処士策論

「処士」(しょし)とは、仕官していない人、民間の人、在野の人のこと

星亮一と一坂太郎の「大河ドラマと日本人」。死ぬ程つまらん内容だった

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『今年はもう、大河ドラマの話は飽きたよ』
みたいな事を12月6日の記事でも書きましたが、今年の史上最低大河「花燃ゆ」のおかげで、もう今後数年は大河ドラマの事について書く事はないだろう、と私自身は思っております。
(※しかも来年、再来年は私にとって関心が薄い戦国大河という事もありますし)

しかし今年一年もあと僅かとなりまして、ネットや書籍など様々なメディアで、「今年一年の大河(=「花燃ゆ」)の総括」みたいな試みが行なわれています。

私自身は過去記事で散々語り尽くしておりますので、(あの何の感慨も湧かない)最終回が放送された後とは言っても、
黒歴史となるべき番組が、やっと終了したか』
と思っているだけの事で、事前に書いておいた12月6日の記事に何か付け加える気もありません。

ただし、ネット上では様々なサイトで「今年一年の大河ドラマの反省会」みたいな感想が書かれています。

もちろん私が知っている「花燃ゆ」論評サイトでは、全てのサイトで酷評されております。
冷静になって考えてみれば『コレって結構凄い事なんじゃないか?』とも思えますけどね。別にそういうサイトばかりを抽出して観察していた訳でもないのに、「酷評が100%」というのは。

1.一坂太郎 歴史REAL WEB
2.BUSYOO!JAPAN! 武者震之助
3.ミヤモトのモト!
4.にっぽんの旧聞
5.como siempre 遊人庵的日常
6.日曜は大河ドラマの日
7.試撃行

これらの「花燃ゆ」論評サイトの論評傾向について、中でも特に「思想的な傾向」についてはこの時の過去記事で解説しました(6と7のサイトは後から追加したので、その当時は紹介していませんでした)。

思想的な傾向」というのは要するに、その論評の中に、
『「花燃ゆ」が酷いのはアベ政権のせい』、
もしくは『長州は悪の組織だ』

といった要素を意図的に含めているかどうか?という事になります。

4月の過去記事でも書きましたように、2、4、5のサイトの人は、ドラマ論評の中身はそこそこマトモだけれども、思想的には明らかに「そちら側の人間」です。

そして、『「花燃ゆ」が酷いのはアベ政権のせい』とか言っている連中の説得力の無さについては、私自身が今年一年このカテゴリで主張し続けてきた事ですので、ここでは敢えて繰り返しません。

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さて、ここからが今回の本題になります。

私が4月、5月頃に書いた過去記事でも指摘しておりますように、上記の1.の歴史REAL WEBの一坂太郎氏も「いわゆるリベラル思想の歴史家」であり、思想的には「そちら側の人間」です。

その一坂氏と、会津史観の重鎮である星亮一氏が共著として今年10月に出した本が、今回のタイトルにもあります「大河ドラマと日本人」です。

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「大河ドラマと日本人」 星亮一、一坂太郎(共著) イースト・プレス

なんというクダらない内容の本なのだ!
久しぶりに見たわ。ここまでクダらなく、なおかつ内容の薄い本は。
(※後日追記 この記事の一つ後の記事で、この本に関する書評を詳しく解説しておりますので、詳しくはそちらの記事をご覧になって下さい)

先日、近所の図書館に行った時にたまたま近刊本として紹介されていたので借りて読んでみたのだが、もし金を出して買った本だったら、部屋の壁に投げつけていただろうと思うぐらいクダらない内容の本だった。

もちろんこの本の中でも「花燃ゆ」の事を(一坂氏の歴史REAL WEB同様に)批判してはいるのだけれども、「花燃ゆ」の事を批判する前に、
『お前らの出しているこの本も、「花燃ゆ」同様、死ぬ程クダらんわ!』
と激怒してしまいましたよ、わたしゃホントにw

もうね。
これだけは忠告しておきます。
『絶対に買うな!』、と言うか『読むのも時間の無駄!』だと。

いえね。
その書いてある内容に、『全体的には賛成できないけど、こういう点は良かったね』とか、『ああ、なるほどそういう視点もあったのか』とか、そういった内容の本であれば、仮に私とは真逆の思想であったとしても全否定はしません。



