FC2ブログ

処士策論

「処士」(しょし)とは、仕官していない人、民間の人、在野の人のこと

NHK大河ドラマ『西郷どん』に関する最後のまとめ論評(特に脚本について)

人気ブログランキングへ

前回の記事では「面白いブログを書いて20万人の読者を獲得して国会議員を目指せ!」という青山繁晴議員の発言についていろいろと書きましたが、この青山さんの発言に奮起して、私ももっと多くの人に読まれるような「面白いブログ」を目指して心機一転、頑張るぞ!

なーんて、言いたい所ではあるのですけど、まあ、もう10年近くもこのような「自己満足的なブログ」を続けてきた身としましては、今更そんな方針転換を試みるつもりもありませんw
(※とゆーか、本気でそんな事を考えるとすれば、多分新しいブログを別のアカウントで立ち上げるだろう)

そんな訳ですから、今回も超自己満足的な「歴史、ドラマ、小説」カテゴリの記事を書きます。

このネタを扱うのは、一般的には非常に「ウケが悪い」という事を重々承知してはいるのですが、まあ今回が最後になると思いますので、もう一回だけお付き合い願いたいと思います。

そうです。
今年の大河ドラマ『西郷どん』について、です。

https://twitter.com/U40rou/status/1075386103811629056






今年このブログで何度か論評を書きましたし、また上記で見られるようにツイッターではかなり頻繁に指摘をしてきたのですけど、私は今回の『西郷どん』に対してはかなり「クソミソ」に批判を浴びせてきました。

<関連過去記事リンク>
今年のNHK大河ドラマ『西郷どん』に関するまとめ・総評(2018/05/28)
NHK大河ドラマ『西郷どん』に関するまとめ【5か月ぶりの追加論評】(2018/10/24)
西郷どん、翔ぶが如く、西南戦争、司馬遼太郎、山本七平などについて(2018/12/15)

で、上記のツイッターにもあるように、ツイッター上で『西郷どん』関連のツイートを見てみると、先週の番組終了以降、やたらと、
「感動しました!泣けました!俳優やスタッフの皆さん、ありがとうございました!」
といったツイート及び「いいね!」の評価ばかりが目立ちます。

それはやっぱり、しかたがないのでしょう。

『西郷どん』のドラマ制作に関わっている人間、関係者、特に俳優のファンや関係者の人数は膨大な数にのぼるでしょうから、そういった人達は皆、「番組(ドラマ)の質には関係無く」必死で『西郷どん』の事を持ち上げようとするでしょうから。

純粋にドラマの出来を論評して、
「ちょっと、この番組(ドラマ)の質は酷過ぎるんじゃないの?」
と指摘する人も確かに何人かは見かけるのですが、そういった人々の「真面目な意見」は、上記の「たいこ持ち」的なツイッター評価をしている関係者達の人数に比べれば、所詮微々たる人数に過ぎません。
(※まあ「関係者」達は金がかかっている(=ビジネスでやっている)訳だから、我々のような「純粋に感想を書いているだけの人間」と違って、めっちゃ真剣だからねえ。組織的な動きもあるだろうし)




このツイートで『西郷どん』と『翔ぶが如く』の比較について触れていますが、この両者の比較論評は過去記事で詳しく書きましたので、ここでは敢えて繰り返しません。

180528_b5r5e1ft44f_0002.jpg

試しに『西郷どん』の事を取り上げているブログなどをググッて探してみますと、いくつかの傾向が見受けられます。
(※マスメディアが関係しているメジャーなサイトの記事ではなくて、あくまで一般人が書いていると思われるサイトのみが対象)


(1) 上記で示した「たいこ持ち」的なツイートと大同小異で、『西郷どん』を持ち上げる為だけに書かれた「提灯記事」専門のサイト。
<その特徴を以下に羅列>
・PR広告のリンクが目立っている
・とにかく役者を褒めまくる
・延々とドラマの筋を語り、その途中途中に「~で素晴らしい!」「~で良かった!」と合いの手を入れる程度の事しか論評されていない
・締めの部分で、テンプレのように「鈴木亮平さん、スタッフの皆さん一年間ありがとうございました!」といったコメントがある
・『翔ぶが如く』には絶対に触れない
(※例えば、こことか、こことか、こことか)

(2) 概ね客観的に書かれているように見えるが、多分『翔ぶが如く』を見ていないので評価がほぼニュートラルというか、『西郷どん』の評価は「良くはないがそれほど酷くも無い」といった程度の評価で書かれているもの
(※例えば、こことか、こことか、こことか)

(3) 『翔ぶが如く』を見ている(知っている)ために、私と同様に「クソミソ」に批判をしているもの

しかし実の所、ブログとしては、そういったサイトは(私のブログ以外は)見当たらなかった。
(※もっと綿密に探せば見つかるのかも知れないが。また、探した時期が最終回近くだったので、早い段階で既に脱落して、早いうちに論評を止めてしまったサイトが多いのかもしれない)

ただし、普段私は全然見ていなかったのだが、「YAHOO!テレビ」の「みんなの感想 西郷どん」というサイトでは、「意外にも」そういった意見が多く見つかった。ここには「持ち上げ派」の組織的な活動が及んでいないらしく、『西郷どん』への批判的な意見が圧倒的に目立っている。

「YAHOO!テレビ・みんなの感想 西郷どん」

(以下、当該サイトより、投票数の多い書き込みの中からいくつか引用)
自分も 41人がこの感想に票を入れています。  投稿日時:2018/12/20 2:54
批判したくて批判していたのではありません。
西郷どん。は去年から本当に本当に楽しみにしていて、調子悪かったレコーダーも西郷どん録画の為に新調しました。
序盤は大いに楽しみ、先を期待していました。

あれ…?と思ったのは生麦事件の回辺りから。

戊辰戦争までは何とか視ましたが、あまりにも稚拙な為見限りました。
脚本家が歴史に興味がない為、史実場面になると、とたんにトーンダウン、スピードアップ。
禁門の後くらいからは、史実を曲げまくるのなんの。

京都の豚女中出すくらいなら、庄内藩をやれ!
貧しい出身だったふきが、一度でも薩摩の弟や家族を心配したり、薩摩に帰る西郷にお金託ける場面あったか!

自分も他の皆さんも、「田原坂、翔ぶが如く、八重の桜」等を超えるような維新150年を記念する西郷隆盛の物凄い大河ドラマを期待していたが、見事に裏切られたからです。

八重の桜で脇役だった吉川晃司の西郷の方が全然西郷隆盛してますよ!

本当にとんでもない大河ドラマを作ってくれたものですわ。
---------------------------------------------------------------------------------------
軟弱 37人がこの感想に票を入れています。   投稿日時:2018/12/16 21:09
大久保とセゴドンの湿度の高い「友情」は、女の粗筋作家の妄想に過ぎない。
そして、四十過ぎの薩摩の武士が、友が戦で死んだからと妻の前で取り乱すのか。瑛太くんが頑張っているのは伝わったが、この粗筋作家と私とでは、人間の振る舞い方に対する美意識が違いすぎる。私は、登場人物がことごとくナイーブで軟弱と感じるのだ。
セゴドンは、ただの一人も格好いい人物が出てこない大河ドラマとして記憶に留める。そして西郷隆盛、大久保利通、徳川慶喜など、この時代に命を削った先人たちのために、その内容は全て否定する。
なぜ「翔ぶが如く」の時にできたことが、何一つできないのか?NHKと粗筋作家は、己の才能の欠如と、いくらの金と時間をドブに捨てたかを認識すべきである。
---------------------------------------------------------------------------------------
やりきれない 51人がこの感想に票を入れています。   投稿日時:2018/12/17 10:21
最期のシーンだけは通説どおりの切腹と思いきや、正に暴走爆死だった。取ってつけたような大久保の暗殺も余りに粗雑。
慶喜や勝を使っての主人公アゲも不快。特に慶喜の「俺みたいに逃げりゃよかったんだ」のセリフはないだろう。そんな慶喜を担いだ斉彬や西郷は大馬鹿ということになり、慶喜の身替り標的にされ理不尽な戦争を強いられた会津はたまったものではないだろうが。
ホームコメディに歴史の断片を切梁すると陳腐にしかならないし、大河は勧善懲悪や主人公絶対で描くべきでない。「翔ぶが如く」以来の西郷主役で当初期待しただけに何ともやりきれない。
---------------------------------------------------------------------------------------
終わった瞬間、唖然 68人がこの感想に票を入れています。投稿日時:2018/12/16 23:00
あまりの駄作にコトバも出なかった。やっと感想を投稿する気力が出てきたけど。
端折った部分は色んな方が言ってるので割愛するが、いくら、史実通り描く気ないからフィクションで盛り上げようっていっても、これは流石にひどすぎる!
西郷従道も最後まで鰻ネタ。鰻食って奥さんにいい子いい子されて泣いてるの。バカなのか?
半次郎か別府晋介のどちらが介錯するんだろうと見ていれば、西郷どんより先に半次郎は死んじゃうし。しかも自分で「オイは人斬り半次郎じゃ」とか言っちゃってるし笑。村田新八も西郷どんより早く自害したし笑。城山勢の幹部は、みんな西郷どんの最期を見届けてから死ぬんだけどね。西郷どんは誰に介錯されるでもなく撃たれて勝手に一人で死んでった。「ここいらで良かじゃろ」は介錯された時に言った言葉。一人で呟いたんじゃない。やはり最後まで一人で暴走した感の西郷どんだった。乙!
史実無視してこの程度の脚色か。
勝海舟も慶喜もフキも、画面に出てきただけで吹き出しちゃったよ笑

まあ、何と言っても「個人の感想」ですから人それぞれ見解の違いはあるでしょうが、私からしても、これらは至極真っ当な意見だと思えますね。

こういった真っ当な意見が、広く世間に公表されるという事は(どういう力が掛かっているのか知らないが)絶対にありませんけどね。


(4) 『翔ぶが如く』とは関係無しに、『西郷どん』を「クソミソ」に批判しているサイト

これはちょっと例外的な存在として扱ったほうが良いかも知れない。

BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)「西郷どん感想あらすじ」 一覧
https://bushoojapan.com/category/theater/segodon
181222_j6sadgh5445w_0001.jpg

このサイトは一応商業サイトなので個人レベルのサイトではないが、オールドメディアが直接関わっている訳でもなさそうで、しかもそれ程メジャーな扱いをされている訳でもないので、一応ここに含める事にした。

実はこのサイトは3年前の『花燃ゆ』の時にも何度か取り上げた事がある。

脚本家の無能さを会長に責任転嫁とか片腹痛い。しかも真の狙いは安倍首相(2015/05/19)
150119_00001.jpg

そしてその時も、
薩長大河(当時は長州大河)と安倍政権の癒着
云々の事で、このサイトを何度か批判した事がある。
(※もちろんそんな「癒着」問題など一切無いのは無論の事である)

このサイトは、商業サイトでは珍しく『西郷どん』に批判的ではあるけれども(一応その批判の中には妥当と思われる批判も多少はあるが)、『翔ぶが如く』との比較を全く無視するという点では(1)「提灯記事」しか書かないサイトと変わりはなく、そして何よりも問題なのは、
安倍政権叩きとセットにして『西郷どん』及び『花燃ゆ』を叩く」
という条件を付けて批判論評を書いている点である。だからこそ、こういった「ビジネス」がオールドメディア界隈から見逃されて(許されて)いるのだろうと思う。

まあ、一応ちゃんと「こういった批判的なサイトもありますよ」みたいな形でアリバイガス抜き用としても利用できるからね。
(※とにかく『翔ぶが如く』の事を完全にスルーしてる時点で本質的な批判は避けており、ガス抜き的な存在である事はミエミエだ)

私が『西郷どん』批判の際にずっと言い続けてきたNHKの本質的なドラマ制作スタンス
薩長大河だから失敗に終わったんだ(失敗に終わっても構わないんだ)」
この「武将ジャパン」サイトも、単にそのスタンスを踏襲しているだけの事で、別に「NHK様」に対して反旗を翻している訳でも何でもない。
(※そんな恐ろしい事が、弱小サイトごときに出来る訳もない)




余談ながら、この「武将ジャパン」は商業サイトなのだから当然の事として、いろんなドラマ作品の広告を行なっている。中でも特に『八重の桜』を異様なまでに推奨している。その事は別に構わないのだが、それ以外にも「海外ドラマ」を褒め称える論評がやたらと多く、そういった「海外ドラマ」の広告も頻繁になされている。

そして「日本のドラマ番組はレベルが低すぎるみたいな論評も多い。

なるほど確かに、今回の『西郷どん』のようなゴミ大河ドラマをNHKが「伝統と誇りある大河ドラマでござーい!」などと平気で国民(視聴者)に向けて見せつけてくる、そんなNHKの厚顔無恥な姿勢からすれば、その指摘も否定はできないだろう。

私がまともな大河ドラマとして認めているのは「2000年までの作品のみ」と、過去に繰り返し書いているし、それ以降の劣化の度合いは私もおおいに認めている所ではある。

「海外ドラマ」について、「欧米の歴史ドラマ」は私もあまり詳しくはないし、見る機会もそれ程無い。だからあまり意識する事はないのだが、それよりもっと気になるのは「韓国歴史ドラマ」と「中国歴史ドラマ」の日本人への宣伝広告の多さである。
(※特にNHKは「総合」で、日曜の大河の後に(私は一度も見た事が無いので詳細は知らないが)韓国の歴史ドラマをずっとやっているはずである)

NHKやオールドメディアの連中は、余程日本国民に「韓国歴史ドラマ」や「中国歴史ドラマ」を見せたいのだろうとヒシヒシと感じている。

もっとハッキリ言ってしまえば、NHKは日本の歴史ドラマの作品レベルをわざと下げて韓国中国(特に韓国)の歴史ドラマのほうが「レベルが高い」という状況を作りあげる為に「忖度」しているのではないのか?
と、かなり以前から、私は心の奥底でNHKのドラマ制作の姿勢を「邪推」している。

まあとりあえず、こういった低レベルな日本のドラマ作りの現状については、どこと限らず、他国は喜んで(優越感を持って)眺めている事だろう。





最後に、今回の『西郷どん』について、もう一言だけ述べておきたい。

もちろん文句を言いたい点は、上記の「YAHOO!テレビ・みんなの感想」でも多くの人が指摘している、中園ミホという脚本家について、である。



https://twitter.com/tenkawa_shinji/status/1074985589026349057


「こんな酷い脚本、見た事ない」
そう断言できるぐらいに、酷い脚本だった。

「こんな脚本を商業ベースに乗せて放送して良いのか?しかもあの“NHKの大河ドラマ”で」
多分、脚本に興味や意識のある人間であれば、間違いなく全員、そう感じたはずである。

これは皮肉で言うのではなくて、「わざと(意図的に)やらないと、ここまで酷くできないだろう」と私は感じた。プロの脚本家だから、逆にここまで劣悪なレベルにまで引き下げる事ができたのかな、と。

NHKサイドから「今回は薩長のドラマだから、視聴者が不快感を感じるぐらい酷い本を書いて下さい」と頼まれて書いたのだろうか?と私はかなり本気でそのように疑っている。

それともひょっとして「中園ミホ」自身は全く脚本を書かずに、「脚本協力」の2名(小林ミカ、三谷昌登)だけで書いたとか、そういった裏事情でもあるのだろうか?
(※なんにせよ、『花燃ゆ』の時もそうだったが脚本家が複数関わっているケースでは本当にクソ同然の脚本しか出来上がらないが、これは批判される責任を分担する為にやっているのか?と疑ってもいいレベルだと思う)



基本的な作品への批判は 5月10月 の記事で書き尽くしたつもりだが、その10月の記事で私は以下のように書いた。
-------------------------------------------------------------------
(以下、一部抜粋して引用)
というか、この脚本家が「ホームドラマ」以外全く描く気が無く、男性キャラクターには全く感情移入していない事は(5か月前にも書いたが)ミエミエで、そんな脚本家自身が感情移入してないキャラクターに視聴者が感情を寄せられるはずもなく、そんな作品は「ドラマとして糞以下」というのは「プロのくせにそんな事も分からんのか?」というレベルの話でしょうよ。
(※繰り返すけど元々やる気ゼロなんだから糞以下なのは当たり前だが)
(以下略)
-------------------------------------------------------------------

まあ「プロ」の脚本家に対して私が言うのも何なんですが、この脚本家(中園ミホ)が今回一番酷かった点というのは、
「人間が描けていない(いなかった)」
という部分である。

まあハナから描く気が無かったのかも知れないし、NHK側の指示も、
「そんな昔の大河(=2000年までの大河)じゃあるまいし、どうせ視聴対象は「女子供だけ」なんだから、あまり難しい事まで考えずに、テキトーにホームドラマ風に仕上げて下さい、前後の整合性なんか気にしないで」
みたいな感じだったのだろうか。

「人間が描けていない」というのと同様に、脚本家がよくダメ出しされる批判フレーズとして「ご都合主義過ぎる」というのもある。どちらの批判も多少重なる要素の部分はあるが、もちろん今回の『西郷どん』も「ご都合主義」丸出しの酷い脚本だった。

ハッキリ言って、今回『西郷どん』に登場していたキャラクターは皆「血の通わないロボット」で、脚本家の「ご都合主義」に合わせる為には、その場その場で「主体性も無ければ信念も無く」口先だけの行動を平気で行い、はたから見れば「偽善者」としか言いようのない変節漢ぶりも目立ち、一応「民のため」とかあまりに抽象的で、大の大人が口走ったら偽善丸出しとしかみなされそうにないセリフを度々しゃべらされていたキャラクターが約1名いたが(実際その「民のため」も江戸開城直前、勝海舟に言われるまではすっかりと忘れていたらしいのだが)、実際の所は全キャラクター「何をしたかったのか、さっぱり分からない」というカオスな状態だった。


脚本というのは人間性がモロに浮かび上がってくるものである。

中園ミホの人間性からすると、「あのようなセリフ」「あのような行動」をキャラクターが行っても全く違和感がないらしいが、過去にジェームス三木、田向正健、小山内美江子らの上質な脚本に接してきた私などからすると、「そこでそんな事言うかー?」という拒絶反応を度々感じさせられる気持ちの悪い脚本だった。

過去に実在した、歴史上の「人間」に対して、何の愛情も、何の思い入れも無い脚本家だからこそ「そこまでやれるんだろうな」と、本当に嫌ーな気分に何度もさせられたものだった。



10月の記事でも書いたように、この脚本家の「史実無視」「歴史捏造」にはイチイチ反応するつもりもない。

ひょっとして「歴史ファン、大河ファン」の気持ちを意図的に逆なでしているというフシも微妙に見受けられるので、イチイチ真面目に反応するのもバカバカしい。

こんなのは「歴史に興味無い脚本家なんかに仕事させんなよ、NHK。なめとんのか!」と一言言うだけで済む話である。


歴史マンガの『風雲児たち』の話を私はこのブログで度々取り上げた事があるが、この歴史マンガだって細かな部分に突っ込めば、決して史実通りとは言えない部分も多少はあるが(それでも近年のNHK大河に比べれば何十倍も歴史描写はまともだが)別に学術マンガという訳でもないし、当の作者のみなもと太郎氏も「別に正確な歴史マンガを描こうとしている訳じゃない」みたいな事を述べている。
-------------------------------------------------------------------
(以下、『風雲児たち』幕末編24巻の巻末特別インタビューより引用)
181222_j6sadgh5445w_0002.jpg
みなもと太郎「そもそも歴史マンガを描いているつもりはないんだ。描き始めたときからそうで、今もそう。魅力的な人間が登場する、面白いマンガを描きたいがために歴史をテーマにしているだけであって、正確な歴史マンガを描きたいとか、そういう気持ちはいっさいない。描きたいのは人間模様なわけです。ただ、やっぱり歴史から借りている以上は、それをちゃんと料理しないと失礼にあたるとは思う。だから、嘘は描かないし、嘘の粉飾もやりたくないと思っている」
(以下略)
-------------------------------------------------------------------

