処士策論

「処士」(しょし)とは、仕官していない人、民間の人、在野の人のこと

5月3日のNHK報道の特徴(前編)

人気ブログランキングへ

毎年8月恒例の厭戦・反戦・自虐プロパガンダ番組ほどではないにしても、5月3日という特別な日も、NHKの番組制作の意向(本音)を汲み取るにあたって象徴的な番組が制作される事が多いので(と言うかここ数年は「何も制作しない」という不作為のほうが目立っていたのだが)、私もここ数年NHKの5月3日の放送姿勢に注視してブログを書いておりました。

<5月3日関連の過去記事リンク>
2015年版 2014年版 2013年版

昨年末の日韓慰安婦合意によって、私はこのブログの休止を宣言しておりますが、今回だけ(またかい)特別に記事を書こうと思います。

ちなみに私の持論としている「改憲論」については、その日韓慰安婦合意関連の記事で既に記してありますので、その記事のリンクも貼っておきます。

安倍総理に続いて櫻井よしこも終了、という事で、もう一言だけ(2016/01/09)
(※この記事の一番最後の部分に、私の大まかな「改憲論」を記してあります)



さて、『今年のNHKの放送姿勢は如何であったか?』について、これより以下に述べて参りたいと思いますが、この5月3日関連の記事は長くなりそうですので、今回は前編、次回は後編と、二回に分けて記事を書きたいと思います。


まず、今年のNHKの基本姿勢は以下の通りです。
(※バカバカしい内容の世論調査報道ですので、全文を読む必要はありません。ここに敢えて全文を転載しているのは、このニュース記事は数日後見られなくなりますので、記録として残す為に敢えて全文を転載しているだけの事です)

NHK世論調査 憲法改正「必要」27% 「必要ない」31% 5月2日 16時51分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160502/k10010506971000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_002

(以下、NHK公式サイトより転載。赤字にしてある部分は私の編集によるもの)
3日は憲法記念日です。NHKの世論調査で今の憲法を改正する必要があると思うか聞いたところ、「改正する必要があると思う」は27%、「改正する必要はないと思う」が31%、「どちらともいえない」は38%でした。
160503_nkpksrn_001.jpg
NHKは先月15日から3日間、全国の18歳以上の男女に対し、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDDという方法で世論調査を行い、2425人のうち62.8%に当たる1523人から回答を得ました。なお、地震活動が続いているため、熊本県では調査を行わず、大分県では調査を途中で取りやめました。

憲法の改正
今の憲法を改正する必要があると思うか聞きました。
「改正する必要があると思う」が27%、「改正する必要はないと思う」が31%、「どちらともいえない」が38%でした。
去年の同じ時期に行った調査と比べると、「改正する必要がある」は、ほぼ同じ割合だったのに対し、「改正する必要はない」は増え、「どちらともいえない」は減りました。
NHKは平成19年からことしまで、合わせて5回、同じ質問を行っていますが、憲法を「改正する必要はない」と答えた人の割合は、今回、最も多くなりました
160503_nkpksrn_002.jpg
憲法を「改正する必要があると思う」と答えた人に理由を聞いたところ、「日本を取りまく安全保障環境の変化に対応するため必要だから」が55%と最も多く、「国の自衛権や自衛隊の存在を明確にすべきだから」が20%、「アメリカに押しつけられた憲法だから」と、「プライバシーの権利や環境権など、新たな権利を盛り込むべきだから」がそれぞれ8%でした。
160503_nkpksrn_003.jpg
憲法を「改正する必要はないと思う」と答えた人に理由を聞いたところ、「戦争の放棄を定めた憲法9条を守りたいから」が70%と最も多く、「すでに国民の中に定着しているから」が11%、「憲法の解釈や運用に幅を持たせればよいから」が10%、「アジア各国などとの国際関係を損なうから」が4%でした。
160503_nkpksrn_004.jpg

憲法9条 集団的自衛権
「憲法9条」について、改正する必要があると思うか聞きました。
「改正する必要があると思う」が22%、「改正する必要はないと思う」が40%、「どちらともいえない」が33%でした。
3年前の同じ時期に行った調査では、憲法9条について改正が「必要」という人と「必要はない」という人の割合はほぼ同じ程度でした。その翌年のおととしからは、それぞれ「必要はない」という回答が「必要」という回答を上回っています。

憲法9条を「改正する必要があると思う」と答えた人に理由を聞いたところ、「自衛力を持てることを憲法にはっきりと書くべきだから」が55%、「国連を中心とする軍事活動にも参加できるようにすべきだから」が23%、「自衛隊も含めた軍事力を放棄することを明確にすべきだから」が10%、「海外で武力行使ができるようにすべきだから」が5%でした。

憲法9条を「改正する必要はないと思う」と答えた人に理由を聞いたところ、「平和憲法としての最も大事な条文だから」が65%、「改正しなくても、憲法解釈の変更で対応できるから」が15%、「海外での武力行使の歯止めがなくなるから」が12%、「アジア各国などとの国際関係を損なうから」が4%でした。