星亮一が会津史観の重鎮である事は以前から知っています。
本も一度読んだ記憶はあるのですが、あまり記憶にも印象にも残ってはいません。

今回読んだ本の中でも、師匠の早乙女貢の名前も出して「会津史観」を強調している場面がありました。
とりあえず思想が一辺倒過ぎて、書いている内容にもあまり深みや奥行きは感じられません。

一坂太郎については過去記事でも指摘しました。一応長州専門の歴史家ではありますが、どちらかというと「明治維新=善ではない」という意識の強い人間で、ハッキリ言ってしまえば(この本の中でも何度も述べているように)「反権力」に酔うのが好きな性格で、大河ドラマ「獅子の時代」と菅原文太の大ファンで、安倍政権が大嫌いな人間です。

ですから、この本の中でも(「根拠は不確か」と一応釈明はしているものの)、
『「花燃ゆ」が酷いのはアベ政権のせい (と週刊誌にも書かれている!)
みたいな事を繰り返し述べています。



まあ、思想がどうであれ、あんたらの出した本だから好きに書けば良い。
それが「いわゆる保守系」の思想の人と直接討論すれば、一発で粉砕されるような浅はかな思想であったとしても。


しかし、そういった思想の部分よりも私がこの本に対して一番憤っているのは、
星も一坂も、ロクに近年の大河ドラマの内容を見ていないくせに、「大河ドラマと日本人」などと大仰なタイトルを付けて「大河ドラマ論」を語っている点である。

近年の大河ドラマの酷さをロクに知りもしないで、よくもまあ、こんなタイトルを付けてこんな本を出したな、と。
(※文中にもしばしば『いえ、よく見てませんでした』『数話しか見てませんね』などといったセリフが出て来る。一応全ての大河作品について語る、という企画らしいのだが)

しかも語っている内容が、私から言わせればかなり的外れで、そのくせ、この二人は『大河ドラマは、こうやらないからダメなんだ』みたいな事を自信満々にこの本の中で語っている。

星はまあ、何を言っているのかさっぱり訳が分からないので取りあえず脇へ置くとして、一坂の大河ドラマ論の何が問題か?と言うと、一坂はこの本の中で「最近の大河は時代にあったテーマを選んでない」という事ばかり言っている。
(※その発言には暗に、一坂が歴史REAL WEBで何度か嬉しそうに触れていた「反安倍政権」「反安保法案」に関するニュアンスも含まれていると思われる)

なるほど。NHK自身がそういう着眼点(=テーマを選ぶ、という着眼点)に注意を払う事もある程度は必要かも知れない。

しかし、今の大河ドラマが酷いのは、そんな上っ面な部分に原因があるのではあるまい?

「歴史の面白さ、人間の面白さを描けていない」
「ドラマ作りの基礎的な部分が破綻している」

(※この辺りの事は、この時の過去記事で私なりの大河ドラマ論を述べました)
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私が考えている大河ドラマの問題点はこういった所にあるのだけれども、中でも一番重要なのは、
「人間が描けていない」
という点である。

「獅子の時代」を唯一無二の最高傑作と褒め称えている一坂氏なら分かるはずである。
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「獅子の時代」で描かれていた登場人物達の(それは菅原文太の銑次というキャラクターだけに限らない)「活き活きとした人間描写」「説得力のある人間同士のぶつかり合い」、こういった点が昨今の大河ドラマではちゃんと描けていないからつまらないのである。


う~む、しかし。
こういった私の持論も、私の偏執的な「大河ドラマ論」から出てきているのかも知れないから、万人に同意を求める事は出来ないでしょう。


しかし、一坂さんよ。
『視聴率が低いからアレはダメで、高いからコレは良かったようだ』
みたいな視聴率基準で大河ドラマを語っているようでは、私が2月の段階で批判した倉山満と似たり寄ったりで、
『とてもまともな「大河ドラマ論」などとは言えませんぜ』
とは言っておきたいと思う。

こういった初歩的な部分からしても、この本の内容が「如何に薄いか?」という事が想像できると思いますが、間違っても購入してしまわないように、私はここで忠告しておきたいと思います。
(※少なくとも、上記で紹介したネットの「花燃ゆ」論評サイトのほうが、大河ドラマ論としてはかなりまともです。しかもタダで読めますからねw)

(※後日追記 繰り返しになりますが、この記事の一つ後の記事で、この本に関する書評を詳しく解説しておりますので、詳しくはそちらの記事をご覧になって下さい)

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(以下、毎回このブログに貼られるテンプレートになります)

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには「映像や音声で感覚に直接訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが、<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合は、それが至上命令となっており、やり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが数年に渡って垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「民主党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(終)

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