私が歴史ドラマを鑑賞する際に、制作者側に求める制作スタンスも、概ねこれに近い感じだと思う。

ネット上で、よくベテランの大河ファンが大河ドラマを論評する際に語られる話として、基本的に私もそれに同意する立場なのだが、
「別に史実通り正確にやれ、などとは言っておらず、“ドラマ”である以上、そのほうが面白くなるとか、また人間味が増すとか、「あくまで、歴史や人物を尊重する限りにおいては」多少の脚色は許される」
と私は思っている。

今回の『西郷どん』の中園ミホは、歴史や人物を尊重する心が皆無なのだからハナから論外である。

特に「人間描写」の部分が、私などからすれば「放送禁止」レベルだろう?と感じられるぐらいなのだが、ここまで「下劣で軽薄な人間描写」を、よくぞ大河ドラマで放送したな、というレベルだと思う。
(※これは全て、中園ミホの人間性が生みだした結果である)

だから、中園ミホの酷さは一般的に「史実無視」「歴史捏造」の部分を取り上げて批判される事が多いように思われているが、私から見ればそうではなくて、むしろ「人間描写」のあまりの酷さこそが今回の中園ミホ脚本の一番酷かった部分であって、ここをもっと注意して、他の脚本家たちも今後の仕事に活かしていくべきだろうと思う。

(※後日追記:これを書いた少し後に、NHK「クローズアップ現代+」に中園ミホが出てたので関連記事を書きました。そのリンクを貼っておきます。 クロ現に中園ミホが、ニュースウォッチ9には“ゆとり教育”の寺脇研が登場(2019/1/11)




とにかく、3年前に「なぜ大河ドラマは滅びるのか 後編」 でも書いたように、所詮今の大河ドラマは「視聴対象は女子供のみでOK」という制作姿勢で番組が作られていて、しかも「大河ドラマは役者や芸人を売り出す為の単なるPV(プロモーションビデオ)としての意味合いしかなく、それは先週の番組終了後、ツイッター上で『西郷どん』が称賛されているパターンが全部「役者は頑張っていた」「誰ソレさん、お疲れ様でした。一年間ありがとうございました」などというミエミエの「役者称賛ツイート」だらけになっているのを見れば、どう見ても「視聴者の為の大河」ではなくて、「役者や芸人の為の大河」にすり替わってしまっていると言わざるを得ないだろう。

まあ確かにドラマ内容で褒められる部分が皆無なのだから、出来るのは役者を持ち上げる事ぐらいで他に方法がないんだろうけど、私からすると別に役者の力量も褒められる程でもないと思った。大声を張り上げて下品に喚くばっかりで、「学芸会か!」と感じる事もしょっちゅうあった。『翔ぶが如く』に出てた役者のほうが何倍も上手かったと思う。



つーか、最終回で西郷従道役の男が涙流してウナギ食ってるとか、こんな訳の分からないシーンを見せつけられて「胸がしめつけられる」とか言ってる不気味なツイートに、1,200人以上が「いいね!」とか。


これはまあ、大河ドラマが腐る訳だよなあ、と実感しますわ。
日本のドラマ制作のレベルは、もう末期的かも分からんね、これは。
【以下、テンプレート解説】このブログで使っている言葉の定義について
<“左翼”ではなくて“サヨク”>
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。

<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。

「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。

※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2リンク3リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク1リンク2

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1リンク2

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)

人気ブログランキングへ←クリックしていただけると励みになります
FC2Blog Ranking←同じく
関連記事

テーマ:報道・マスコミ - ジャンル:政治・経済

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://syoshisakuron.blog130.fc2.com/tb.php/761-b2a7e924
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad