよねえ、そう
言えば…。
<次に番組オープニングタイトル(次回から毎回NHKにこれを見せられるんでっせ?)>





『古代世界に栄えた四大文明。(中略)そのなかでただひとつ(ここでCHINAの
文字がアップにされて)、広大な国土と同じ文明を、数千年継承し続けた中国』
前回も書きましたが、シナ人が自分達の歴史をどのように誇張しようとも、それは
シナ人の勝手だが(NHKがそれに荷担している事が最大の害悪であるというのは
当然そうなのだが、とりあえずその事は一旦脇に置くとして)、『そのなかでただひ
とつ』みたいな夜郎自大な自己満足はどうなんでしょうねえ?
前回も書きました通り、『シナ大陸に住んでいた民族は皆中国(中華)人だ!』とか
『王朝が何度も分裂しようが、異民族が入り乱れようが、中国王朝は夏王朝から
4千年の伝統だ!』みたいな強弁を弄しなければ成り立たない歴史を『そのなかで
ただひとつ』とか恥ずかしくないのかね?
朝鮮人じゃあるまいし。
<冒頭の一場面。北京市内の小学校での教育風景>

『華夏は中国人を意味します』

『私たちは華夏の子孫。その末裔です』

『私たちは華夏の子孫です!』(みんなで一斉に大合唱)
前回の記事で、これらの「シナ人版・歴史と神話での伝統作り」について色々と指
摘しました。
日本人が戦前に似たような事(後から真似たのはシナ人であり、朝鮮人の方だが)
をやって、NHKはそれを蛇蝎のように嫌っていながら、シナ人(ついでに朝鮮人)
のそれについては賞賛の拍手を送っている、とか。
上記の教育風景は、NHKは“ギャグ”で放送しているのではない。“マジ”で放送し
ている。
これが例えば日本の小学校で、
『私達は大和民族です。万世一系の天皇陛下がおわします瑞穂の国の臣民です!』
というような教育風景であったとしたなら、NHKはその映像をどのように取り扱う
だろうか?
繰り返すが、NHKは上記のシナでの教育風景を、日本で仮にそのような風景があ
れば、おそらく“蔑み”か“嘲笑”の対象としてそれを取り扱うに違いないが、シナ人
のそれについては「きわめて素晴らしい教育風景である」として、我々に向けて放
送しているのである。

『それはみな同じ中華という考えがあったからだ』
<番組12分頃>

『最古の銅爵。中国独特の酒の器です。青銅をこれほど薄く鋳造する技術は
当時の世界でも最高水準でした』
<“龍”について>
(※“龍”らしきものが出てくれば、それは全て中国王朝の証拠との事。今回の番組
における中共発の歴史観の重要な鍵の一つ)

<番組21分頃のナレーション>
『エジプトやメソポタミアの大都市でも、まだ麦類しか作っていなかった時代、
なぜ二里頭の人々だけが五種類もの穀物を手に入れる事ができたのか』
<番組31分頃(王宮の造りが紫禁城に似ているとの事。かなり強引な根拠付け)>

『その全体を回廊で囲むという基本構造は4千年近く守られてきたわけですね』
<番組32分~42分頃>
(中共の研究者による恐ろしく人造的で、ご都合主義に基づく歴史観の解説)

『つまり夏王朝は、神よりも人を優先させていたのではないでしょうか』
『夏王朝は人間対人間という関係性に重点を置いていたと思います』
とにかく今回の番組では皇帝や人間(シナ人)の力ばかりが強調されて、神や天と
いったものを軽んじる姿勢がきわめて顕著だった。いかにも共産シナ人らしい“人
造的歴史観”と言えると思う。
(前回紹介した、96年のNHKスペシャル「故宮 第1集 神、人と共にあり~先史・
殷・周~」の時にNHKが放送していた歴史観の変貌ぶりが、凄まじ過ぎる)

『一種のソフトワパー。つまり文化の力によって成し遂げられたのだと思います』

『つまり夏王朝の都・二里頭は、歴史上初めて東アジアに現れた文化の核心に
なったのです』
(その後のナレーション)
『河南省・二里頭村。中国文明最初の王朝は、ここでその第一歩を記しました。
やがてその夏王朝は中華の源流とされるまでになっていきます』
(ここで、中国の平原で鬼ごっこをして戯れるシナ人の二人の子供達、男の子と
女の子の幻想的なイメージシーンが挿入される。さすがNHKの“映像演出”技術
ですね。ベタですけど)
<42分頃。中井貴一のセリフ>
『この広大な領土に住む多様な人々の心に畏敬の念を抱かせる儀礼と龍。
この二つが生み出された事こそが、中国が4千年間、ヨーロッパのようにならず、
一つのまとまりでいられた理由なのかも知れない』
(「まとまり」w。大事な事なので、(番組開始直後、更に6分頃に続いて)3回
言いましたw)

『中国が凄いのは、その夏王朝が生み出したものを』

『さらに後の王朝が飲み込んでいったことだ』
<番組最後の締めの部分。中井貴一のナレーション>
『周辺から様々な文化を飲み込む事で生まれた夏王朝。そして夏王朝が
生み出した文化をさらに飲み込みながら連綿と続いてきた歴代の王朝。
4千年の中国文明はこうして形作られた。
そして今世界中の資本を飲み込みながら経済大国として発展する中国』
『これから先、この国は一体どんな歴史を刻んでいくんだろうか。
同じアジアで生きる私達はこの巨大な龍の行く末とこれからも向き合い続ける』
この中井貴一によるセリフは、さすがに最後の締めのセリフだけあって、
中共とNHKが強調したい事が凝縮されている。
特に赤くしてある最初の二ヶ所は中共が強調したい事であって、
結びの部分で赤くしてある二ヶ所はNHKが強調したい事である。
「同じアジアで生きる私達」という言い方は“JAPANデビュー”の時も再三使われた
慣用句であるし、最後の「向き合い続ける」の部分は、今回の記事の最初の方に
書きました、
『中国様はこんなにも巨大で恐ろしい国なので、日本人は畏怖の念を持ってそれを
受け入れろ!』
の『受け入れろ!』の部分に該当するのであって、「向き合い続ける」ではな
くて、
『向き合い続けろ!』
と、我々に強制している訳です、NHKは。
無意識な感覚で観ている視聴者の深層心理にすり込む為の“脅し文句”です。
(※NHKとシナのコラボレ-ションによる視聴者への“脅迫・洗脳”については、
過去に何度も指摘してきた事でもあります)
それにしても、NHKによる溢れんばかりの「中共様への愛」を感じ取る事ができる、
Nスペ“中国文明の謎”シリーズではありますが、まあ
『“媚び”を“愛”と呼んではアカンやろ』
という気もするので、「中共様への盲従」とでも言い直すとして、シナ人さんによる
「歴史をクリエイト!」は朝鮮人並みになってきてますなw
しかもこのシナ人版「歴史をクリエイト!」Nスペの番組が放送される日曜の夜は、
それに引き続き朝鮮人版「歴史をクリエイト!」ドラマも放送される訳で(見た事ない
から番組タイトルも知らんけど)、青山さんも仰っていましたが、
歴史は是非ともその真実を、日本国民に知らせたいものですねえ!


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