ことし3月、安全保障関連法が施行され、日本が集団的自衛権を行使することが可能になったことについて賛成か反対か質問したところ、「賛成」は25%「反対」は27%、「どちらともいえない」は40%でした。

立憲主義
今の憲法の基本的な考え方である「立憲主義」について聞きました。
「政府の権力を制限して国民の人権を保護する」という立憲主義を知っていたかどうか尋ねたところ、「知っていた」が16%、「ある程度知っていた」が37%、「あまり知らなかった」が30%、「まったく知らなかった」が11%でした。
NHKはおととしも同じ項目の調査を行っていますが、立憲主義を「知っていた」「ある程度知っていた」という人の割合はいずれも増加しています。

憲法解釈や憲法改正を議論するにあたって、立憲主義の考え方を重視すべきかと思うか聞いたところ、「重視すべきだ」が69%、「重視する必要はない」が12%でした。これはおととしの調査結果とほぼ同じ程度で、回答したおよそ7割の人が「立憲主義を重視すべき」だと考えていることが分かりました。

憲法を考えたり話し合う機会
ふだん、憲法について考えたり話し合ったりすることがどの程度あるかを聞きました。
「よくある」が5%、「ときどきある」が36%、「あまりない」が38%、「まったくない」が15%で、合わせて半数以上が「ない」と答えました。
こうした機会を増やしたいと思うかどうか聞いたところ、「大いに増やしたい」が10%、「ある程度増やしたい」が50%。「あまり増やしたくない」が24%、「まったく増やしたくない」が6%で、憲法について考えたり話し合ったりする機会を増やしたいと考える人が回答の6割に上ることが分かりました。

憲法学者は
憲法改正に向けた議論を進めるべきだという立場の九州大学の井上武史准教授は、「憲法が70年間変わっていないことは、その間の社会の変化を憲法がまったく捉えていないということで、改正の必要性を常に考える必要があると思う」と話しています。
一方で、憲法を改正する必要はないと思うという回答が、これまでの5回の調査で最も多くなったことについて、「政府がやや強引に安全保障関連法を成立させたことで、憲法に関してはもう少し慎重にみるべきだという国民の声が現れたのではないか」と分析しています。そのうえで、「憲法を誰が読んでも分かるような形に変えるというのは、立憲主義の観点からも望まれるものだ。9条だけでなく、私たちの生活や政治に関する具体的な問題により対処できる憲法になるよう議論をしてほしい」と話しています。

今は憲法を変えるべきではないという立場の東京大学の石川健治教授は、「今回の調査結果は、憲法を巡る議論の盛り上がりのなかで憲法を改正することへの危機感や批判意識が高まっていることを示していると思う。日本がこの70年間培ってきた立憲主義を損なうことになるのではないかということに、多くの人が気づき始めたのだと思う」と話しています。
そのうえで憲法改正については、「今の憲法に全く欠陥がないということはありえず、憲法が目指していながら実現していないものもあり、一切変えるべきでないとは考えていない。しかし、立憲主義が失われようとしているという危機感が、現在の国民の間に高まっているということは、公布から70年がたっても憲法を変える土壌ができあがっていないという現状を示している」と話しています。
(以上、引用終了)

この世論調査報道には、気をつけなければならない部分が幾つかあります。

まず、2年前からNHKは同じ事しか言っていないのですけど、NHKがこの世論調査報道で言いたい事は、
『憲法を「改正する必要はない」と答えた人の割合は、近年増加している』
という事です。
2年前に、私は既にこの事を指摘してましたけどね。

この憲法改正に関する調査結果は、ここ3年間「計ったように」近いパーセンテージの調査結果が出ています。
特に昨年も指摘しましたが、昨年と一昨年の調査結果が「まるで計ったかのような同じ内容の調査結果」である事も含めて、私はそもそもNHKの世論調査などほとんど信用しておりません(※この事についてはNHK世論調査の民主党政権支持率の異常な高さ等、過去に何度も指摘しています)。
160503_nkpksrn_006.jpg
NHKの世論調査など、性別、年齢層別、地域別といった詳しいサンプルの属性は何も示されておりませんし、そもそもその調査内容の「ウラを取る」事も絶対に不可能なのですから。


この事に関するNHKの言い分としては(本日放送していた「憲法記念日特集「憲法70年 9党代表に問う」でも少し触れていたように)、
『改憲賛成派の割合が急に減ったのは、安倍政権による強権的な集団的自衛権容認に対する国民の不安から来るものだ』
と言いたいらしいのだが、もし本当にそれが原因であったとすれば2年前の時点で既に改憲賛成の割合が急減していた」という調査結果とツジツマが会わないではないか。

この事からも「NHKのこの世論調査が如何にいい加減なものであるか?」という事がよく伺えるのだが、まあ、多少調査対象のサンプルをいじれば、小細工などいくらでもできますからね。



次に、これもここ数年同じ事を書いてますが、憲法改正が必要な理由として「アメリカに押しつけられたから」という理由の部分。
この部分をニュース番組の中では「絶対にアナウンスしない」という事に関して、これもやはり今年も全く同様であった。
(※と言うか、この「アメリカに押しつけられたから」という項目設定も非常に恣意的な項目設定の仕方であって、本来であれば「自主憲法を制定したいから」と設定すべきなのだが、そうすると今の憲法が「自主的に制定されたものではない」という事実が人々に広く知れ渡ってしまうから出来ない、という事なのだろう)
160503_nkpksrn_005.jpg
昨夜のニュース7では一番上の「安全保障環境の変化に対応」しか読み上げず、ニュースウォッチ9に至っては集団的自衛権の賛否の個別理由は紹介していたが改憲・護憲の理由については全くスルーしていたので、当然読み上げていない。

ただしちょっと面妖なのは、上記のネット上のニュース報道のみ「アメリカに押しつけられたから」の部分をしっかりとアナウンスしているという事です。これはおそらく、私が述べているような『NHKは恣意的に「アメリカに押しつけられたから」の部分をアナウンスしない』というクレームに対して、『ちゃんとアナウンスしてますよ。ネットでは』とNHKが抗弁する為のガス抜き用なのでしょう。地上波とは違って、別にネットではこんな事はタブーでもなんでもない、ごく普通の話ですからね。NHKとしても「ネット限定であれば」放送可能という事なのでしょう。


実はこの部分(書いてて今、気がついたのだが)、上記のネット上のニュース報道はNHKの「シブ5時」内のニュース報道をそのまま使っているようで、地上波の「シブ5時」内では「アメリカに押しつけられたから」を読み上げてはいたようです(但しあまり目立たないようにする為に、その下に書いてある「新たな権利を盛り込むべき」とセットにして読み上げてましたけど)。

しかし、この「シブ5時」と言う番組は、ニュース7やニュースウォッチ9のように多くの視聴者が目にするようなニュース番組でも無く、注目度の少ない番組だからこそ、こういった「ガス抜き」として利用されたのでしょう。


実はこの5月2日の「シブ5時」という番組を、私は録画してあったのです。
私は5月3日辺りにNHKが放送する憲法関連の番組をチェック用として予約録画しておりましたので。

という訳で、次に「シブ5時」で放送された、
「ニュースがわかるようになる検定 ~憲法編~」
の番組内容を解説します。

と言っても、この番組内容は過去にこのブログで何度も紹介しました、
「上から目線のNHKが“愚民”に対して教化を施すスタイルの憲法解説番組」
と全く同じ内容なので、ここで敢えて詳しく解説するまでもないでしょう。
(以下、番組内容をピクチャで紹介)
160503_nkpksrn_007.jpg
160503_nkpksrn_008.jpg
この番組内容は昨年の11月に書いた過去記事、

NHK ニッポン人のギモン「日本国憲法」と昨日の武道館一万人大会(2015/11/12)

で紹介した過去のNHKの番組「ニッポン人のギモン「日本国憲法」」「週刊 ニュース深読み 日本はどうなる? いま考える憲法改正」と全く同じ内容ですので(安達宜正解説委員が登場して解説している点も全く同じ)、内容はそちらをご覧になって下さい。

「法律は国が国民に守らせる。憲法は国民が国に守らせる」とかいうような訳の分からん憲法解釈も含めて、NHKはこういった番組(NHKが“愚民”に対して教化を施すスタイルの憲法番組)では必ずこのように言うのが定番になっています。



まあ実際に「憲法改正」を実現する為には非常に高いハードルを越えねばならず、現状ではほとんど不可能と言っても良いぐらいのレベルなので、NHKは「憲法改正」に関する報道では本当に好き勝手に、やりたい放題やりますよね。
『どんなに改憲派が(正論を)喚いても、どうせ改憲など出来るはずがない』
と、たかをくくってますからね、NHKは。

『憲法で権力の暴走をくい止める必要がある』などと言い放つのであれば、真っ先にお前ら(NHK)の暴走を止める為、「国民がNHKに守らせる」条文を憲法改正で盛り込んでやりたいぐらいだわw


などと少し脇道に逸れてしまいましたが、こういった今年のNHKの5月3日に関する報道を見て、
『相変わらず今年も、どうしようもない偏向ぶりだなあ~』
などと思っていたのですが、実は昨夜放送された「クローズアップ現代+ 密着ルポ わたしたちと憲法」と、今朝放送された「憲法記念日特集「憲法70年 9党代表に問う」」の番組内容は、これまでのNHKの放送姿勢とは若干異なる点も見受けられましたので、次回の後編ではその事について書くつもりです。

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには「映像や音声で感覚に直接訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが、<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合は、それが至上命令となっており、やり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが数年に渡って垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「民主党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(終)

人気ブログランキングへ←クリックしていただけると励みになります
FC2Blog Ranking←同じく
関連記事

テーマ:報道・マスコミ - ジャンル:政治・経済

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://syoshisakuron.blog130.fc2.com/tb.php/606-67394e5b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad